2015年06月26日 13時37分
Ooyala, Inc.

動画視聴と広告の成長にとって最も重要なのはモバイル視聴者/2015年第1四半期「Ooyala Global Video Index」を公開


Telstraの子会社としてプレミアム動画の配信、分析、収益化で業界を牽引するOoyala(ウーヤラ、本社:米カリフォルニア州は、世界中のオンライン動画配信状況や視聴傾向がわかる指標調査レポート「Global Video Index Report」の最新版(2015年第1四半期 / 2015年1月~3月)を公開しました。
今期のレポートでは、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末での視聴が、すべてのオンライン視聴の42%を占め、中でも特に、スマートフォンがモバイル視聴の伸びを牽引し、タブレットでの視聴の4倍となっています。TV放送局は、出版社などのパブリッシャーやメーカーなどの企業と比較して、その傾向がとりわけ顕著で、全視聴の半数以上がモバイル端末からの視聴となっており、動画広告についてもPCからモバイル端末向けにシフトしていることが明確になりました。
また、今回のレポートでは、個々の視聴者向けのコンテンツ・レコメンデーションが視聴者の獲得やレベニュー向上に与える影響、および、プレミアムコンテンツプロバイダと広告主の間で注目を集めるプログラマティック・トレーディングについての最新動向を明らかにします。


◆ モバイル視聴の成長と収益化
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今回のレポートは、コンテンツ戦略を立案する際、他のどの端末よりも急激に視聴が増加し続けているモバイル端末を重視すれば、収益性を向上させる可能性があることを明確にしています。今期は、タブレットでとスマートフォンを合せたモバイル端末での再生は42%となっており、前回(2014年Q4)よりも24%向上しており、昨年2014年同期と比較すると100%、過去2年間での成長は367%となります。
また、今回のレポートでは、PCとモバイル端末(スマートフォンとタブレット)別の視聴状況を、放送局、オンランメディアや出版社などのパブリッシャー、ならびに、メーカーなどブランディング目的で動画配信する企業といったマーケット別に比較していますが、注目すべき点は、モバイル視聴により最も収益向上の可能性が高いのは放送局でした。
放送局のコンテンツにおける広告の完了率(最後まで広告が視聴された割合)はタブレットで89%、スマートフォンでは79%でした。
パブリッシャーの場合は、これより少し低く、タブレットで67%、スマートフォンで71%、PCが73%となっており、コンテンツが短尺であることなどが理由として考えられます。

さらに、放送局のコンテンツ視聴の内53%がモバイル端末で視聴されており(47% がPC)、パブリッシャーやメーカーの場合は、モバイル端末での視聴は31%でした。
これは、モバイル端末は、放送局が提供するその日のニュースや、スポーツハイライトなどを外出先で見るのに適しており、一方、パブリッシャーやメーカーが提供するコンテンツは、オフィスや自宅でラップトップやデスクトップPCでゆっくりと見る類のものが多いからかもしれません。
いずれにしても、今期のレポートで明らかになったモバイル端末での視聴の伸びは、「2015年末までには、すべてのオンライン視聴の50%がモバイルになる」という予測を裏付けています。

※ レポートの以下のページをご参照ください。
10p 端末と業界毎の視聴状況
14p 広告完了率


◆ コンテンツ・レコメンデーション
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今回のレポートでは、コンテンツプロバイダは、視聴経験をパーソナライズすることにより、視聴者のエンゲージメントを高め、収益増加につなげることができることを示しています。
レコメンドされた動画が実際に再生された割合を示す「Discovery starts ratio」(例えば、10回レコメンドして4回再生されたら40%とする)を追跡すると、視聴者はレコメンドされたコンテンツの50%を再生するとみています。

業界ごとのDiscovery starts ratio の内訳は以下の通りです。
・ニュース放送 : 33% ~ 44%
・スポーツ放送 : 40% ~ 53%
・消費者向けパブリッシャー : 33% ~ 58%

※ レポートの以下のページをご参照ください。
5p Discovery Starts Ratio


◆ プログラマティック・トレーディングへの確信が高まる
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今回のレポートは、業界全体が急速にプログラマティック・トレーディングに向かっていることを示しています。
放送局やパブリッシャーの間で、プログラマティック・トレーディングのマーケットプレースで使用される識別情報である「Deal ID」による取引は、2015年1月から3月の間で、毎月79%伸びています。
「RTB(real-time-bidding)」経由の広告表示はQ1を通じて毎月150%近くの増加を見せており、これは従来のネットワーク経由での広告表示が毎月21%の現象をみせたのと対照的です。
また、RTB向けのCPMは上昇を続けており、プレミアムコンテンツの所有者はプログラマティック・トレーディングにより広告販売を自動化する手法を確立してきていることを示しています。

※ レポートの以下のページをご参照ください。
11p 動画広告のトレンド / プログラマティック・トレーディング

OoyalaのCEOであるJay Fulcher(ジェイ・ファルチャー)は次のように述べています。
「OoyalaのGlobal Video Indexは、消費者の視聴動向の急速な変化を示しており、これは、コンテンツプロバイダ、サービスプロバイダ、および広告主にとって、新しい課題でもありチャンスでもあります。Ooyalaは、動画視聴に適したモバイルデバイスの普及、プレミアムコンテンツやOTT向けに制作されたコンテンツのなど、動画消費を大々的に再形成する大きなトレンドがあるとみています。パーソナライゼーションを鋭く見据えたモバイルファーストの考え方は、これまで以上に重要になってきています。」


◆その他のハイライト
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●オンライン視聴
・ 放送局のコンテンツはその視聴時間の53%がモバイル端末、47%がPCで再生されている。モバイルへの視聴シフトは、特に10代20代の若い世代の視聴者により牽引される傾向にある。
・ 2015年の第1四半期のモバイル端末視聴はスマートフォンがタブレットを大きく上回り、全ての再生の34%がスマートフォンで再生されており、タブレットでの再生はわずか8%でした。

●オンライン広告
・ 放送局コンテンツでの広告完了率はタブレットとPCで89%となっており、スマートフォンは79%でした。
・ パブリッシャーは、それよりも若干低く、PCは73%、スマートフォンは71%、タブレットは67%でした。
・ 広告のフィルレート(広告表示率)はPCが依然として最も高く、パブリッシャーはで77%、TV放送局では64%でした。

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■ Ooyalaの「Global Video Index」レポートについて
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Ooyalaの「Global Video Index」では、世界中の約2億2,000万人の匿名化された視聴者データからその視聴動向を分析しています。 毎日約35億の視聴イベントの解析を処理し、インターネット接続端末全体でユーザーがどのようにオンラインビデオを利用しているかについて詳細な情報を提供しています。 Ooyalaの業界屈指の解析技術とリアルタイムのビッグデータアーキテクチャにより、メディア企業、放送局、サービスプロバイダ、各ブランドは、モバイルなどのマルチスクリーンを通じてオンラインビデオからより多くの収益を上げることができます。

※2015年第1四半期「Global Video Index」(英語版)のダウンロードURL
http://www.ooyala.com/online-video-index


■ 報道関係者お問い合わせ先
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Ooyala, Inc. (日本オフィス)
担当:福田 TEL:03-5724-3920
E-mail:press@ooyala.com