2015年03月09日 13時08分
Grundfos

グルンドフォス:市場における地位を強化、しかし収益性の改善が不可欠

Denmark, Mar 9, 2015 - (JCN Newswire) - 世界的なポンプ製造メーカーであるグルンドフォスは、2014年、競争激化、欧州市場における低成長、不利な為替相場など様々な課題を抱えています。米国や中国で高成長であったことから、グローバルな市場地位は向上したものの、収益性は減少傾向が続いています。新戦略ではこの傾向を上昇に転じます。

2014年、グループの売上高は現地通貨換算で5.7%増加し、同社はグローバルの市場シェアを拡大しました。2014年は前年と比べて、為替変動によるマイナスの影響が特徴的で、これは特に上半期に顕著に表われました。全体として、売上高は為替変動の影響により4.1%減少しました。デンマーククローネ換算で成長率は1.6%で、売上高は236億となりました。

同グループ社長のMads Nipperは、次のように述べています。「多くの市場が低成長であったなか、全体的な成長は申し分ないものでした。競争が激化したにもかかわらず、当社は特にアジアでグローバルでの市場地位を維持し、さらにはおそらくその地位を向上させました。しかしながら、デンマーククローネに換算した成長率と収益性は不本意な結果となりました。」

売上高全体の半分以上を欧州での販売が占め、当社の業績は欧州のマーケットトレンドの影響を大きく受けることとなりました。欧州経済全体が低成長傾向にあり、グルンドフォスでは穏やかな成長にとどまりました。

Mads Nipperは次のように説明しました。「当社の重要かつ最大の市場であるドイツでは、上半期にプラス成長となりましたが、下半期にはマイナス成長に転じました。全体的には2014年はマイナス成長となりました。例えば、サーキュレーター市場ではいまだ予想された売上高の増加は見られません。さらに、当社の主要な市場の1つであるロシアの状況により、当社の売上高と収益性はマイナスの影響を受けました。ここにきて、数年にわたる目覚しい成長は低下に取って代わられることになりました。こうした状況にもかかわらず、当社のロシア支社は危機を非常にうまく乗り越えました。南欧の経済はいまだ弱く、同地域の諸国では低成長、もしくはゼロ成長となりました。しかしながら、明るい材料もあります。フランス、英国、ポーランド、ハンガリー、デンマークにおいて当社は堅調な成長を記録しました。」

グルンドフォスではここ数年、米国における地位の強化に尽力してきました。2014年、現地通貨換算で11%相当の成長を達成しました。これは南米で達成された成長率同様、予想を上回るものでした。2014年、中国市場では約9%成長しました。同国の中央および西部にオフィスを開設したことが好結果につながっています。しかしながら、2014年下半期には、中国の不動産市場の鈍化により、成長率は低下しました。今後、同程度の成長率を維持するのが課題となるでしょう。

経済的な独立性はグルンドフォスの基本的価値の1つです。堅実性は引き続き高く、2013年の67.0%から68.1%に上昇しました。当社では27億デンマーククローネ相当の利付預金を保有しています。

収益性はここ数年低下し、2014年もあいにくこの傾向は続きました。税引き前利益は、2013年の14億7,500万デンマーククローネに対して、8億8,100万デンマーククローネでした。競争激化、不利な為替相場、好ましくない地域別売上等の要因により特にマージンが低下したことが、収益性にマイナスの影響を及ぼしました。また、固定費のさらなる増大により、営業利益が悪化しました。最後に、税引き前利益は1回限りのリストラ費用や評価損(合計2億2,400万デンマーククローネ相当)により、マイナスの影響を受けました。上記の事由に関わらず、収益性は満足のいくものではありませんでした。

前年からの傾向ということはすなわち、取締役会がグループ経営および事業戦略について改善の必要性があると判断したことを意味します。2014年8月1日にMads Nipperがグループ社長として入社し、同社の経験豊かな幹部らと外部からの人材によって構成される新経営陣が結成されました。新経営陣は数々のイニシアチブを実施し、グループ収益性の改善を図りました。同時に財政の透明性を確保し、意思決定権を強化し、意思決定を迅速化しています。新戦略により、確実に同社のポテンシャルがフル活用されることになります。

2015年1月、取締役会はグループの新戦略2020を承認しました。これは、2020年に向けて競争力を強化するために、明確かつ共有された目標を確保し、組織内の複雑性を低減し、事業や市場領域に優先順位を付け、最も本質的な戦略的イニシアチブを策定することを目的としています。

Mads Nipperはさらに次のように続けます。「本戦略の根幹には当社の既存の目的と価値があり、今後も当社が強いイノベーション、画期的な製品、持続性への継続的な取り組みによって特徴付けられることを確認するものです。また、高い顧客ロイヤリティと従業員満足度を維持しながら、年間の平均売上高を6%増加させ、収益性を大幅に改善することで、業績のさらなる拡大を目指します。」

グルンドフォス社長は次のように結論付けました。「当社では数多くの戦略的フォーカスを特定しました。まず当社では、明確な優先順位を付け、特定の製品セグメントにおいて、グローバルなリーダーシップを維持します。また、競争優位を実現するエンド・ツー・エンドのサプライチェーンを強化するほか、サービス提供において強力なビジネスを展開します。そして、競争力のあるコストベースを維持し、さらには、当社の能力を強化し、機能や地理において、顧客重視、コスト意識、応答性のある文化を通じて協業していきます。これらは大きな目標・課題ですが、成し遂げられると確信しています。」

グループでは2015年の目標および予想について、売上高の穏やかな成長、そして何よりも収益性の改善を見込んでいます。

グルンドフォスについて

グルンドフォスは業界をリードするポンプ製造メーカーで、年間に1,600万以上のポンプ本体を生産しています。同社では、フルレンジのモジュラーや、高エネルギー効率のインテリジェントな製品、ビル・産業・水などの用途向けサービスを提供しています。グルンドフォスは55ヶ国以上に80を超える事業所を構えています。詳細情報に関しては www.grundfos.com をご覧ください。

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