■学力向上の取り組み 実施の経緯
墨田区では、数年前から児童・生徒の学力向上をめざす取り組みをスタートさせ、これまで様々な施策を行ってきました。そうした中で、学力向上のキーは、児童・生徒の学力そのものだけではなく、「内発的動機づけ(=やる気、モチベーション)」も大切なのではないか、という点に着目。そこで、墨田区より本学モチベーション研究所に「内発的動機づけ」に関する専門家の意見が求められたのが、取り組みが始まった経緯です。
■学力向上に向けた提案内容
墨田区教育委員会すみだ教育研究所と本学モチベーション研究所との間の数ヶ月にわたる打合せを経て、2014年9月、モチベーション研究所より下記の提案を行い、2015年度は1と2の実施が決定しました。
<研究・研修プログラム>
1.認知心理学から学びを考える―活用力育成をめざした授業研究―
2.社会心理学的アプローチによる生徒の動機づけ向上に関する実証研究
3.社会的スキル・トレーニング・プログラム
1)教員対象のプログラム
2)小学生対象のプログラム
4.若手教員のモチベーションアップ研修
■学力向上に向けて墨田区と連携して実施した活動実績・活動予定
・2014年10月10日 「すみだ学力向上推進会議」にて東京未来大学モチベーション行動科学部長・モチベーション研究所長 角山剛教授が講義を実施(テーマ「モチベーションを考える手がかり」)
・2015年2月 「『学習意欲の向上』に関する東京未来大学との共同研究協力 事前説明会」にて、墨田区の共同研究協力を希望する区立小・中学校長6名(小学校5校・中学校1校)を対象に研究概要について説明を実施
・2015年2月25日 「墨田区立小学校教育研究会研究発表会」にて、小中学校教員300名対象に角山剛教授が講演を実施(演題「学習意欲を育てるには」)
・2015年4月(~2016年3月) 墨田区立小・中学校(各1校)を対象に調査を開始。今後分析を行い、効果測定のためのプログラムを策定・実施予定。(本学モチベーション行動科学部・竹橋洋毅講師が中学校を対象に、同・小林寛子講師が小学校を対象に実施)
・2015年8月 “すみだスクールサポートティーチャー※”への研修会実施予定。(本学モチベーション行動科学部・磯友輝子准教授が専門分野であるソーシャルスキルトレーニングの観点から研修を実施)
※すみだスクールサポートティーチャー…墨田区が行っている小・中学生への学習支援ボランティア制度。
こうした提案・活動を通して、本学のモチベーション行動研究が、地域そして日本の学力向上といった課題解決、教育力向上に貢献できる機会をこれからも積極的に得ていきたいと考えています。
■関連リンク
《東京未来大学モチベーション研究所》
http://www.imsar.jp/
《東京未来大学》
http://www.tokyomirai.ac.jp/
《学校法人 三幸学園》
http://www.sanko.ac.jp/
■東京未来大学モチベーション研究所とは
東京未来大学モチベーション研究所は、モチベーションに関する調査・研究を推進し、社会的な要請に応えるとともに、東京未来大学におけるモチベーションに関する教育・研究の充実をはかることを目的とし、2011年9月に設立いたしました。
本研究所は、次の事業を行なっています。
(1)モチベーションに関する調査・研究
(2)研究および調査の成果の発表、刊行物(研究報告・所報)の発行
(3)研究会、講演会、講習会等の企画および開催
(4)調査・研究の受託
(5)その他研究所の目的を達成するために必要な事項
■学校法人三幸学園とは
学校法人三幸学園は、昭和60年3月に法人を設立し、「技能と心の調和」を教育理念とした実践教育を行っています。全国10都市(札幌・仙台・千葉・大宮・東京・横浜・名古屋・大阪・広島・福岡)に51校の専門学校を展開しており、医療秘書・介護福祉・スポーツ・美容・保育・ブライダル・スイーツ、調理師、栄養士等の学科を設け、多彩な分野でスペシャリストとして活躍する人材を多く輩出しています。
また、こども心理学部・モチベーション行動科学部の2学部から成る4年制の「東京未来大学」や、保育士と栄養士を養成する2年制の「小田原短期大学」、通信制高校の「飛鳥未来高等学校」、東京都認証保育所の「ぽけっとランド」など、社会で必要な人材を育成し、そしてその人材が活躍する施設を多数設置・経営しています。
■本件に関する取材お問い合せ先
東京未来大学 エンロールメント・マネジメント局
長部 磨左子
TEL. 03-5813-2525
FAX. 03-5813-2529
〒120-0023 東京都足立区千住曙町34-12