2014年11月06日 13時21分
OKI

OKI、トンネル点検の効率化を図る「打音検診装置」を開発

Tokyo, 2014年11月6日 11時05分 - (JCN Newswire) - OKIは、このたびトンネル点検での作業の効率化を実現する「打音検診装置」を開発しました。本装置は、トンネル壁面などのひび割れ・浮き・剥離といった変状を効率的に検診することが可能です。なお、今後本装置をベースに、点検業務における豊富な実績を誇る大日本コンサルタント株式会社(代表取締役社長:高久 晃、本社:東京都豊島区、以下 大日本コンサルタント)と共同で、トンネル点検にかかわる業務を総合的に支援する「トンネル点検システム」を開発し、2015年度末までに商品化を行う予定です。

近年、インフラ老朽化による安全・安心・事前保全の観点から、トンネル点検の重要性が注目を集め、全国各所のトンネルでの点検需要が高まっています。しかし、従来のトンネル点検においては、熟練工の蓄積されたノウハウによる手作業での業務が主体となっており、増加する需要に対し、熟練工の数が追い付かなくなっているのが現状です。また、点検作業の結果は写真やスケッチなど人手で記録しており、報告書を作成することにも多くの時間を必要としているため、これらの作業の効率化も重要な課題となっていました。

OKIは、これらの点に着目し、従来から培ってきた音響処理技術を利用して、容易に検診ができる「打音検診装置」を開発しました。本装置はトンネル壁面を装置に内蔵された打撃ユニットでたたき、その打音をセンサーで収集し、データ解析を行い、壁面のひび割れ・浮き・剥離などの変状を熟練工のノウハウに頼らず効率的に検診し、点検結果を記録します。今回開発した装置をもとに、点検業務のコンサルタントを得意とする大日本コンサルタントと組むことにより、現場の作業から報告書の作成までの一連の点検業務の効率化を実現するシステムを開発し、トンネル点検業務の効率化を図ります。

OKIは、今回開発した本装置を商品化し、トンネル点検作業の効率化に寄与していきます。また、本装置のさらなる応用を図り、トンネル壁面の状態のみならず内部の状況を可視化することや、トンネルにとどまらず、橋梁やビルなど様々な構造物の点検が可能な点検システムを開発し、より多くの市場へ積極的な展開を図っていきます。

【打音検診装置概要】

■ ソレノイド式ハンマー※1で構成された打撃ユニットによる、自動打撃。
■ センサーで受信した信号をデジタル信号処理することにより、変状を自動で判定する。
■ 正常箇所、変状箇所を自動的に記録する。

【打音検診装置(ハンマー・センサー部 仕様】

名称/項目/仕様

打撃ユニット部/方式/ソレノイド式ハンマー
センサー部/方式/音響センサー
データ解析処理部/方式/デジタル信号処理による波形解析
データ解析処理部/判定/ひび割れ、うき、剥離などの変状

【主な特長】

◆ 打音検査の一連の動作(ハンマーの打撃から打撃音による変状判定)をすべて自動化
- 正常/変状の自動判定による打音作業の均一化
- 熟練工に限らず均一的な検査結果の収集が可能
- 周囲雑音などの周辺環境の影響を受けずに判定が可能
- 打音検査結果の自動収集機能による現場作業から報告書作成までの点検業務効率化を実現
- 自動収集機能による点検業務の効率化システムへの応用も可能

【用語解説】
※1: ソレノイド式ハンマー
可動ピン先端部にハンマーを装着し、電気制御により一定の強さで壁面などを打撃するもの。ソレノイドとは、銅線を巻いたコイルの中を可動ピンが動くことにより、電気エネルギーを機械的な直線運動に変換すること。

本リリースの詳細は下記URLをご参照ください。
http://www.oki.com/jp/press/2014/index.html

概要: 沖電気工業株式会社

OKIは米国でグラハム・ベルが電話機を発明したわずか5年後の1881年に創業した、日本で最初に電話機を製造した情報通信機器メーカーです。先見性と勇気をもって果敢に挑戦・行動するという、創業以来の「進取の精神」を連綿と受け継ぎ、ブランドスローガン「Open up your dreams」のもと事業展開しています。現在、「金融システム」「通信システム」「情報システム」「プリンタ」「電子部品・モジュール他」の5つの分野において、OKIグループは社会の発展に寄与する最先端技術の商品・サービスをお客様にお届けし、世界の人々の快適で豊かな生活の実現に貢献しています。詳細はこちらからご覧ください。 http://www.oki.com/jp/

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