シンガポール, 2020年07月15日 - (JCN Newswire) - ベスタス（本社：デンマーク、オーフス市）は、ヴィーナ・エナジー社が保有する青森県北津軽郡中泊町の中里風力発電所プロジェクト向けに、日本最高層クラスの風力発電機を納入する。ベスタスは、同プロジェクトのEPC（設計・調達・建設）コントラクターの清水建設株式会社と共同で、発電容量47MWの風力発電所向けに日本最高層クラスのハブ高116.5メートル等のV117-3.45MW風力発電機の設置を予定している。
ヴィーナ・エナジー社は2018年にベスタスに中里風力発電所のプロジェクトを発注。ベスタスはV117-3.45MW風力発電機13基（3.6MWのパワー最適化モードで納入予定）、発電所と風力発電機の特性に合わせた高さ116.5メートル等のタワー、ならびにすべての業務を網羅する包括型サービス・パッケージから成る最適なソリューションをカスタマイズして提供した。
同プロジェクトでは日本で初めて、発電所の発電量を最大化する20年間の発電量ベース稼働率保証（AOM 5000）サービス契約を結んでいる。通常は時間ベースの稼働率保証が採用されるが、同発電所では国内で初めてベスタスの発電量ベースの稼働率保証が採用された。従来の時間ベースの稼働率保証と比較して、このサービス契約により、ベスタスはヴィーナ・エナジー社の長期的な事業運営に貢献できる。競争力のある風力発電ソリューション、発電所の特性に合わせたタワー設計、発電量ベースの稼働率保証が付いたサービス契約により、中里風力発電所は発電コストの低減、年間発電量（AEP）の増大を図ると同時に、風力発電の最適化を可能にする。
同プロジェクトは、V117-3.45MW風力発電機に対する日本海事協会（ClassNK）および経済産業省の認証について、経済産業省により適格性の認定を受け、大きく進展。これらの認証を取得することで、現状、べスタスは日本でこの高さの風力発電機を設置することが認められた唯一のメーカーとなる。
ベスタス・アジア・パシフィックのクライブ・タートン社長は「中里風力発電所のプロジェクトで、この重要な節目を迎えられたことを大変嬉しく思います。業界の中でも際立った高さを誇る、風力発電機を提供する当社のソリューションは、発電所の風力資源をフル活用し、ヴィーナ・エナジー社の設備投資利益率を最大化することができます」と述べた。
ヴィーナ・エナジー社日本代表のホアン・マス・ヴァロー氏は「中里風力発電所は、当社が日本で最初に取り組んだ風力発電プロジェクトのひとつです。ベスタス社が技術的な専門知識を有し、発電量ベースの稼働率を保証したことを評価して、画期的なプロジェクトのパートナーに同社を選びました。私どもは日本最大級のIPP（独立系発電事業者）として、日本の持続可能なエネルギーへの移行を可能にする風力発電と太陽光発電の両方のプロジェクトの開発に引き続き取り組んで参ります」と述べた。
中里風力発電所における、同風力発電機の設置は2021年第4四半期に完了する予定。
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