2012年09月11日 15時41分
ランス・アームストロング財団

ランス・アームストロング財団および米国がん協会が、日本で患者エンパワーメントプロジェクトを開始

MONTREAL, CANADA, 2012年9月11日 11時15分 - (JCN Newswire) - 本日ランス・アームストロング財団は米国がん協会 (ACS)や主催団体の日本医療政策機構 (HGPI)と提携して、患者エンパワーメントプロジェクトの開始を発表しました。発表は、World Cancer Congressでの「グローバルながん撲滅活動でサバイバーを力づける革新的戦略」セッションで行われました。

患者エンパワーメントプロジェクトは、がん患者がフォーラムで政策立案者、メディア、公衆などの前で証言して、患者の実情について情報共有できるようにし、がん治療に関する国内問題を提起し、対応することにより、患者の声を高めるように設計されました。

「我々の目標は、日本で草の根運動を確立することです。」と、財団の会長でCEOのDoug Ulmanは述べました。「長期的には、患者エンパワーメントプロジェクトは、がん対策でのギャップを目に見える形にし、がんを国の保健計画の最優先項目とするというニーズを強調するために、患者の声を強調していきます。」

「がんは、30年以上にわたって日本の死因の第1位であり続けていますので、我々は今こそ、変化を起こし、より多くの命を救うために動かなければなりません。」と、米国がん協会CEOのJohn R. Seffrin (PhD)は述べました。「日本の患者エンパワーメントプログラムは、我々がグローバルながん撲滅組織として、全世界のがん問題の解消に向けて進めなければならない多くの重要なステップのひとつであり、がん患者がその国でよりよいガン治療を受けられるように、擁護活動を通じて、かん患者を力づけます。」

フォーラムのコースを通じて、エキスパートにより、主要ながん問題を説明する特化データのプレゼンテーションが行われます。また、患者が大衆の前で体験談を語ることで、そのデータの裏付けをし、現実感を与えます。フォーラム後数週間または数か月以内に、患者やNGOの推奨内容を詳しく説明し、政策立案者や他の重要な利害関係者に対して、フォーラムで提起された問題に対して対処するように呼びかける全国的な実施要請を設計し、発表し、広報活動を行います。

患者エンパワーメントプロジェクトのコンセプトは、UICC (Union for International Cancer Control)により10年前から支援されている一連のがん患者フォーラムから、ヒントを得たものです。2010年に財団と協会は、UICCにより開始された施策に加わり、各国の組織との協業を始めましたが、今やその活動は、両団体にフォーラムを計画する資金を提供するだけでなく、それを実施するためのトレーニングとリソースを提供するフレームワークを作る主要がん擁護活動にまで成熟しました。パイロットプログラムは、南アフリカで実施され、2011年5月には第1回患者フォーラムが開催されました。そのすぐ後に、財団と協会はメキシコで同様の施策を開始しました。

今年、財団と協会は、日本医療政策機構(HGPI)とチームを組み、草の根支援活動施策を強化し、がん政策立案プロセスでの患者参加をさらに促進することで、協業体制をさらに強化します。

「我々は、非常な喜びをもって、日本でのサバイバーエンパワーメントキャンペーン開始を発表します。」とHGPI会長の黒川清は述べました。「我々ひとりひとりが、これらの施策の必要性について認識し、何をすべきかを考え、行動を起こすことが大切です。」

2008年には、全国的ながん対策計画の準備や実施を行っていた国は、世界で50か国以下でした。また、全国的ながん対策アジェンダのある国でも、物理面、感情面、実践面でのがん患者のニーズの点では、医療制度に大きな不足や障害がありました。これらの問題は、データ不足や、がんレジストリーの不足、不適切な保険補償内容の他に、患者の治療に直接影響する意思決定プロセスから患者が除外されていることなどがありました。しかし、がん患者とその家族は、国内の医療制度の何がうまく行っており、何に対応が必要かについて、注目を集める手伝いができます。患者エンパワーメントプロジェクトには複数の国が参加していますので、国際的な患者擁護活動が生まれてくると期待されます。

