■産学連携共同プロジェクトの背景
有限会社イナズマは、近畿大学からの支援を受けて起業した「初」の当時学生ベンチャー企業で、取締役の米村 貴裕は近畿大学出身。
日本初となる今回の産学連携共同プロジェクトは、米村の著書のファンの方の「近畿大学とコラボしてみたらいいんじゃないか。」という一言がきっかけとなり、2018年10月に始動いたしました。
近畿大学文芸学部の協力のもと、図案や絵柄、特にセクシャルに見られる「手」のポーズや、ドラゴンの「口」の開き方など、細部にわたり産学連携して考案し、教授陣の指導の下、イラストは近畿大学文芸学部の現役学生、井口 晃さん(作家名)に書き下ろしていただきました。
全国で一般化した「ゆるキャラ」ならぬ、「SFファンタジー小説」のイラストを近畿大学・芸術学科造形芸術専攻の安 起瑩ゼミに依頼し、ゼミ学生が参加することで、産学連携ができ、かつ、学科全体の支援のありかたや進め方、また専門的知識が、双方にとって貴重な経験になるのは間違いありません。
さらに「書籍のこのような珍しいジャンル」を、芸術学科造形芸術学科が本気で担当してくださり、完成へ至ったという前向きな前例を作れました。なお自費出版ではなく「商業出版」での試みであり、快諾してくださった出版社副社長様は、大阪府吹田市在住。
■市場と独創性
出版市場は不況状態がつづき、たいへん厳しい現状ですが、売れている本やヒットしている本もあります。
出版社さま等との作戦で、一般書店店頭へ、有限会社イナズマの本を並べることは、多くの場合でできています。
今後はよりコンテンツとニーズの一致、そして本離れ(国語の衰退、乱れ)、理系離れを止めるべく、内容やデザインに工夫をこらしていくつもりです。
今回の「産学連携プロジェクト」もその一環で、デザイン面に創意工夫をこらし、現在、反応を注視しています。
■「ビースト・ゲート」⽣命体の開拓者について
著者はPC/ITの実⽤書から⽂芸作品を60冊以上刊⾏してきた、現役の理系⼤学講師で博⼠(⼯学)号を持つ⽶村 貴裕。
教育関係NPO法⼈理事⻑との談話の中で「SFとして完成度が⾼く、科学⽤語解説など的確で役⽴ちます。この⼩説を読んで科学やコンピュータ技術者を⽬指す⼦供が出ることを予感させます。理数教育の強化が叫ばれるなか、こういう本を⼦供に与えるといいと思います。最新科学知識が⾃然と⾝に付きます」というコメントをいただきました。
本書は科学考証もされており、「ただの読み物」ではありません。しかも近畿大学、産学連携プロジェクトとして正式に誕生しました。
■⽶村 貴裕プロフィール
1974年、東京⽣まれ、大阪府在住。在学中に有限会社イナズマを起業。2003年に近畿⼤学⼤学院にて博⼠(⼯学)号取得、⼤学院修了。2006年、⾃作ソフトウェアが⽂化庁メディア芸術祭「審査委員会推薦作品」に認定。2007年には著書が⽂化庁・メディア芸術祭にノミネートされる。
2012年に論⽂誌NICOGRAPHに受賞したソフトウェアの研究成果が掲載される。2019年に⽇本政府クールジャパン補助採択企画となり、世界12カ国で「The Metallic Dragon and I」が発売される。
現在は有限会社イナズマで取締役、⼤学⾮常勤講師。⽇本芸術科学会正会員、IT事業、ビジネス・実⽤書からSF⽂芸書籍までの執筆活動を⾏い、著書は60冊を超える(自費出版なし)。
■会社概要
有限会社イナズマ/2001年8月起業/大阪府吹田市山田西2-4-A1-408/06-6878-1395/ info@inazuma7.jp / http://www.inazuma7.jp/ /担当:米村貴裕