2016年06月16日 19時34分
ADM Capital

IFCとADM Capitalが、アジア新興市場の発展、中堅企業再建、雇用確保のための新たなプラットフォームを構築

HONG KONG, June 16, 2016 - (JCN Newswire) - 世界銀行グループ一員のIFCと、アジアおよびヨーロッパの資金調達に苦しむ企業に対するリーディング・インベスターADM Capitalは、事業そのものは健全でありながら既存の金融機関からの資金調達が困難な状況にあるアジア企業を支援する継続的な融資プラットフォームをローンチしました。このプラットフォームは、中堅企業(SME)がローカルの銀行の融資だけに頼らずにその成長を可能にするセーフティーネットとして機能し、延いては企業の雇用と従業員の生活を守ります。

ADM Capital Somei Lending Platformがアジアのクレジット市場の「空隙」とも言うべき領域に対応することにより、市場が十分に機能しない特殊な状況下で事業を継続することが困難な状態にある中堅企業が従来型のファンディング・ソースから得ることが出来なかったような中期のファイナンスを利用できるようになります。

通常このような状況では株式のバリュエーションが低いため株主は希薄化を望みません。同時に、特殊状況あるいは困難な状態にある企業は融資制限に直面し事業継続のための資金提供を緊急に必要としています。Somei Platformでは、長めの期間の融資を必要とする企業にそれを提供する一方で、超過担保を取るなどの手段で貸手のダウンサイド・プロテクションを講じた上、事業への利益参加等によりリターンを高めることに努めます。

「クロスボーダーおよび特殊な資金調達への需要が恒常的に高まっている中バンキングシステムのキャパシティは限界に達しており、さらに多くの規制によって制限されています。その結果、中堅企業が選択でき得る資金調達手段がなくなっています。」と、ADM Capitalの共同CIOのChristopher Botsfordは述べています。「IFCとADM Capitalは、このような企業が困難な時期を乗り切れるように長期間の貸付を利用可能にし、同時により強力で持続可能な環境、社会、ガバナンス(ESG)行動規範の確立を助けるなどして支援します。」

「アジアでは最近の金融危機の影響はやや小さかったものの、アジア経済にとって最重要な中堅企業は資金調達手段の不足に悩んでいます。」と、IFC金融法人グループヘッドのMarcos Brujisは述べています。「このプラットフォームを通じてIFCとADM Capitalは、成長企業の雇用確保、従業員保護、地域社会における福利厚生向上などの支援を継続します。」

「IFCでは、成長促進、雇用創出、そして力強い経済の確立のために中堅企業の支援を最優先にしています。これは発展途上国、新興市場に於いて特に重要なことです。」と、IFC東アジアおよび太平洋地域部長のVivek Pathakは述べています。「この面で最も高いニーズを持つ地域(アジア)のプラットフォームで、ADM Capitalと協業できることを光栄に思います。」

IFCとあと一社の金融機関は、Somei Platformに対して各々5000万米ドルのシード・キャピタルをコミットしています。

Somei Platformは、既存のADM Asia Secured Lending Facilityの成功実績を基に作られました。このファシリティは償還期限が近づいており全額投資済みです。Somei PlatformのローンチによりADM Capitalは特殊な分野で長期の融資を供与することが可能となり、カンボジア、中国、インドネシア、モンゴル、ミャンマー、フィリピン、タイ、ベトナムなど主にアジアで事業を行っている企業に投資を行います。個々のローンは1,000万から1,500万米ドルで、償還期限は最長3年から5年です。ADM Capitalはこれらの貸付について、IFCの「環境と社会の持続可能性に関するパフォーマンス基準(Performance Standards for Environmental and Social Sustainability)」を反映した環境、社会、ガバナンス(ESG)の原則を貫いて行きます。先日10周年を迎えたADM Capital Foundationでは、地域の諸団体に戦略的資金提供を行うことで、アジア全域で社会および環境開発を促進しています。

Somei Platformはリボルビング・シニア・トランシェとジュニア・トランシェの二つのトランシェからなるシンジケートローン・プラットフォームという革新的なストラクチャーで償還期限は8年です。最終的には2億米ドルの規模を目標にしています。

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左から右:Vivek Pathak (IFC東アジアおよび太平洋地域部長)、Christopher Botsford (ADM Capital共同最高投資責任者)、Marcos Brujis (IFC金融機関グループ部長)
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IFCについて

IFCは世界銀行グループの一員で、新興市場の民間セクターを専門にする最大のグローバル開発機関です。世界各国で2,000社以上と協業し、資本・専門知識および影響力を活用して、もっとも必要とされる場所で機会を創出しています。FY15には発展途上国の長期投資額が180億米ドル弱に達し、極度の貧困からの脱出と繁栄の共有の促進において民間セクターが大切な役割を果たせるよう援助しています。詳しくは www.ifc.org をご覧ください。

ADM Capitalについて

ADM Capitalは、2016年3月31日現在12億米ドルの資産を管理しているグローバルな投資顧問会社です。同社はアジア金融危機の直後の1998年に設立され、18年間にわたる新興市場での投資経験を通じて、深いローカルの知見と独自のディール・ソーシングネットワークを確立しました。ADM Capitalは、香港、ムンバイ、モスクワ、イスタンブール、ロンドン、アルマティおよびキエフの7か所に拠点を展開しています。

ADM Capitalは事業再編・債務延長・債務借換え・債務株式化・流動性管理などによって、事業が堅調でありながら資金繰りの苦しい企業の再生に重点を置いた長期的な資本増価達成を追求すると同時に代替の資金調達を持たない成長機会にも投資します。詳しくは www.admcapital.com をご覧ください。

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