2011年3月11日には日本の東北地方で9.0の地震が発生し、130フィートの津波が襲い、福島第一原発でメルトダウンが起きました。その結果、15,960人が亡くなり、破壊により2200億米ドル以上の損失がありました。被災地のほとんどすべての病院が破壊され、多くのがん患者の治療と支援が中断されました。

ランス・アームストロング財団は、日本の地震に影響を受けたがん患者に対してサポートを行い続ける必要性を認識しています。財団と主要パートナーのRadioShackは、被災地でのがん治療、サバイバーシップ、がん支援プログラムなどの運用のための救済助成金の資金集めを行いました。助成金を受けた組織は以下のとおりです。保健所、腫瘍学を教える教育機関、Tohoku Re-Life 311、医療法人鉄友会、祐ホームクリニック石巻、キャンサーネットジャパン。

ランス・アームストロング財団について

ランス・アームストロング財団は、がんに悩まされている人々向けのサービスを行い、世界でも特に多い死因であるがんに対して、行動を起こせるように支援しています。活動の象徴である黄色いLIVESTRONGリストバンドで知られる当財団は、全世界のがんに悩む人々の希望とインスピレーションのシンボルとなっています。1997年にがんサバイバーで自転車競技チャンピオンのランス・アームストロングにより設立されたこの財団は、がんに伴う金銭的・感情的・実際的な困難に直面しているサバイバーに無料の患者ナビゲーションサービスを提供しています。「LIVESTRONG」という強力なブランドで知られる当財団は、また、がん患者2800万人に変わって、世界的活動をリードしています。財団の集めたがんと闘うための寄付金は、1997年の創立当初から今までに5.50億米ドルに達しています。詳しい情報はLIVESTRONG.orgをご覧ください。

米国がん協会について

米国がん協会は、命を救い、がんによる苦しみを終わらせるために、ゆるぎない情熱を持って、一世紀近い経験を活かしています。300万人以上のボランティアと20か国以上のプログラムを動かす世界的な草の根活動組織として、全世界の地域共同体の患者の皆様が、健やかに次の年を迎えられるように努力しています。協会では、次のような活動で人々の命を救っています。がん予防やがん早期発見による人々の健康の維持。がん診断中および診断後につきそうことにより、人々の回復の支援。画期的な発見に投資を通じた治療法の発見。立法関係者を集結して、がん撲滅のための法律を可決させ、全世界の人々を集結して活動を支援することにより、がんを阻止。がん研究への投資をリードする組織として、協会では、がんについての知識をがんに対する施策へと活かしています。受けられる支援について、またはグローバルプログラムについての詳しい情報は、 www.cancer.org/global をご覧ください。

HGPIについて

2004年に設立された日本医療政策機構(HGPI)は、政策オプションを生み出し、関係者を無党派シンクタンクとして集結させることで、関係者が保健政策を形成するための支援に取り組んでいます。HGPIの使命は、アイデアと価値を形作り、グローバルなニーズに対応し、社会に影響を与えることにより、市民と個人の福祉を向上し、持続可能で健全なコミュニティを育てることです。HGPIは、革新的で実際的なソリューションを提供し、関係する市民がグローバルで長期的な観点で選択肢とメリットを理解できるようにするために、異なる分野の関係者を一堂に集め、活動にコミットしています。HGPIは、さまざまな背景と異なる価値を持つ人々のために、社会を構築するGlobal Citizen Nationを促進しています。その目的は、持続可能かつ健全で、繁栄する世界を作り出すことです。さらに詳しい情報については、 www.hgpi.org をご覧ください。

お問い合わせ先:

Busola Afolabi
米国がん協会
+1-404-417-5894
busola.afolabi@cancer.org

Haley Williams
ランス・アームストロング財団
+1-512-279-8381
press@livestrong.org