2015年03月31日 14時08分
Masimo

国際麻酔学会議の年次集会で新しい臨床研究のプレゼンテーションを行い、マシモのOxygen Reserve Index(ORI)の利点を説明

Irvine, CA, Mar 31, 2015 - (JCN Newswire) - マシモ (NASDAQ: MASI)は、国際麻酔学会議の2015年次集会で行われた新しい臨床研究についてのプレゼンテーションで、マシモの最新の非侵襲性患者モニタリングパラメータのOxygen Reserve Index(TM) (ORI(TM))が、酸素投与中の患者における酸素飽和度低下の切迫の臨床医による早期発見に役立つことを示したことを、本日発表しました。[1]

パルスオキシメトリ(SpO2)は、低酸素症や酸素正常状態の患者の動脈血酸素化の際に、非侵襲性の継続的な可視性を実現しています。臨床医は、高酸素状態の程度を確認するため、動脈酸素分圧(PaO2)を使用することが多いです。侵襲的な試料採取の場合、PaO2の変化を判定しにくいため、予期しない低酸素症または高酸素症が起こることがあります。

マシモの11番目のrainbow(R)パラメータのORIは、100~200mmHgの範囲の動脈血の酸素分圧(PaO2)の相対指数です。ORIはSpO2モニタリングとPaO2測定を補完するものであり、置換するものではありません。

米国カリフォルニア州ロマリンダのロマリンダ大学医学部で行われた後ろ向き研究では、Richard Applegate博士(M.D.)とその同僚が、動脈カテーテル法を使用する外科手術を受けた患者103人について、ORIとPaO2の関係を調査しました。

研究者は、Masimo Radical-7(R) Pulse CO-Oximeter(R)によって得られたORIサンプル1,540件を、分析に使用しました。臨床的に示された動脈血ガスサンプルのPaO2とORI、算出されたORIの変化(ΔORI)と算出されたPaO2の変化(ΔPaO2)の比較には、回帰分析を使用しました。

合計2,377時間のモニタリング中に、研究者はORIがその時間中約91.5%を計算できることを発見し、ORIは中程度の高酸素状態を測定する非侵襲的手法であることが示されました(0.54より大きいORIの96.5%でPaO2は150 mmHg以上、0.24より大きいORIのすべてでPaO2は100 mmHgより大きい値でした)。

一時的呼吸停止や片肺換気の必要な外科手術中や、困難な挿管中、肺挫傷患者や緊急輸液中の外傷患者などで「0.24近くまでORIが下がった場合、PaO2が低下して100 mmHgに近づいていることを警告できます。」と、治験責任医師は指摘しました。「ORI > 0.54によりPaO2 150 mmHg以上を検出できる機能は、FiO2滴定(吸入酸素量測定)で有用だと証明されるでしょう。」

研究者は次のように結論付けました。「手術中のPaO2を240~100 mmHgに保つために、飽和度低下前にPaO2低下を示すORIの減少は臨床的に有用と考えます。」さらに、「この技術を使用することによって、特に鬱血性心不全患者などの救命救急診療時の低酸素症の切迫を早期発見できますので、さらに迅速な治療を行い、挿管や人工呼吸の必要性を減らすことができるでしょう。」

Radical-7(R) with ROOTは、ORIパラメータでCEマークを取得しました。FDAの認可は未取得なため、米国では販売されません。

1.Applegate R, Dorotta I, Applegate P, Andrews G, Olson M, Um M. "Relationship Between Oxygen Reserve Index and Arterial Partial Pressure of Oxygen During Surgery." Proceedings of the International Anesthesia Research Society's 2015 Annual Meeting, March 23, Honolulu, Hawaii, PR03-56-Technology, Computing and Simulation, Equipment Monitoring 5, Coral Ballroom, S-377.

