2014年10月14日 16時42分
The Linux Foundation

Linux Foundation、2014年Linux奨学金給付対象者を発表

Dusseldorf, Germany, 2014年10月14日 16時10分 - (JCN Newswire) - LinuxConおよびCloudOpen - Linuxの成長とコラボレーティブ開発の推進を専門とする非営利団体のLinux Foundationは、年次Linux Training Scholarship Programの給付対象者を本日発表しました。

Linux Foundation奨学金は、Linuxおよびオープンソース開発に興味を示し、今後積極的に活動し、さらに知識を深めることを約束しているものの、Linux Foundationの研修コースに出席するお金を持っていない開発者とIT専門家に資金を提供します。奨学金対象者はそれぞれ、ひとつの研修コースの料金を給付されます。

今年は、奨学金プログラムに記録的な数の関心が集まり、5カテゴリで1,000以上の応募がありました。これは2013年から50%弱の増加です。もっとも応募数の多かったカテゴリはSysAdmin Super Starで、次点はDeveloper Do-GooderとWhiz Kidsでした。応募は6大陸から集まり、応募者平均年齢は29才でした。このことはLinuxへの関心が世代や地域を問わずに広がっていることを示しています。

各カテゴリの奨学金給付対象者は次のとおりです。

Sandeep Aryal (ネパール)、SysAdmin Super Star。Sandeepはネパール政府のシステム管理者で、Linuxについてベースラインレベルの知識があります。SandeepはLinux Foundation研修コースで得た知識を使って、ネパール政府のオフィスでオープンソースソフトウェアへの移行を推進したいと考えています。

Eudris Cabrera (ドミニカ共和国)、Developer Do-Gooder。Eudrisはドミニカ財務省のソフトウェア開発業者で、Open UniversityでLinuxを教えています。Eudrisはまた、地元の学生300人のインターネットアクセスを増やすために、農村部に小規模なデータセンタを作ります。彼はLinux Foundation研修コースで学んだ情報を学生と共有して、ドミニカ共和国内のオープンソースの普及を促進したいと考えています。

Alyson Calhoun (米国)、Women in Linux。AlysonはWindowsシステム管理者としてITキャリアを始めましたが、すぐにLinuxを使って働き始めました。彼女は最近Linuxエンジニアに昇進し、Linux Foundation研修コースで得た知識を使って他の女性がITキャリアを進める手伝いをしたいと考えています。

Christoph Jaeger (ドイツ)、Linux Kernel Guru。Christophは大学時代からLinuxを使っており、知識と経験を積むにしたがって、Linuxコミュニティの活動的なメンバーとなっていきました。彼は昨年初めてのパッチを提出し、それが受け入れられたことで力づけられて、数十件のパッチをさらに提出しました。彼はLinux Foundation研修コースを活かして、さらに高いレベルの貢献ができるようになりたいと考えています。

John Mwenda (ケニア)、Whiz Kids。Johnはケニア・メソジスト大学コンピュータ情報システム学部の4年生です。彼は空いた時間を使って、子どもたちにLinuxを教えるボランティアをしており、ケニア憲法を誰でも簡単に自由に見られるようにデジタル化するプロジェクトを始めました。彼はまた、企業にLinuxソリューションとサービスを提供する小規模なスタートアップ企業を運営しており、Linux Foundation研修コースでさらに学んで、国内でオープンソースソフトウェアの普及をもっと進めたいと考えています。

2014年Linux Jobs Reportに示されたように、Linuxとオープンソースの専門家の需要はかつてないほど増えています。Linux Foundationはこの需要に対応するプログラムとサポートを提供するために努力しています。レポート全文は http://bit.ly/ZXzxI4 から利用できます。

今年初めにLinux Foundationは、既存の専門家がスキルを実証できるようにして、全世界のLinux人材プールを増大するために、新しいシステム管理者およびエンジニア認定試験を開始しました。この施策は、既存研修プログラムとともに、Linux専門家の需要増加に対応します。奨学金給付対象者は研修コースを通じて、将来これらの試験のひとつを受けるためにしっかりとした準備をしていきます。

「Linux研修への関心がかつてないほど高くなっていることは、Linuxおよびオープンソース開発が全世界の開発者とユーザーに強く支持されていることを示唆しています。」と、Linux Foundationマーケティング最高責任者のAmanda McPhersonは述べました。「Linux専門家がスキルを向上し、得た知識をこのプログラムや他のプログラムで他の人たちと共有するお手伝いができることをうれしく感じています。」

リナックスファウンデーションについて

リナックスファウンデーションは、Linuxの成長とコラボレーティブなソフトウェア開発を推進するための専門の非営利コンソーシアムです。Linux Foundationは、2000年に設立され、Linuxの創始者Linus Torvaldsの業績に対するスポンサー活動を行い、会員企業・団体とオープンソース開発コミュニティのリソースを結集して、Linuxオペレーティングシステムとコラボレーティブソフトウェアの宣伝、保護、推進などを行っています。Linux Foundationはコラボレーションと教育のための中立的フォーラムで、コラボレーティブプロジェクトや、LinuxConなどのLinuxコンファレンスを主催し、Linuxおよびコラボレーティブソフトウェア開発の理解を進めるための、独自のLinuxリサーチやコンテンツ作成を行っています。詳しい情報は www.linuxfoundation.org をご覧ください。

商標:The Linux Foundation、Linux Standard Base、MeeGo、TizenおよびYocto Project は、The Linux Foundationの商標です。LinuxはLinus Torvaldsの登録商標です。

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