2014年03月25日 11時40分
株式会社データ・アプリケーション

DAL、新製品データ ハンドリング プラットフォーム「RACCOON」を発売

株式会社データ・アプリケーション(本社:東京都中央区、代表取締役社長 橋本 慶太、略称:DAL、JASDAQ:3848)は、データ ハンドリング プラットフォーム「RACCOON (ラクーン)」を、2014年3月26日より販売開始します。

「RACCOON」は、従来、手組み開発が殆どだった異なるシステム間のデータ連携、データ移行、システムマイグレーションに必要なデータ変換やフォーマット変換、文字コード変換などのデータ ハンドリングを、ノンプログラミングで実現するツールです。
DALは、昨年5月に「RACCOON」を開発し、パートナー各社による試験導入での評価を基に機能改善などを行ってきました。試験導入では、特に複数ファイルからのデータ抽出・ソートなど事前処理に手間がかかる電子帳票システムや、EDIシステムと基幹システムとのデータ連携において不足していたデータ変換やデータ加工の開発効率を大幅に向上しました。
その結果、複雑なニーズにも確実に応えることのできる有効なソリューションであることが実証され、DALのパートナー各社からも、いち早く「RACCOON」を適用した帳票ソリューションやサービスが提供開始されます。DALは、パートナー各社とともに、今後も「RACCOON」との組み合わせによる価値あるソリューションやサービスを順次展開していきます。

一方、流通・小売業界では、POSデータやポイントカード情報など購買履歴から各種顧客データを分析し、売上向上・効率化に役立てる動きが活発化しています。「RACCOON」は、各種データを収集しBIシステムに受け渡すデータ ハンドリングツール(簡易ETL:Extract/Transform/Load)として利用することで、ビッグデータの活用を促進します。

「RACCOON」の販売価格は 300万円(税別)で、開発用ライセンスは200万円(税別)です。社内、社外にかかわらずシームレスなデータ連携が重要視され、データ ハンドリングを効率化するニーズが高まっていることから、DALは、EAI / BPM / ETL / BI システムを構築する企業、ならびにSI企業に向けて「RACCOON」のメリットを積極的にアピールし、初年度50システムの販売を予定しています。


◆「RACCOON」製品概要
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「RACCOON」は、M:Nの多彩なデータおよびファイル変換とソートやJOINといったデータ加工を、プログラミングせずに簡単に実行可能にします。従来、企業の販売システム、会計システムといった異なるシステム間でデータ連携するためには、プログラムを個別開発する必要があり、システム連携の進行とともにその数は増加していました。その結果、システム間連携は複雑化し、プログラムの保守は困難でした。
「RACCOON」をシステム間連携の中核に組み込めば、ドラッグ&ドロップで直観的に操作できるマッピングツール「RACCOON Developer Studio」により、データの入出力フォーマットの定義や項目の対応付けを簡単に行うことができます。インターフェースとなるGUIは、開発者に馴染みのあるEclipse RCP(Rich Client Platform)を採用しているので、習得のための時間を要しません。
また、変換エンジン「RACCOON Transfer Engine」が、データ変換、フォーマット変換、文字コード変換、そして、ソートやJOINといった加工処理を高速処理します。さらに、「RACCOON」で作成した変換定義は、仕様書として出力でき、部品化して再利用することも可能なことから開発生産性を向上し、チーム開発を効率化します。


◆ パートナーソリューションにおける「RACCOON」適用例
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◇ ビッグデータ活用におけるデータ変換
SCSK株式会社(http://www.scsk.jp/)は、いち早くビッグデータの活用に着目し、ソリューションとしての展開を検討してきました。
検討のなかで、従来のデータウェアハウスと比較した結果、圧倒的な高速性能とスモールスタートで実現できる点を評価し、「HP Vertica Analytics Platform」の販売を行っています。
SCSKは、「HP Vertica Analytics Platform」とソースデータの橋渡しとして「RACCOON」を採用することで、手組みのプログラムを作成することなく効率的に短期間でデータを連携できることから、「HP Vertica Analytics Platform」と「RACCOON」を組み合わせ、ソリューションとして販売していくことを検討しています。
※「HP Vertica Analytics Platform」の詳細は以下をご覧ください。
http://h50146.www5.hp.com/products/software/hpsoftware/vertica/

