2016年02月23日 15時23分
ONOS

ONOS Mobile CORD (M-CORD)プラットフォームにより、SDN、NFVおよびクラウドの概念をモビリティに適用 -- 5Gソリューションの実現に向けて大きな前進

ニュースハイライト:

- M-CORDは、オープンCORDフレームワークをサービスプロバイダのモバイルネットワークアーキテクチャに統合し、リアルタイムの加入者ニーズにダイナミックに対応できるアジャイルなサービス推進型環境を実現します。

- CORD (Central Office Re-architected as a Datacenter)では、通信会社のセントラルオフィスでデータセンタの経済性とクラウドのアジリティを実現するために、ONOS、XOS、OpenStack、Dockerなどのネットワーク接続およびオープンソースプラットフォーム用に、マーチャントシリコン、ホワイトボックス、標準的なリーフ/スパイン型ファブリックなどを活用し、SDN、NFVおよびコモディティクラウドの弾力性を組み合わせています。

- M-CORDは、非集中/仮想化無線アクセスネットワーク(RAN)、非集中/仮想化EPC (Evolved Packet Core)およびモバイルエッジサービスとCORDの統合を実証します。

- ONOS Partnershipには、AT&T、SK Telecom、ベライゾン、中国聯合通信、NTTコミュニケーションズなど大手モバイルサービスプロバイダが参加し、そのすべてがオープンソースSDNおよびNFVソリューションの普及を推進し、クラウドのメリットを実現するために、M-CORDプロジェクトをサポートしています。

- Radisys、Cavium、NEC/Netcracker、Cobham Wireless、AirHopなどの進歩的なソリューションプロバイダと、ONOS Collaborationは、3月14~16日に米国カリフォルニア州サンタクララで開催されるOpen Networking Summit (ONS)で、最初のM-CORD概念実証(PoC)を発表します。

ONOS Collaborationはメンバー企業とともに、Mobile-CORD (M-CORD)プロジェクトを開始しました。ONOSオープンソースプロジェクトとCORD (Central Office Rearchitected as a Datacenter)の上に構築されたM-CORDは、データセンタの経済性やCORDインフラのクラウドアジリティと、モバイルエッジコンピューティングのメリットやモバイルインフラコンポーネントの集中化および仮想化を併せ持っています。

コネクテッドユーザーとデバイスの新しい波が広がるにつれて、サービスプロバイダには、既存モバイルネットワークアーキテクチャを使用したアジャイルで効率的な方法でのサービス提供の拡大という課題にさらされています。モバイルコアを通じたデータトラフィックのアグリゲーションは、バックホール、バックボーン伝送、EPCシステムなどに重い負荷をかけることがあります。そしてトラフィックパターンの変化は、資本および運用支出の負担になります。

M-CORDでは、SDN、NFV、およびクラウドの概念を最高のモバイルアーキテクチャと統合し、セントラルオフィスで規模の経済とクラウドアジリティを実現するため、大きな一歩を踏み出します。M-CORDは、標準的なリーフ/スパイン型ファブリックをモバイルネットワークの端に備えたオープンソースソフトウェアプラットフォーム、マーチャントシリコン、コモディティホワイトボックスなどを通じてオープンで柔軟なリファレンスアーキテクチャを実現します。M-CORDは、宣言した目標を達成するために、非集中/仮想化無線アクセスネットワーク(RAN)、非集中/仮想化EPC (Evolved Packet Core)およびモバイルエッジサービスとCORDを統合します。このようにM-CORDは、伝送ネットワークからサービス提供プラットフォームにモバイルネットワークを変革をお約束しますので、通信事業者は多大なエッジサービス機会を達成し、クラウドによる経済性とコスト節減にを実現できます。M-CORDの潜在性を活かして、通信事業者と協力者は、デジタルゲーム、動画ストリーミング、IoT(Internet of Things)、保安、ビッグデータ分析、モバイル医療、教育、スマートシティ、車載通信などのサービスをさらに活用して、QoEやアジリティを向上できます。

