2017年01月21日 10時58分
株式会社エム・シー・アンド・ピー Medimarke+編集室

「高齢者の世帯年収・資産額と予防接種に対する意向の関係」調査

ウェブサイト「MediMarke+(メディマーケプラス)」(https://medimarkeplus.jp/)を運営する、マーケティング・コミュニケーション企画の専門会社 株式会社エム・シー・アンド・ピー(本社:大阪市北区、代表取締役社長:上園清一)の事業部門である医科学マーケティングカンパニー東京(代表:本岡 守)は、65歳以上の高齢者で年に1回以上通院する310名に対し、「高齢者の世帯年収・資産額と予防接種に対する意向の関係」調査を実施しました。

■世帯年収・資産額によるクラス分類別解析
以下のように世帯年収・資産額によるクラス分類を行い、クロス集計を実施しました。
・クラス1 世帯年収200万円未満で資産額500万円未満
・クラス2 世帯年収200~400万円未満で資産額1000万円未満 もしくは 世帯年収200万円未満で資産額500~1000万円未満
・クラス3 世帯年収400~800万円未満で資産額5000万円未満 もしくは 世帯年収400万円未満で資産額1000~5000万円未満
・クラス4 世帯年収800~2000万円未満で資産額1億円未満 もしくは 世帯年収800万円未満で資産額5000万~1億円未満)
・クラス5 世帯年収2000万円以上 もしくは 世帯年収2000万円未満で資産額1億円以上

■アンケート結果のまとめ
本調査によると、健康を気にかけている人の割合は89.0%(276/310名)で、世帯年収・資産額によるクラス分類別にみると、健康を気にかけている人の割合は多い方からクラス5(最上位層)(100.0%)、クラス1(最下位層)(93.3%)、クラス4(91.2%)、クラス3(89.5%)、クラス2(84.2%)の順になりました。
また、健康のために使える1ヶ月あたりの金額を解析した結果、1万円以上使えると答えた人はクラスが上がるにつれ増加し(クラス1〈6.7%〉~クラス5〈77.8%〉)、11.6倍と大きく差が開く結果となりました。クラス1では86.7%が「5000円未満」と回答した一方、クラス5では44.4%が「2万円以上」と回答しています。
健康のために日頃から行っていることで予防接種を挙げた人は「食事に気をつかう」(250/310名〈80.6%〉)、「自宅での体操・筋トレやウォーキングなどをしている」(163/310名〈52.6%〉)に続く3番目に多く、その割合は45.8%(142/310名)でした。
予防接種を挙げた142名を解析したところ、クラス5(66.7%)、クラス1(53.3%)、クラス4(49.1%)、クラス3(46.4%)、クラス2(38.2%)の順にその割合が多くなり、健康を気にかけている人の割合と同じ順番になりました。
また、予防接種の種類は「インフルエンザ」(140/142名〈98.6%〉)、「肺炎球菌」(80/142名〈56.3%〉)の2つがほとんどであり、クラス1では健康のために使える金額が少ないものの、低所得者層に対するインフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンの自己負担免除制度などを備えた自治体が多いため、予防接種を受けている割合がクラス5に次いで多くなったものと考えられます。
一方で、1回接種で有効率50%、3000円のワクチンと、2回接種で有効率ほぼ100%、合計1万円のワクチンのどちらを接種したいかという質問では、後者の“有効率も接種費用も高いワクチン”を選んだ人が全体の61.3%(190/310名)にのぼりました。クラス分類別に解析した結果、“有効率も接種費用も高いワクチン”を選ぶ割合が、クラスが上がるにしたがって増加しています(クラス1〈33.3%〉~クラス5〈77.8%〉)。クラス2以上(世帯年収200万円以上かつ資産額500万円以上)ではワクチンの費用よりも有効率をとる人が多くなっており、ワクチンに関しては有効性をより重視する傾向がみられました。逆に、クラス1では健康を気にかけている割合や予防接種を受けている割合も高いことから、有効性が高いワクチンを受けたいが、費用が高いと受けられないという状況にあると考えられます。
予防接種によって病気を未然に防ぐことができれば、本人の身体的・経済的負担が減るだけでなく、健康寿命の延伸、ひいては医療費の減少にもつながると考えられます。すでに接種費用補助や自己負担免除の制度が整っているインフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンのように、本人の経済状況にかかわらず、効果の高いワクチンの接種を受けられることが望まれます。
※本調査の結果の詳細は当ホームページ(https://medimarkeplus.jp/)をご参照ください。

