2015年07月08日 10時53分
株式会社ネットワールド

ユミルリンクが、VMware環境の性能改善でストレージ高速化ソフト「PernixData FVP」を採用



ITインフラのソリューション・ディストリビューターである株式会社ネットワールド(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 森田 晶一)は、ユミルリンク株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 清水 亘)が、VMware環境の性能改善を目的として、ネットワールドが扱う米PernixData(パーニックスデータ)社のストレージ高速化プラットフォーム「PernixData FVP」を導入したことを発表します。

ユミルリンクでは、社内業務/開発業務用約300台、サービス用約600台以上あるサーバの一部をVMware環境へ集約しています。VMware環境においても物理環境と同等の性能を確保することを目指し、手間やコストを最小限にとどめながら性能改善できるソリューションとして「PernixData FVP」に着目。ネットワールドの支援の下、事前検証を行った結果、大きな改善効果が見られたことから導入を決定しました。
導入からわずか5日間で、リード2億3600万回/ライト6億1100万回が「PernixData FVP」のキャッシュ上で処理され、約2.8TB分のトラフィックが削減されているほか、レイテンシは従来の1/3~1/5に、スループットも約2倍に改善されました。「PernixData FVP」は、リードだけでなく、ライト処理もキャッシュで処理されることが選定のポイントとなりました。
また、「PernixData FVP」は、VMware vSphereのカーネルモジュールとしてインストールされるため、仮想サーバやストレージ、ネットワークへの変更作業は一切不要で、キャッシュ対象領域の設定なども非常に簡単で、導入作業は1時間程度で完了しましたが、ネットワールドの迅速なサービス・サポートも高く評価されました。


◆ 導入の背景
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阪急阪神東宝グループ企業であるユミルリンクは、クラウドサービス(ASP・SaaS)、ソフトウェアプロダクト、システムインテグレーション、ネットワークマネジメントの4分野でビジネスを展開。中でも主力サービスの1つであるメール配信ソリューション「Cuenote FC」(キューノート FC)は、大手企業のメール配信基盤や自治体の緊急通報サービスなど、幅広い業種・業務で採用されており、毎時300万通以上の配信が可能なサービス基盤を用意しているほか、顧客DBやCRMシステムをはじめとする社内業務システムとの連携にも対応可能です。
現在、ユミルリンクの社内で稼働する物理サーバの台数は、社内業務/開発業務用で約300台、お客様向けサービス用で約600台にも達しており、VMwareによる統合・集約化を進め、インフラの最適化やコスト削減に大きな成果を出してきました。一方で、業務サーバの中には、負荷が非常に重いものも多く、開発業務やサービスの品質に影響を及ぼさないよう、VMware環境においても従来の物理環境と同等の性能を確保することが求められました。
そこで、手間やコストを最小限にとどめ、性能を改善できるソリューションとして、VMware基盤を構成する複数の物理サーバ上に搭載されたフラッシュデバイスをクラスター化してキャッシュとして利用し、VNware環境のI/O性能改善を実現するハイパーバイザソフトウェア「PernixData FVP」に着目。ネットワールドが支援し、事前検証を行った結果、大きな改善効果が見られたことから導入を決定しました。


◆ 選定のポイントと導入成果
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2015年1月に開発業務、同5月には本番サービスを対象に「PernixData FVP」の本格的な適用を開始。どちらにおいても、目覚しい成果が上がっています。「PernixData FVP」選定の主なポイントと成果は以下のとおりです。

(1)リード/ライトの両方をキャッシュ処理
他社のキャッシュ関連ソリューションのほとんどがリードキャッシュにしか対応しておらず、また、ライトキャッシュ対応の製品もコントローラのメモリを利用することが多く、キャッシュできる容量が限られます。「PernixData FVP」は、リード/ライトの両方でキャッシュが効くので、ライト処理の多いユミルリンクの環境でもパフォーマンスを効率的に最大化できました。
稼働後の調査では、わずか5日間でリード2億3600万回/ライト6億1100万回を「PernixData FVP」のキャッシュ上で処理し、約2.8TB分のトラフィックが削減されているほか、レイテンシは従来の1/3~1/5に、スループットも約2倍に改善されました。

(2)VMware環境との親和性の高さと導入の容易さ
「PernixData FVP」は、VMware vSphereのカーネルモジュールとしてインストールされるため、仮想サーバやストレージ、ネットワークへの変更作業は一切不要、キャッシュ対象領域の設定なども非常に簡単で、導入作業は1時間程度で完了しました。運用管理もVMware vCenterから一元的に行うことができます。
インフラのI/O性能を上げたい場合、従来は既存ストレージ用のディスクエンクロージャーを新たに購入して、ストライプ本数を増やすなどの必要がありましたが、ハードウェアの追加投資は、開発業務用サーバに700GB×3枚、本番サービス用サーバに1TB×3枚のPCI express接続フラッシュデバイスだけで、「PernixData FVP」により必要な性能が確保できるようになりました。

※システム構成図を以下でご覧いただけます。
http://www.networld.co.jp/news/press2015/0708.htm

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株式会社ネットワールド マーケティング本部 広報担当: 蔦谷(つたや)
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