2016年12月06日 10時12分
シルバコ・ジャパン

東京大学大学院 新領域創成科学研究科 竹谷研究室、HiSIM-OrganicのSPICEモデルパラメータ抽出にシルバコのUtmost IVを採用

Yokohama, Japan, Dec 6, 2016 - (JCN Newswire) - 株式会社シルバコ・ジャパン(以下、シルバコ)は、東京大学大学院 新領域創成科学研究科 物質系専攻 竹谷研究室(以下、竹谷研究室)が、回路シミュレーション用SPICEモデル、HiSIM-Organicのパラメータ抽出にシルバコのUtmost IVを採用したことを発表しました。
HiSIM-Organicは、広島大学 HiSIM研究センターの三浦教授グループが開発した表面ポテンシャルに基づく最新の有機半導体デバイス用SPICEモデルです。 

竹谷研究室では次世代の電子材料として期待されている、柔らかくて安価に作れる有機物の半導体デバイスを中心とした有機エレクトロニクスの研究を、化学や物理の基礎研究から産業応用まで多角的に行っています。なかでもプリンテッド有機半導体デバイスの分野においては、多岐に渡る高度な研究により世界有数の研究室として高く評価されています。

竹谷研究室では高性能有機半導体デバイス回路の設計検討にあたり、回路シミュレーションで不可欠なSPICEモデルにHiSIM-Organicモデルを適用する取組を行っています。その際にモデルのパラメータ抽出は一つの課題となっており、実測データを元に評価を行った結果、HiSIM-Organicモデルに対して柔軟で堅牢なパラメータ抽出環境を提供するシルバコのUtmost IVの採用を決定しました。今回のHiSIM-Orgnanicモデルの適用により、従来のモデルよりも実デバイスに近い特性が得られると考えています。

シルバコのUtmost IVはフレキシブルで使いやすいインターフェースと先進のオプティマイザを用いたパラメータの抽出・最適化機能を持つSPICEモデリング・ツールです。多くのモデルをサポートし、特にRPIに代表されるTFTデバイス、HiSIMモデル・シリーズにいち早く対応し、多くの顧客に利用されています。

竹谷研究室の竹谷純一教授は、次のように述べています。「広島大学 三浦教授グループが開発したHiSIM-Organicモデルを、いかに迅速にパラメータ抽出を行うかは当研究室の懸案事項でした。シルバコのUtmost IVは高速で収束性が良く、HiSIM-Organicモデルのパラメータ抽出に大変有用なことが確認できました。」

シルバコのジェネラルマネージャである古井芳春は次のように述べています。「現在、幅広いマーケットから高い注目を浴びる有機半導体デバイスにおいて、より精度の高いシミュレーション環境を提供していくことはシルバコの大きな役割です。モデリング・ツールUtmost IVが有機半導体デバイス研究で著名な竹谷研究室のHiSIM-Organicモデル利用に寄与できることは、当社にとって大きな励みとなります。」

概要:株式会社シルバコ・ジャパン
株式会社シルバコ・ジャパンは、1989年に現在のSilvaco, Inc.の日本支社として設立、1995年に日本法人として登記されました。シルバコ・ジャパンは、日本のTCADおよびEDAソフトウェア業界におけるトップ・カンパニーを目指し、技術サポートと営業の強化、研究開発環境の拡充に全力をあげています。本社を横浜ランドマークタワーに置き、京都オフィスとともに充実したサービスを展開しています。
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