2012年08月29日 13時04分
Bombardier

Bombardier CSeries航空機、仮想フライトを実施―地上試験機ですべてのメインシステムが稼働中

MONTREAL, QUEBEC, 2012年8月29日 11時55分 - (JCN Newswire) - Bombardier Aerospaceは、同社が現在、CSeries航空機向け地上ISTCR (Integrated Systems Test and Certification Rig)のAircraft 0"*の仮想フライトを実施していることを、本日発表しました。このアビオニクス、電子飛行制御フライバイワイヤー油圧着陸装置と配線システムは、現在全委託されており、システムインテグレーションと通信が成功裏にデモされました。CSeries航空機の開発は、間もなく厳格な地上試験段階に入る予定で、全システムの必要な成熟度を構築し、フライト試験プログラムに向け推進しています。

「CSeries旅客機の開発の評判は、航空機の実現が近づくにつれて週ごとに高くなっています。」と、 Bombardier Commercial Aircraft CSeries,担当VPで本部長のRob Dewarは述べました。「''Aircraft 0''の全システムの委託は、統合地上試験段階の開始と、仮想フライトの実施を可能にする重要な節目でした。このアプローチは、製造規格に完全統合されたすべてのメインシステムとソフトウェアが搭載された完全な航空機の試験が含まれており、業界初めてのものです。これにより、初飛行前にリスクを軽減し、必要な信頼性を提供する幅広い試験システム設計が可能になります。この結果は、現在まで弊社を満足させるもので、期待を大きく上回っています。」

ISTCRは、カナダのケベック州モントリオールの40 km北にあるミラベルの同社のCIASTA (Complete Integrated Aircraft System Test Area)施設に設置された複数リグのひとつです。"Aircraft 0"上の全システムの委託成功は、CAE、Goodrich Actuation Systems、Hamilton Sundstrand、Honeywell、Liebherr-Aerospace、Parker Hannifin、Pratt & Whitney、Rockwell Collins、Fokker Elmoなどのいくつかの主要なCSeries航空機パートナーなど、必要な全コンポーネントを提供する構造およびシステムサプライヤによりサポートされました。コレラの企業の代表は、Bombardierとシステムテストと統合プロセスでの協業のためにミラベルの構内に常駐しています。

ISTCRの他に、地上試験段階で使用された他のリグは、次の通りです。CAEにより構築されたESIM (Engineering Flight Simulator) (現在進行段階)。Rockwell Collinsの施設ですでに委託されているアビオニクスSITS (Systems Integration Test Stand)。Parker Hannifinの施設で委託されているFCIL (Flight Controls Integration Lab)。すでにミラベルで完成している機内および環境制御システム(ECS)リグ。

「''Aircraft 0"は、本番レベルのシステムと構造コンポーネント、空気力学負荷システムと高忠実度フライトモデルを組み合わせているため、現実に近い条件で運航されています。弊社サプライヤはあらゆる面で弊社と協業しており、2013年のCSeries航空機の就航開始に向けて推進しています。」と、Dewarは述べました。

CSeries航空機について

完全に一新されたCSeries航空機ファミリーは、成長の著しい100~149座席型の市場向けに設計されており、2013年以降の商用航空機の要件に対応するために、先進的な素材と、最先端の技術と実績ある手法を組み合わせています。Pratt & Whitney PurePower PW1500Gエンジンを搭載したCSeries航空機には、運用費で15%**、燃費効率で20%**のメリットがあります。CSeries航空機ファミリーは、徹底的に一から設計されていますので、同機は騒音と排ガス量を大幅な削減を達成できます。運航柔軟性も非常に高く、飛行場関連の性能にも優れ、航続可能距離は2,950 nm (5,463 km)です。*CSeries航空機は、同じ座席カテゴリーの他の航空機より、最大12,000ポンド(5,443 kg)**軽くなっており、単一通路型航空機でありながら、ワイドボディ並みのクラス最高の客室環境を乗客に提供しています。

Bombardierは、CSeries航空機352機の発注を受けています。発注にはまた、Braathens AviationからのCSeries 旅客機138機の正式発注(CS100 5機とCS300 航空機5機)、ルフトハンザドイツ航空(CS100 航空機30機)、大韓航空(CS300 航空機10機)、Lease Corporation International Group (CS300 17機とCS100 3機)、PrivatAir (CS100航空機5機)、Republic Airways (CS300 航空機40機)、社名未公表の大手航空会社(CS100航空機10機)、社名未公表のヨーロッパのお客様(CS100航空機10機)および社名未公表の有名航空会社(CS100航空機3機)も含まれます。CSeries 航空機プログラムではまた、上記のお客様から124機分のオプションと、10機分の購入権も受注しています。さらに、CSeries 航空機プログラムではまた、社名非公開のお客様からCS100 5機とCS300 旅客機10機の条件付き発注の他に、関心表明書(LOI)を3件(Ilyushin Finance Coから最大30機のCSeries 航空機、Atlasjetから最大15機のCS300航空機、airBalticから最大20機のCS300航空機)受けています。

CSeries航空機プログラムをご採用くださった13社のうち、9社は正式発注で、大手航空会社、フラッグキャリア、都市型空港発着路線のある一流航空会社、格安航空会社、リース会社などがありますが、航空機パートナー向けフルサービスプロバイダなどがあります。

Bombardierについて

Bombardierは、航空機と列車を扱う世界で唯一のメーカーです。Bombardierは、現在のサービス提供をしながら未来を見つめ、どんな場所でも効率的で持続可能で、楽しい交通を求めるニーズに応えることで、全世界の移動手段を進化させています。弊社は車両・航空機やサービス、そしてとりわけ従業員により、世界の交通をリードしています。

Bombardierの本社は、カナダ、モントリオールにあります。弊社の株はトロント証券取引所(BBD)で取引されており、Dow Jones Sustainability Worldと北米インデックスにも上場しています。2011年12月31日締め会計年度の売上高は、183億米ドルでした。ニュースと情報は www.bombardier.com からご覧いただくか、Twitter @Bombardierをフォローしてください。

編集者向け注記

CSeries航空機の画像と"Aircraft 0"の写真は www.bombardier.com のプレスリリースセクションにあります。

動画は http://youtu.be/vNHkqQoUY18 にあります。

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* "Aircraft 0"は「エアクラフト・ゼロ」と読みます。

** CSeries航空機は開発段階です。 すべてのデータと仕様は推定であり、航空機ファミリーの戦略、ブランド関連、容量、性能は、開発、製造、認定の過程で変更される場合があります。言及された性能は、北米で500-nmで運航した環境をベースに推定されています。比較は就航中の航空機に対して行っています。

Bombardier、CS100、CS300、CSeriesおよびThe Evolution of MobilityはBombardier Inc.とその子会社の商標です。

Marc Duchesne
Bombardier Commercial Aircraft
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