2019年04月08日 11時51分
Teledyne e2v

Teledyne e2v・ウインドリバー・CoreAVIのプロセシング技術を BAE Systems社のミッション・コンピュータが採用

ドイツ・ミュンヘン, 2019年04月08日 - (Media OutReach) - Teledyne e2v、ウインドリバーおよびCoreAVIは本日、BAE Systems社の最新ミッション・コンピュータ向けに主要技術を提供することを発表しました。ミッション・コンピュータは、航空機のミッションクリティカルな全データを処理する中核的なハブ機能を担っており、さまざまな外部サブシステムから情報を受け取り、データを処理し、パイロットに対してコックピットのさまざまなディスプレイにデータを表示させます。この共同ソリューションでは、ウインドリバーの業界をリードするリアルタイムOSのVxWorks(R)がTeledyne e2vのQormino(R)Common Computer Platform上で動作し、CoreAVIは温度のスクリーニングを行ったAMD Embedded Radeon(TM) E8860 GPUおよびセーフティークリティカルなグラフィックス・ドライバーArgusCore SC1(TM) OpenGL(R)1.0.1を供給します。

Qormino QT1040-4GBは、Teledyne e2vの小型で高性能かつスマートな共通コンピュータプラットフォームであり、サイズ、重量および消費電力(SWaP)の制約に対応するよう設計されています。Teledyne e2vのT1040 Quad PowerArchitecture(R) e5500コア1.4GHzと4GB DDR4メモリをカスタム基板に実装し、64ビットのメモリバスと8ビットのECC(誤り検出訂正)を搭載し、BAE Systems社プラットフォームのVxWorks上で動作します。

VxWorksは、パイロットの状況認識を向上させるための、さまざまなアプリケーションを統合するベース・プラットフォームを提供します。リアルタイムのアビオニクスシステムは、複数の情報源から情報を収集・表示し、航空機や空域の全体写真を作成します。本プラットフォームの決定論的能力は、パイロットに対して低遅延応答が求められる、航空機システム全体にとって極めて重要です。

CoreAVIは、AMD Embedded Radeon(TM)GPUファミリで温度のスクリーニングを行ったE8860 GPUとともに、ArgusCore SC1(TM)セーフティー・クリティカルなOpenGLスケーラブル・グラフィックス・ドライバーを提供します。両製品は、完全なDO-178C DAL A認証エビデンス、GPUセーフティモニタ、およびマルチコアシステム用仮想グラフィックマネージャと併用可能で、今日、幅広い商用・軍用の組み込みアビオニクスプラットフォームで利用されています。

ウインドリバー、Teledyne e2vおよびCoreAVIの技術は、今日ミッション・コンピュータの設計者が直面している複数の課題に対処するのに最適です。3者は共同で技術概要を発表し、そのなかで航空宇宙・防衛業界やその他のクリティカル・インフラストラクチャ分野向けの補完的なハードウェアやソフトウェアソリューションにより、ミッション・コンピュータ製品への新技術および標準規格の迅速な実装がいかにコスト効率の高い方法で達成できるかを強調しました。

「当社のミッション・コンピュータは、お客様の要件を満たすため、高性能かつマルチコアプロセシングプラットフォームであり、なおかつサイズ、重量および消費電力の制約下で動作する必要があります。」と、BAE Systems でプロジェクトディレクタを務めるNeale Osmondは述べます。「Teledyne e2v、ウインドリバーおよびCoreAVIの新技術を活用することで、私たちは、厳しい納期内で、お客様の信頼性と安全性の要件を満たしながら、十分な性能を実現する最新ミッション・コンピュータを提供することができました。」

編集者向け注記:

ウインドリバーについて
ウインドリバーは、IoT向けソフトウェアを提供する世界的なリーディングカンパニーです。そのテクノロジは1981年から世界で最も安全でセキュアなデバイスに搭載され、20億を超える製品に使用されています。包括的なポートフォリオは、ワールドクラスのグローバルなプロフェッショナルサービスとサポート、広範なパートナーエコシステムに支えられています。ウインドリバーのソフトウェアと専門性は、最高水準の安全性、セキュリティ、パフォーマンス、信頼性が要求される重要インフラシステムのデジタルトランスフォーメーションを加速しています。詳細については、ウインドリバーのサイトをご覧ください。http://www.windriver.com

Teledyne e2vについて
Teledyne e2vのイノベーションは、ヘルスケア、ライフサイエンス、宇宙、輸送、防衛、セキュリティ、産業用市場の開発をリードしています。Teledyne e2vでは、市場のニーズやお客様の抱えるアプリケーションの課題に耳を傾け、お客様との協力により、画期的で標準規格を満たすセミ・フルカスタムのソリューションを提供し、お客様のシステムの価値を向上させるなど、独自のアプローチを展開しています。

Teledyne e2vは商用テクノロジーの再エンジニアリングおよびアップスクリーニングにおける世界的なリーダーで、NXP と30年以上にわたり戦略的提携を結び、NXP製の商用プロセッサについて、航空宇宙、軍事、および産業グレードに適合する製品を開発しています。Teledyne e2vは、当初のテストベクタにアクセス可能なため、QorIQ(R) Power(R) Architectureに基づく幅広い製品群に拡張された信頼性を保証するバージョンを提供し、NXP Layerscapeファミリ向けのサービスを開発しています。

詳しくは以下のWebリンクをご参照ください。
https://www.teledyne-e2v.com/products/semiconductors/qormino/

CoreAVIについて
Core Avionics & Industrial Inc.(「CoreAVI」)は、軍事・航空宇宙分野のパイオニアで、セーフティー・クリティカルなアプリケーションを実現するソフトウェアおよびハードウェアIPプラットフォーム・ソリューション一式の提供で実績があります。同社は、リアルタイムかつセーフティークリティカルなグラフィックス、コンピューティングとビデオドライバー、そして「すぐにプログラムで使用可能」な組み込みのグラフィックスプロセッサ、およびDO-254/ED-80準拠のCOTSハードウェアIPを設計・供給する世界トップクラスのリーダーです。CoreAVIの製品スイートは、長期間にわたるサポートにより、最高水準の安全性認証を達成する完全なセーフティー・クリティカルな組み込みソリューションの設計・実装が可能です。CoreAVIのソリューションは、商用・軍事用のアビオニクスシステムに採用され、自動車、無人車両、IoT(モノのインターネット)市場で急速に普及しているコンピューティング・アプリケーションに対応します。同社製品は、RTCA DO-254 / DO-178CやEUROCAE ED-80 / ED-12Cなど、最も厳格な安全性認証の認定データキットとあわせて購入することができます。 www.coreavi.com

メディアからのお問い合わせ先:
Teledyne e2v: yuki.chan@teledyne.com | +852 3679 3652

リリース配信代行:
JCN 株式会社
Tel: 03-5791-1821
Email: info@japancorp.net