◇ 電子帳票システムにおけるコード変換・フォーマット変換
JFEシステムズ株式会社(http://www.jfe-systems.com/)は、メインフレームやオープンシステムから出力されるスプールデータなどを集中的に保存・管理する電子帳票システム「FiBridgeⅡ(ファイブリッジ・ツー)」および長期保存が必要なデータをコンパクトにアーカイブし、セキュアな活用環境を実現するデータ保存・配信ソリューション「DataDelivery(データ・デリバリー)」を提供しています。
従来は個別に開発していた「FiBridgeⅡ」や「DataDelivery」へのデータ入力のためのコード変換やフォーマット変換を「RACCOON」により大幅に効率化し、管理性を高めることが可能と考えています。
※電子帳票ソリューションの詳細は以下をご覧ください。
http://www.jfe-systems.com/products/sol/fb.html

◇ EDIサービスにおける基幹システムとのデータ連携(SaaS型/オンプレミス型)
TIS株式会社(http://www.tis.jp/)は、DALのACMS製品による『EDI基盤サービス』を、オンプレミス型、およびSaaS型EDIサービス「TIS EDI Ondemand Service(T.EDI.O.S.)by ACMS」として提供しています。
EDIシステムと基幹システムとのデータ連携は、従来のACMS製品では機能的に不足している部分をアドオン開発などで対応していましたが、「RACCOON」を組み込むことで、作業効率が大幅に向上するだけではなく、安定性・保守性に優れたシステムをご提供できると想定しています。オンプレミス型だけでなく、SaaS型EDIサービスにおいても活用を検討しています。
※「TIS EDI Ondemand Service(T.EDI.O.S.)by ACMS」の詳細は以下をご覧ください。
http://www.tis.jp/service_solution/edi_saas/


◆「RACCOON」製品版発売時期と価格
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◇ 販売・出荷開始:2014年3月26日
◇ 販売価格:300万円(税別)
  ※上記には、実行環境「RACCOON Transfer Engine」 1ライセンス、および
   開発環境「RACCOON Developer Studio」 1ライセンスが含まれます。
  ※上記の他に、開発用のDeveloper License (商用利用不可) 200万円(税別)があります。
   この中には、実行環境「RACCOON Transfer Engine」 1ライセンス、および
   開発環境「RACCOON Developer Studio」 5ライセンスが含まれます。
◇ 販売経路:DALのRACCOON販売パートナーを通じて販売
◇ 初年度販売目標:50システム


◆「RACCOON」の機能と特長
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1. 各種フォーマットの読み書き / 入出力が多対多(M:N)の変換に対応。
2. レコードのソート / JOIN / グルーピング(分割 / 結合)などの特殊処理にも対応。
3. データベースCSV、固定長/可変長、Excelの他、XMLなど多彩なフォーマット間の相互変換が可能。
4. 漢字コードやEBCDICなど豊富な文字コードに対応し、最大16000文字の外字登録が可能。
5. COBOLソースプログラム / COPY句やXMLスキーマをインポートし、入力/出力フォーマットの定義作成が可能。
6. 変換定義を仕様書として出力でき、内部統制対策や容易なメンテナンスを実現。
7. プロジェクト管理やレイアウトの共有、自動マッピングなど開発者を支援する機能を提供。

※詳細は「RACCOON」専用Webページをご参照ください。
http://www.dal.co.jp/raccoon/


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株式会社データ・アプリケーション マーケティンググループ
Tel:03-5640-1437 Fax:03-5640-8541 E-Mail:pr@dal.co.jp