2014年07月15日 16時04分
OKI

OKI、IP電話サービス向け緊急通報システム「CenterStage(R) NX-ECS」を九州通信ネットワーク株式会社へ納入

Tokyo, 2014年7月15日 11時45分 - (JCN Newswire) - OKIは、このたび九州通信ネットワーク株式会社(代表取締役社長 秋吉 廣行、本社 福岡県福岡市、以下QTNet)に110番、119番などの緊急通報の通信制御を行う緊急通報システム※1「CenterStage(R) NX-ECS(以下 NX-ECS)」を納入し、稼働を開始しました。稼働システムは事業継続計画(BCP)対策を考慮した構成としており激甚災害が発生してもサービスを継続して安定的に提供することが可能となりました。

QTNetは、公共のライフラインである緊急通報サービスのBCPの重要性を踏まえ、信頼性の高い設備の導入を検討していました。その結果、OKIの「NX-ECS」はBCP対応などの要求条件を満たしていることに加え、「カスタマイズ開発力、プロジェクト推進力、システム構築におけるサポート力」も高く評価され、今回の採用に至りました。

「NX-ECS」は、通信事業者の0AB~J電話番号※2によるIP電話サービスで提供が義務付けられている警察、消防、海上保安庁への緊急通報(110番、119番、118番)サービスを提供するための機能に加え、通信事業者のBCPニーズに応えることのできる商品として、OKIが業界に先駆けて開発した緊急通報システムです。緊急通報を接続する仕組みとしては、加入者端末のすべての発着信を受け付ける各地区に設置された加入者収容サーバー※3が110番発信などの緊急通報を検出し、あらかじめ決められた緊急通報システムへ接続信号を送信します。この接続信号を受信した緊急通報システムは最寄りの警察、消防などの緊急通報機関を選択して接続します。

本システムは、2拠点冗長構成による地理的分散設置によってBCP対策を実現しています。すなわち、離れた場所の2拠点でそれぞれ装置の冗長構成を持たせた上、双方の緊急通報システムを常時運用することにより、各地区の加入者収容サーバーからの緊急通報接続信号を受付可能としています。これにより、たとえばA拠点の緊急通報システムが罹災などによりシステムダウンした場合でも、加入者収容サーバーがシステムダウンを検出し、稼働しているB拠点の緊急通報システムへ自動的に接続信号を送信することで、緊急通報サービスを継続して運用することが可能となります。

OKIは今後も通信事業者およびサービスプロバイダーに最適な、次世代IP電話/通信サービス向け各種サービスプラットフォーム製品群を拡充することで、安心・安全な社会インフラの提供に努めていきます。

【緊急通報システム「NX-ECS」の主な特長】

1. 高い信頼性と保守性
豊富な採用実績をもつIP電話サービス向けキャリアグレード・コミュニケーションサーバー「CenterStage シリーズ」ラインアップの1商品で、次世代IP電話ネットワーク向けの主要製品であるSIP※4サーバー「CenterStage NX5000シリーズ」と同じOKI独自のHA(High Availability:高可用性)ミドルウェアを搭載し、局用交換機同等の高信頼性と保守性を実現

2. 次世代IPネットワークでもPSTN(公衆電話網)と同等の緊急通報制御機能を実現
(ア) 加入者からの緊急通報呼(110,119,118番)を受付け、適切な緊急通報機関を選択し、通報機関への呼接続および通報者の位置情報などの通知を行う
(イ) 緊急通報呼の通話中に通報者側が終話しても呼切断せず(保留)、緊急通報システムより通報者側端末に発呼を行う(通報者への折り返し発呼)

3. 万全な故障予防保全
輻輳制御機能や充実した試験機能および自動故障検知機能を搭載し故障の予防を保全

4. 2拠点冗長構成による激甚対策(BCP対策)
1拠点での装置単位の冗長構成に加え、2拠点同期運用機構を備え、1拠点が罹災した場合にも加入者収容サーバーからの運用中拠点への迂回によりサービス継続が可能

【九州通信ネットワークの概要】
社名: 九州通信ネットワーク株式会社
本社: 福岡県福岡市中央区
代表取締役社長: 秋吉 廣行
資本金: 220億2000万円
設立: 1987年
主な業務: 電気通信事業
URL: http://www.qtnet.co.jp

【用語解説】
※1: 緊急通報システム(ECS:Emergency Call System)
通信事業者が保有する緊急通報システムを指し、電話による緊急通報受理機関(警察、消防、海上保安)へ通報を行うシステムのこと。固定IP電話による緊急通報においても、通報者の位置情報などが各機関へ通知される機能が備わっている。
※2: 0AB~J電話番号
固定加入電話に割り当てられる電話番号で、正確には0から始まる11桁の番号を「0ABCDEFGHJ」と表現する。0AB~J番号とはこの慣例表現である。たとえば、03-3501-3835などが該当する。従来のアナログ/ISDN加入電話に加え、光ファイバー接続等の高品質なIP電話にも0AB~J番号が割り当てられている。
※3: 加入者収容サーバー
IP電話加入者(端末)を収容し、発着信制御を行うサーバー。通称SIPサーバー、もしくはクラス5スイッチ。IP電話ネットワークでは、一般的にSIP※4という標準プロトコルを用いて通話の制御を行っている。加入者が発信した110番などの緊急通報も本サーバーで受けつけ、緊急通報のSIP信号(発呼信号)を緊急通報システムへ送信する機能を備えている。
※4: SIP(Session Initiation Protocol)
IPネットワーク上で音声や映像などのマルチメディアをリアルタイムに通信できるように端末間の接続制御を行うプロトコル。

概要: 沖電気工業株式会社

OKIは米国でグラハム・ベルが電話機を発明したわずか5年後の1881年に創業した、日本で最初に電話機を製造した情報通信機器メーカーです。先見性と勇気をもって果敢に挑戦・行動するという、創業以来の「進取の精神」を連綿と受け継ぎ、ブランドスローガン「Open up your dreams」のもと事業展開しています。現在、「金融システム」「通信システム」「情報システム」「プリンタ」「電子部品・モジュール他」の5つの分野において、OKIグループは社会の発展に寄与する最先端技術の商品・サービスをお客様にお届けし、世界の人々の快適で豊かな生活の実現に貢献しています。詳細はこちらからご覧ください。 http://www.oki.com/jp/

お問合せ先:
本件に関する報道機関からのお問い合わせ先
広報部 山本
電話: 03-3501-3835
e-mail: press@oki.com

本件に関するお客様からのお問い合わせ先
通信システム事業本部キャリアシステム事業部マーケティング部
電話: 048-420-7059(直通)
お問合せフォーム URL: https://www.oki.com/cgi-bin/inquiryForm.cgi?p=061j
製品に関するURL: http://www.oki.com/jp/centerstagenx

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