AEROPRES

2022年06月08日 10時43分

総合商社のスズデン、Veeam Backup & Replicationを3つの基盤に採用 

バックアップ/リストア効率化と、クラウド連携でインフラ一元監視を実現 400台のVDI、リストアは1VMにつき約7分で終了

ITインフラのソリューション・ディストリビューターである株式会社ネットワールド(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 森田 晶一)は、制御機器・電子機器などの総合商社であるスズデン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役会長兼社長 鈴木 敏雄)東京物流センターのバックアップ / リストア基盤構築プロジェクトにおいて、ネットワールドが提供するVeeam Software社の「Veeam Backup & Replication」(以下、Veeam)が採用され、本格稼働開始したことを発表します。

スズデンは、ランサムウェアなどによるサイバー被害の拡大、テレワークや在宅勤務などの働き方改革など、著しい環境変化の中でも常に商品を安定供給できるようにバックアップ環境整備に着手。また、商品供給の時間差が顧客の事業に直接影響することから、有事の際に即座にリストア可能な構成を重視しました。Veeamは、バックアップ / リストア両方を1つの製品でカバーし、いずれも速度が優れています。
また、エージェントレス監視ツール「Veeam ONE」は、バックアップソフトウェアだけでなく、AWS環境およびオンプレミス環境の仮想マシンのリソースやハードディスク容量、CPU負荷率などを一目で確認できるため、ハイブリッド環境全体の運用に役立っています。Veeam ONEは、今回のシステムの提案・構築を担当したネットワールドのパートナーであるデジタルテクノロジー株式会社(本社:東京都荒川区、代表取締役社長 小林 浩利)が運用しており、スズデンはアラートに基づく障害対策に集中して取り組むことができます。


◆ 導入の背景と選定のポイント
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スズデンは今期で70周年を迎え、1,000社を超えるパートナーから制御機器、情報通信機器、電子機器、電子デバイス、電設資材など幅広い商品を仕入れ、全国約5,000社の製造業者に提供しています。昨今、製造業界においてもランサムウェアなどによるサイバー被害が拡大し、また、テレワークや在宅勤務などの働き方改革など環境が著しく変動する中、どのような状況下でも商品を安定供給できるように、バックアップ環境の整備に着手しました。また、商品供給の時間差が顧客の事業に直接影響することから、バックアップにかかる時間を短縮するだけでなく、万一の際に即座にリストアできる構成が求められました。

今回のバックアップシステム導入にあたっては、セキュリティ基盤、テレワークのためのVDI基盤、および、バックアップソリューションを導入済みの基幹システムのソリューション置換という形で3つの基盤が再編成されました。複数のシステムを統合的にバックアップするため、管理の効率化はもちろん、バックアップ / リストア速度が重要視されましたが、特にHCIおよび400台の仮想デスクトップ環境を保護する必要があるVDI基盤では、確実にバックアップウインドウ内で収められるかが製品選定のポイントとなりました。
多くのソリューションを比較検討した中でVeeamが選定された理由は、バックアップ / リストア速度が優れていることに加えて、Veeam単体でバックアップとレプリケーションを行えることと、監視ツールVeeam ONEがあることでした。事業継続の観点からバックアップとレプリケーションを併用するケースも増えており、一つの製品導入で両方を賄えるVeeamはコスト的にも高く評価されました。また、Veeam ONEは、単一のコンソールからシームレスに各仮想基盤を可視化でき、VDI環境における400台の各仮想マシンやセキュリティ基盤で動く重要な仮想マシンに、エージェントをインストールする手間がなく、シンプルにリソースを監視できることが採用の大きな決め手となりました。


◆ 新システムの導入効果と今後の展開
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新しいバックアップ / リストアシステムでは、400台のVDI環境における約2.4TBのフルバックアップが約18時間、約650GBの日々の増分バックアップは2時間程度で完了します。リストアは1VMにつき約7分で終了するまでに短縮されました。Veeamのシンプルな操作性も高く評価されており、VDIに何らかの障害がありVeeamを立ち上げてリストアした場合でも実質10分程度で終了します。
また、以前はデータ復旧を試みた際に前日のデータが破損しており、前々日に戻ってデータを復旧したことなどもありましたが、Veeamは世代管理による確実なデータ復旧ができることが大きな利点です。

セキュリティ基盤では、VMwareのスナップショットだけではなく、VeeamのAPIによりNetAppとストレージスナップショット連携を図ることでバックアップを高速化しています。VMwareによるスナップショット連携のみの場合、バックアップ処理に時間がかかったり、システムが瞬停(スタン)したこともありましたが、ストレージスナップショット連携により仮想マシンのスナップショット作成から削除までをかなり短縮できるため、結果的に負荷を減らしてスタン発生を防ぎつつ、バックアップ時間も短縮可能です。

会計基盤など業務運営に欠かせない仮想マシンは、Veeam経由でAmazon S3に二次コピーしています。また、AWS上の「Veeam Backup for AWS」を活用し、Amazon VPC内にあるAmazon EC2インスタンス(DNSサーバー、Webサーバー)のバックアップをS3に保存しています。Veeamは、EC2インスタンスをオンプレミスのVMware環境に直接リストアする、またはその逆も簡単に可能なため、コストメリットがある方にすぐ切り替えることができます。このように、クラウドを活用したハイブリッド運用は、異なる基盤にデータをリストアして業務を安定稼働できるため、ものづくりを支える企業には重要なポイントでもあります。

AWSのEC2インスタンス上に構築したVeeam ONEは、バックアップソフトウェアだけでなく、システム全体の運用にも役立っており、オンプレミス側の仮想基盤および仮想マシンを監視。仮想マシンのリソースやハードディスク容量、CPU負荷率などを一目で確認できるほか、定期的なレポートも発行され、インフラ上の気づきにくい変化にもすぐに対応できます。また、Veeam ONEの運用はデジタルテクノロジーが担当しており、スズデンはアラートをもとに障害対策に集中して取り組むことができます。
今後は、基幹システムのバックアップも随時Veeamに統合し、「Dell Power Protect DD(旧:Data Domain)」との連携による高い重複排除を活用して、より効率的なバックアップを実施する予定です。


◆ スズデン株式会社について
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https://www.suzuden.co.jp/ 
本社:東京都千代田区外神田2-2-3
東京物流センター:千葉県松戸市上本郷701-7
創業:1948年 / 設立:1952年
上場証券取引所:東京証券取引所 スタンダード市場 / 証券コード7480
資本金:1,819,230,000円
事業内容:制御機器・電子機器などの販売および輸出入

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■ 株式会社ネットワールドについて
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https://www.networld.co.jp/
株式会社ネットワールドは、ITインフラストラクチャーのソリューション ディストリビューターとして、クラウド コンピューティング時代の企業IT基盤を変革する技術製品と関連サービスを提供しています。サーバー、ストレージやネットワーク、そしてアプリケーションやデスクトップの仮想化に早期から取り組み、次世代のITインフラストラクチャーのあるべき姿をリードしています。

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