「これだけの短期間に、私たちのコラボレーションやコミュニティがM-CORDについて達成した進捗に大変満足しています。これは、ベンダ、サービスプロバイダ、大企業などにとっての、この施策の重要性を示すものです。」と、ON.Lab事務局長でONOS理事会長のGuru Parulkarは述べました。「M-CORDの提供により、IoT、ビッグデータ、モバイル医療、教育などの大規模市場で競争する新しい機会が生まれるだけでなく、業界が妥当な価格で最先端イノベーションを消費者に提供するのに必要なサプライチェーンの効率化も実現します。新規メンバーも募集しておりますので、ぜひご参加ください。」

エグゼクティブからの声

M-CORDプロジェクトは、AT&T、SK Telecom、ベライゾンなどの大手プロバイダサービスプロバイダや、Radisys、Cavium、NEC/NetCracker、Cobham Wireless、AirHop Communicationsなどのソリューションプロバイダからのサポートを受けています。

「オープンソースコミュニティは、加入者のリアルタイムなニーズに対応するために、規模の経済とクラウドのアジリティをモバイルエッジで実現するイノベーションを推進しています。M-CORDプロジェクトは、このコミュニティによって実施されている優れた施策で、ベンダコミュニティから各業界の重要企業と、サービスプロバイダが参加しています。5Gネットワークの文脈に沿ってSDNやNFVの能力を構築する際に、M-CORDプラットフォームを活用することが楽しみです。」
- Andre Fuetsch (AT&T社アーキテクチャおよび設計SVP)

「サービスプロバイダとベンダコミュニティの間で、M-CORD施策とONOSプロジェクトの機運が高まっているのは、喜ばしいことです。このオープンコミュニティの作業を通じてM-CORDは、モバイルネットワークで規模の経済を実現し、新サービスの提供を短期化して、近い将来に5Gを展開する上で欠かせないコンポーネントを提供することをお約束します。」
- Alex Jinsung Choi (SK Telecom社CTO兼コーポレート研究開発センタEVP)

「M-CORDプロジェクトには、5G、IoT、および今後のモバイルサービス実現する可能性があると考えています。この施策で我々が、他のサービスプロバイダや大手プロバイダソリューションプロバイダと協業することで、業界は拡張性や可用性の高いSDNアーキテクチャを必要な時に必要な場所で展開できるようになるでしょう。」
- Brian Higgins (ベライゾン社ネットワークプランニングVP)

Open Networking Summit (ONS) 2016でM-CORD PoCを体験

3月14~16日に米国カリフォルニア州サンタクララで開催されるOpen Networking Summitには、M-CORDベンダコミュニティが結集して、M-CORD概念実証(PoC)デモを行います。PoCでは、モバイルサービスプロバイダが、規模の経済やクラウドアジリティなどのCORDのメリットをどのように実現し、革新的な新サービスを迅速に創出できるかを説明し、超低レイテンシなどのモバイルエッジコンピューティングの利点を示します。さらに、EPC (Evolved Packet Core)やeNodeBの非集中化や、RAN仮想化についても説明します。このPoCは、業界が追加アプリケーションによって競争力の高い差別化を行うためのベースとして利用できるリファレンスproof-of-designプラットフォームの創出に向けた最初のステップです。

ONOSプロジェクトについて

ONOSは、サービスプロバイダネットワークのパフォーマンス、拡張性、可用性を向上するオープンソースSDNネットワーキングオペレーティングシステムです。ONOSのエコシステムは、ONOSの施策に出資や貢献をするON.Labおよび企業・団体と、コードなどのリソースで貢献する非出資協力者で構成されています。ONOSへの参加には http://onosproject.org をご覧ください。

ONOSはLinux Foundationのコラボレーティブプロジェクトです。Linux Foundation協業プロジェクトは、業界やエコシステム間のイノベーション推進のために、共同開発の力を活用する独立資本によるソフトウェアプロジェクトです。 www.linuxfoundation.org

ON.LabおよびONOSお問い合わせ先
Bill Snow
ON.LabエンジニアリングVP
bill@onlab.us

プレスお問い合わせ先
Meredith Solberg
The Linux Foundation PR責任者
msolberg@linuxfoundation.org

リリース配信代行:
JCN 株式会社
Tel: 03-5791-1821
Email: info@japancorp.net