■調査の概要
調査対象:65歳以上の高齢者で年に1回以上通院する310名
調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査会社:株式会社マクロミル
調査期間:2016年11月25日(金)~2016年11月26日(土)
質問内容:
Q1現在の資産額(有価証券を含む)を教えてください。
Q2健康のために使える1ヶ月あたりの金額を教えてください。
Q3普段、ご自身の健康を気にかけていますか?
Q4健康のために日頃から行っていることはありますか?あなたがしていることをすべて選んでください。
Q5受けている予防接種の種類を教えてください。
Q6予防接種を受ける理由について当てはまるものをすべて選んでください。
Q7接種可能な、効果の高いワクチンがあったら、いくらまでなら接種費用を負担できますか。
Q8効果の高いワクチンだが、接種した部位の腫れや軽い発熱などの重篤ではない副反応が報告されている場合、接種したいと思いますか?
Q9次のような選択肢がある場合、どちらのワクチンを接種しますか?どちらか、お気持ちに近い方を1つお選び下さい。※有効率=予防接種で予防した病気に罹患しない確率
Q10新しいワクチンとして、帯状疱疹予防ワクチンが接種できるとしたら、予防接種を受けたいと思いますか?

<MediMarke+について>
「MediMarke+(メディマーケプラス)」は、製薬会社・医療機器メーカーのマーケティング、メディカル、広報部門のご担当者さまを対象に、読者のみなさまがマーケティングに役立てられるような情報を提供するウェブサイトです。
株式会社エム・シー・アンド・ピー(MC&P) 医科学マーケティングカンパニーは、25年以上にわたり医薬品マーケティングサポートに携わってまいりました。その経験とノウハウを活かし、ご担当者さまのマーケティング活動に “+(プラス)” となるような情報を提供する新たなサービスとして、MediMarke+を立ち上げました。

サイト名称:MediMarke+(メディマーケプラス)
URL:https://medimarkeplus.jp/
サイト開設日:2016年7月11日
編集長:本岡 守(株式会社エム・シー・アンド・ピー 医科学マーケティングカンパニー東京 代表)
コンセプト:医薬品マーケティングに携わるみなさまに向けて
MC&Pがお届けするちょっと役立つ箸休め情報メディア
サイトの目的:読者が自分たちのマーケティングに役立てられるような「プラスアルファの情報」を提供する
対象読者:医薬品マーケティング、メディカル、広報部門ご担当者さま

<会社概要>
会社名: 株式会社エム・シー・アンド・ピー
業務内容:マーケティングコミュニケーション、コーポレートコミュニケーション支援サービス、美大・芸大新卒採用専門サービスなど
設立:1982年7月
代表者:取締役社長 上園清一
資本金:5,000万円
事業所:〒530-0005 大阪市北区中之島2丁目2番2号 大阪中之島ビル 12F
TEL.06-4706-3311
〒100-0011 東京都千代田区内幸町1丁目1番7号 NBF日比谷ビル 19F
TEL.03-3597-0170
ホームページ:http://www.mcp.co.jp/
得意分野:医科学、エナジー・産業、地域振興・インフラ分野でのマーケティングおよびコーポレートコミュニケーション支援、美大・芸大新卒採用支援サービス
従業員数:82名

【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社エム・シー・アンド・ピー 医科学マーケティングカンパニー東京
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