2.11のパラメータには次のものがあります。1) 酸素飽和度 (SpO2)、2) 脈拍数、3) かん流指数、(PI); 4) 脈波変動指標(PVI)、5) プレチスモグラフィーによる呼吸数(RRp)、6) ヘモグロビン総数(SpHb)、7) 酸素含有量(SpOC)、8) 一酸化炭素ヘモグロビン(SpCO)、9) メトヘモグロビン(SpMet)、10) 分画酸素飽和度(SpfO2)、11) 予備酸素摂量指数 (ORI)

マシモについて

マシモ(NASDAQ: MASI)は、患者ケアを大幅に改善する革新的な非侵襲性モニタリング技術のグローバル大手で、「解決不能な」問題の解決を支援します。1995年に同社は、Masimo SET(R)というMeasure-Through Motion and Low Perfusionパルスオキシメトリを発表しました。この製品は誤警報をほぼ無くし、臨床医が生命を脅かす事象の検知を支援するパルスオキシメトリの機能を向上しました。100件以上の独立した客観的な研究で、患者の動きや末梢かん流などの最も厳しい臨床条件でも、Masimo SET(R)は他のパルスオキシメトリ技術より高い性能を示しました。2005年にマシモはrainbow (R) Pulse CO-Oximetry(TM)技術を発表し、以前は侵襲的な手術を必要としていた血液成分モニタリングを、非侵襲的かつ継続的なものとしました。この技術は体動時にもSpO2と脈拍数を測定できるだけでなく、ヘモグロビン総量(SpHb(R))、酸素含有量(SpOC(TM))、一酸化炭素ヘモグロビン(SpCO(R))、メトヘモグロビン(SpMet(R))、PVI(R)、およびかん流指数(PI)も測定できるものです。2008年にマシモは、事象発生時の救急活動失敗により起きる回避可能な死亡や外傷を、病院が回避するのに役立つように設計された遠隔モニタリングおよび無線臨床医通知システムのPatient SafetyNet(TM)を発表しました。2009年にマシモは、初の商用利用可能な、非侵襲的かつ継続的な音響呼吸速度(RRa(TM))モニタリングの、rainbow(R) Acoustic Monitoring(TM)を発表しました。Masimo SET(R)およびMasimo rainbow(R)技術は、全世界の医療機器メーカー50社以上の多重パラメータ患者モニタ100種以上に搭載されています。マシモは1989年に「非侵襲性モニタリングを新しい場所や用途に展開することで、患者の転帰を改善し、医療費を削減する「Improving Patient Outcome and Reducing Cost of Care ... by Taking Noninvasive Monitoring to New Sites and Applications(R))」という使命を掲げ、設立されました。マシモとその製品について詳しくは、 www.masimo.com にあります。@masimoinnovates

将来予想に関する記述

このプレスリリースには、1995年の私募証券訴訟改革法に関連して、1933年の米国証券法第27条A項と、1934年の米国証券取引法第21条E項に定義されている将来予想に関する記述(forward-looking statement)が含まれています。これらの将来予想に関する記述は、当社に影響を与え、リスクと不確実性の対象となる将来の出来事に関する現在の予測をベースにしています。これらすべては予測困難で、多くは当社にとってコントロール不能であり、将来予想に関する記述に明示された内容が実際の結果が大幅に異なるか逆となる原因となる場合があります。これには次のような各種のリスク要因があります。臨床結果の再現性。Masimo ORIにより非侵襲性の継続的な患者モニタリングを実施して、すべての患者への事前治療介入を可能にする動脈血の溶存酸素状態を常に可視化できるという当社の仮説。当社が米国証券取引委員会(SEC)に提出した最新報告書の「リスク要因」セクションに記載された他の要因。このような最新報告書はSECウェブサイト( www.sec.gov )から無料で入手できます。我々は将来予想に関する記述に反映されている予測が合理的であると信じていますが、予測が正しいものと実証されるかどうかは不明です。このプレスリリースにあるすべての将来予想に関する記述は、前述の注意書きにそのすべてが適格であると明示されています。

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