2016年12月09日 13時52分
IASLC

第17回IASLC WCLC記者会見で、免疫療法と診断改善による肺がん治療の進歩について発表

VIENNA, AUSTRIA, Dec 9, 2016 - (JCN Newswire) - 第17回IASLC世界肺がん学会議(WCLC)で行われた本日の記者会見では、免疫療法と診断の改善によって肺がん治療の進捗を進める治験を中心に説明しました。説明された各トピックに関するニュースリリースのアブストラクトと全文は、このサマリーに掲載されたリンクをご利用いただくか、IASLCメディア窓口のChris Martin ( cmartin@davidjamesgroup.com )までお問い合わせください。

フランスの研究者が、非小細胞肺がん(NSCLC)のPD-L1免疫組織化学テストのための調和研究について報告

PD-L1免疫組織化学染色(IHC)は、非小細胞肺がんのAnti PD-1/PDL-1治療の多くで効果予測バイオマーカーと考えられていますが、治験では異なる分析法が使用されています。病理学者や臨床医が、どの患者に免疫療法が有効かについて、さらに精度の高いを予測ができるように、免疫学研究者は、PD-L1の状態について正確で一貫した予測をするテストを発見する努力をしています。本日、フランスの研究者が、治験に使用するPD-L1分析と比較した場合の、いくつかの自家調整検査法(LDT)の効果についてデータを発表しました。このデータの発表者は、フランスのGustave Roussy Cancer CampusのJulien Adam博士です。ニュースリリース全文はここ( http://bit.ly/2hbxxaY )をクリックしてください。

Durvalumabは、多くの前治療歴のある転移性NSCLC患者に対して臨床的に有効で耐容性良好

Durvalumabは、PD-L1 (programmed death ligand 1)を標的にしたモノクローナル抗体で、現在NSCLCの単剤療法として、およびTremelimumab (CTLA-4 mAb)の併用薬としてテスト中です。イタリア、ミラノのFondazione IRCCS Istituto Nazionale dei TumoriのMarina Garassinoは本日、単一群フェーズIIグローバル治験に関するプレゼンテーションを行い、Durvalumabを多くの前治療歴のある転移性非小細胞肺がん(NSCLC)患者に投与した場合、臨床的に有効で耐容性良好であると発表しました。ニュースリリース全文を読むにはここ( http://bit.ly/2gqAumY )をクリックしてください。

ペンブロリズマブを投与された患者が、化学療法よりもQOL (生活の質)が向上したと回答

米国ジョンズ・ホプキンス大学Sidney Kimmel Comprehensive Cancer CenterのJulie Brahmer博士の発表した研究によれば、KEYNOTE-024治験のペンブロリズマブ治療群の患者は、化学療法を受けた患者より、QOL(生活の質)が向上したと回答しました。

ペンブロリズマブは10月に米国食品医薬品局から、化学療法中または後に非小細胞肺がんが進行した患者の治療薬として認可されました。

KEYNOTE-024の以前のデータでは、 第一選択治療として化学療法を受けた進行非小細胞肺がん患者と比較して、ペンブロリズマブでは無増悪生存期間および全生存期間が向上し、がん細胞の50%以上にPD-L1が発現し、eGFR感作またはALK異常は見られませんでした。ニュースリリース全文を読むにはここ( http://bit.ly/2ggONHr )をクリックしてください。

ニボルマブが悪性胸膜中皮腫の治療薬として有望という結果に

オランダ、アムステルダムのNetherlands Cancer InstituteのPaul Baasの博士の発表した研究によれば、悪性胸膜中皮腫患者に対して、免疫療法のニボルマブが有望という結果になりました。胸膜中皮腫は、肺を保護する胸膜のがんです。中皮腫の最も多い病型で、アスベスト繊維を肺に吸い込むことで起こります。

「再発性悪性胸膜中皮腫の第二選択以降の治療において、ニボルマブは主要評価項目を満たしています。」と、Baas博士は述べました。「緩やかな毒性と持続的効果が検出され、PD-L1発現と反応の間に明確な相関が観察されました。」詳しくはここ( http://bit.ly/2gHDclZ )をクリックしてください。

OAK治験は、NSCLC患者へのAtezolizumabの使用を支持する結果に

米国デトロイトにあるウェイン州立大学Karmanos Cancer InstituteのShirish Gadgeel博士の発表したデータによれば、OAK治験中にAtezolizumabを投与された患者は、この治験のドセタキセル治療群の患者と比較して、全生存期間が平均4.2か月向上しました。サブグループ分析の結果は、組織学に関わらず、また、IHCまたはがん遺伝子の発現により計測されたPD-L1の状態に関わらず、Atezolizumabによって全生存期間が改善されることを示しています。リリース全文はここ( http://bit.ly/2gh0cag )をクリックしてください。

WCLCについて

WCLCは、肺がんなどの胸部悪性腫瘍関連では世界最大の会議で、100か国以上から6,000人以上の研究者、医師、スペシャリストなどが参加します。この会議の目的は、肺がんに関する意識を向上し、コラボレーションや理解を促進し、参加者の皆様が全世界の最新研究の成果を取り入れやすくすることです。今回の学会は「肺がん撲滅のために団結を」というテーマの下、幅広い分野を取り扱い、いくつかの研究と知見の結果を発表します。詳しくは http://wclc2016.iaslc.org/ をご覧ください。

IASLCについて

肺癌研究のための国際協会(IASLC)は、肺がん研究を専門とする唯一のグローバル団体です。協会の設立は1974年で、会員には100か国以上5,000人以上の肺がん専門家がいます。詳しくは www.iaslc.org をご覧ください。

画像: http://mwne.ws/2gidHLO
フランス、ヴィルジュイフのGustave Roussy Cancer CenterのJulien Adam博士が、治験に使用されるPD-L1分析と比較した場合の、いくつかの自家調整検査法(LDT)の効果についての研究を発表

このリリースには付属する動画があります。 https://www.youtube.com/watch?v=H2Kp0UnorWo
第17回IASLC世界肺がん学会議(WCLC)で行われた本日の記者会見では、免疫療法と診断の改善によって肺がん治療の進捗を進める治験を中心に説明しました。

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