広島県安芸太田町は、自然災害と感染症の複合災害や悪質な振り込め詐欺などに備え、Jアラートや『3防』(防災・防犯・防疫)に係る防災無線放送を瞬時に住民のスマートフォンから視聴できる地域防災コミュニケーションネットワーク〔Regional Alert DIRECT〕を2月25日に導入。広島県内では初めての導入となる。
地域防災コミュニケーションネットワークは、役所から発信されるJアラートや防災無線放送を住民はもとより遠方のご家族・親戚・仕事関係者など地域にゆかりのある人も音声放送をリアルタイムで視聴できる。
導入システムはSKY-NETWORK(静岡市)が提供する最先端のICTを駆使したインターネット放送システムで、利用者は専用端末や専用機器を購入設置することなく安芸太田町専用アプリをスマートフォンにダウンロード(無料)するだけ、設定なしで国内外どこに居ても防災行政無線の放送開始と同時に視聴できる。
また、導入システムはパソコンやスマートフォンを放送局(放送端末)にして防災行政無線と独立した放送もでき、住民のスマートフォンにラジオさながらに音声放送を流せることから、長期間停電など全電源喪失により役所の主要な放送伝達手段が機能不全になっても放送を寸断させることなく流し続けられるのか特徴。
感染症拡大時に於ける避難所の収容管理面では、自治体関係者の持つスマートフォンを放送局にして、それぞれの避難所からが刻々と変わる収容状況をタイムリーに多元放送することで避難時の混乱を回避し安全に避難誘導できると云った効果が期待できる。
更に、導入システムは放送以外にも住民や自治体関係者が災害現場や避難所から役所、消防署、警察署等に情報投稿でき、役所と連携する関係機関は投稿された情報を瞬時にかつ組織横断的に共有できる。