2015年04月13日 20時10分
山本化学工業株式会社

「両面親水性競泳用水着素材が国際水泳連盟(FINA)の初の許可を取得

ISO13485医療機器国際品質保証規格認証の自社工場を持つ山本化学工業株式会社は、3月9日に新素材の発表をした競泳用水着素材「BRS-4TP」仕様の純国産水着ブランド「マーリン」が4月3日に世界の公式試合で使用可能となる国際水泳連盟(FINA)の公認許可を取得出来ました事をここにご報告申し上げます。
これにより、日本製競泳用水着は新たなステップに進む事になります。

2020年の東京五輪を目指す若き選手の皆様には大きな朗報となります。2008-2009年の高速水着騒動では、単に「速い」だけの高機能水着でしたが、今回の最新高機能水着は「速さ」はもちろんですが「選手のパフォーマンス向上」が達成出来る事が大きな違いです。具体的にはどの様なことか?をご説明致します。


(1)撥水性 vs 親水性
通常の競泳用水着の表面は「撥水性」で水着自体に吸水をさせず水着の自重を重くしない事を目的としていますが、撥水性水着素材の繊維の目(縦、横糸の真ん中)に空気が溜まり、この空気が競泳中に弾ける事で水流を乱し、大きな抵抗となります。
弊社の新素材BRS-4TPは「親水性」で水に飛び込んだ瞬間に水着素材表面に水分子の膜が施されます。これによりプールの水は水着の繊維の上を流れるのではなく、水着素材表面の水分子の上を流れる事になります。これは水分子同士の抵抗係数となり驚きの0.021cdfを実現します。(撥水性水着の抵抗係数は約1.8cdf)

また皮膚に触れる水着の内側では従来の撥水性水着の表面と皮膚との摩擦抵抗は約2.0~2.3cdfを超えてしまいますが、弊社の新素材BRS-4TPの場合、わずか0.32cdfと7分の1以下の抵抗となります。
これにより、競泳中の筋肉と皮膚を動かした際の「水着と人体との抵抗(ストレス)は7分の1以下となり、「ボディーフリー」つまり「水着を感じないで泳げる」未知の感覚を実感できます。

(2)水との抵抗
通常の水着表側の摩擦抵抗係数は約1.8cdf、これに対してBRS-4TPは0.021cdfで通常水着の85分の1の摩擦抵抗となります。速さを求める競泳の世界では、追随を許さない高機能水着素材がこのBRS-4TPです。従来の水着よりも「飛込み」「ターン」を水深に対して深い目に潜る意識をされる事でこの新素材水着のパフォーマンスをより有効に活用することが出来ます。

今後日本の東京五輪を目指す選手の皆様に是非数多くお使い頂き、世界記録を量産を狙って頂きたく存じます。是非、ジャパンプレミアムの素材をお使い下さい。市場展開としては、ヨーロッパ、アメリカ、オセアニアの水着メーカーにも最新素材のインフォメーションを送り国際水泳連盟への登録をすすめて参ります。年間5万着分程度の生地の販売を目指します。

<本件に関するお問い合わせ先>
山本化学工業株式会社
担当:森本雅彦
TEL:06-6751-6134
FAX:06-6751-6136
E-mail:yhq@yamamoto-bio.com