2014年10月08日 15時17分
Industrial Technology Research Institute

ITRIとKomoriがワンスステップ・ロール・ツー・ロール方式のメタルメッシュ印刷をCEATEC Japanで合同発表

Makuhari Messe, China, 2014年10月8日 13時20分 - (JCN Newswire) - ITRIおよびKomoriは、10月7~11日に開催される2014 CEATEC Japanで、コラボレーションの成果であるワンスステップ・ロール・ツー・ロール方式のメタルメッシュ印刷技術を公開します。両社は、5umのメタルメッシュと30umフレームワイヤ、および3um印刷機能を活用した11.6"タッチパネル向けのワンステップ印刷技術のデモを行います。この技術は、タッチパネルの大量生産に対応しています。先進素材と設備のイノベーションの統合を通じて、生産コストを既存の製造法のコストの半分以下にまで節減します。この技術は、タッチパネルメーカーの国際競争力を大幅に向上するブレークスルーで成り立っています。

ITRI VPでエレクトロニクスおよび光エレクトロニクス研究所長のC.T. Liuは、システムインテグレーション、ロール・ツー・ロール方式設備、先進素材、高精度加工などの柔軟なエレクトロニクスの研究にITRIが10年以上も投資してきた一方で、Komoriが機械製造と精密印刷技術に強みがあると述べました。2014年には両社は大型タッチセンサの大量生産でブレークスルーを達成しました。メタルメッシュセンサおよびフレームワイヤ用のワンステップ印刷は、ITOとの置換が可能で、最近のベゼル狭化、コスト節減、製造工程の簡素化などの傾向にもよりよく対応します。

Liuはさらに、現在市場に出回っているスマートフォンやタブレットのタッチパネルの大半が、ITO膜を使用しており、高価でリサイクル不能であると述べました。ITRIの開発したメタルメッシュセンサの最低ライン幅は3-5umで、ITO膜と置き換え可能です。また、透明度が高く、シート抵抗が10 ohm/sqと低いため、大型タッチパネルにも適用可能です。製造面でも大幅な進歩が達成されました。ITRIとKomoriはプリントメタルメッシュの分野で協力しました。以前は狭額ベゼルとメタルメッシュを別々に印刷していたツーステップ工程を、同時に行えるようになりました。さらに、新技術により、ワンステップでさまざまな幅のラインを印刷できるようになりました。これは、複雑で高価だった従来のフォトリソグラフィおよびエッチング工程に代るものです。この技術により、モバイル携帯機器から中大型タッチパネルまでのすべてに対応する包括的なタッチパネル製造チェーンが生まれます。

Komoriについて詳しくは、 www.komori.com をご覧ください。
ITRIについて詳しくは、 www.itri.org.tw/eng をご覧ください。

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