SCSK株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長:中井戸信英、以下:SCSK)は、日本航空株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:植木 義晴、以下:JAL)のIT基盤に、SCSKが販売代理と技術サポートを行う、NIKSUN,Inc.(本社:米国ニュージャージー州、CEO:Dr.Parag Pruthi)のネットワークモニタリングアプライアンス「NetVCR 4210(4ポート、6TB)モデル」が採用されたことをお知らせします。
1.経緯
JALは2010年1月に会社更生法を申請し、その後、多岐にわたる改革に取り組み、わずか2年半で驚異的な経営再建を果たしました。その改革の根幹となったのが一人ひとりの人生・仕事の成功方程式まで謳った「JALフィロソフィ」による意識改革であり、「部門別採算制度」の導入と合わせ、社員全体の採算意識の醸成や、コスト削減の徹底へとつながりました。これらの改革は当然IT基盤にも及びます。
運航・旅客・貨物の各部門システム、ERPや社内ポータルといった社内システム、ネットワーク基盤など、システムの維持管理・運用コストの削減と競争力強化を目的に、全面的な刷新を行われています。ネットワーク基盤の刷新では、国内外の各拠点をつなぐWANやISPの更新、機器の老朽化対応を検討され、なかでも回線帯域の最適化を図るため、「NetVCR」が採用されました。
「NetVCR」の選定においては、JALグループのIT企画・開発から維持管理を受け負う中核子会社の株式会社JALインフォテックの検証、評価により採用いただいております。製品のインテグレーションと運用は株式会社JALインフォテックが担当し、SCSKによる技術サポートを含めたスクラム体制で、導入を行いました。
2.ネットワークモニタリングアプライアンス「NetVCR」評価ポイント
機器選定にあたり、「NetVCR」の以下の特長が評価されました。
・価格対性能比
・アプライアンス型のシンプル構成。簡単な運用
・見やすいメニューによる、直感的な操作
・インターフェースがわかりやすく、グラフィカル
・統一された操作体系
3.「NetVCR」の導入による効果
「NetVCR」の導入後の効果として、以下の評価をいただきました。
・ネットワークの全てのトラフィックをリアルタイムに収集、解析できるようになり、可視化が大きく進展した。
・トラフィック可視化が可能になったことで、最適な回線帯域を調達できるようになり、コスト削減につながった。
・トラブルの原因となるネットワークのボトルネックを確実にキャッチし、対策実施までの時間短縮が得られた。
4.「NetVCR」概要
主な機能:
・長期間パケットデータの収集
大容量ハードディスク(最大160TBまで拡張可能)を搭載し、1週間、1ヶ月間のパケットや数ヶ月~年単位の統計情報を収集。指定期間のトラフィック情報の高速確認をサポート。
・リアルタイム解析、間欠障害のトラブルシューティングおよび解析
突発的なタイミングで発生した事象のトラフィックパケットを容易に抽出し、解析可能。
抽出データの容易なエクスポート(pcap、Snifferフォーマット)により長期保存を実現。
・SLA/QoSモニタリング
NetVCRのTCPパフォーマンスの詳細分析により、アプリケーション性能、ネットワークパフォーマンス、再送率などのQoS情報を容易に分析。
・完全なステルス性
ネットワークに影響を与えずネットワークトラフィックのモニタリングや分析が可能。
・初心者でもわかりやすいユーザインタフェース
プルダウンメニュー、階層化メニューで直感的にわかりやすい操作体系。
ブラウザによる操作で遠隔地からもモニタリング可能。
・高セキュリティ
ブラウザによる接続はSSLをサポートし、リモート操作はSSHをサポート、Firewall機能内蔵。
※SCSKは、今後も「NetVCR」の各種機能を活用し、コスト削減を第一に信頼性の高い効率的なネットワークの実現を積極的に展開してまいります。
<SCSK株式会社について>
SCSK株式会社は、システム開発から、ITインフラ構築、ITマネジメント、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)、ITハード・ソフト販売まで、ビジネスに必要なすべてのITサービスをフルラインナップでご提供します。
また、住友商事をはじめとするお客様の世界各国におけるITシステム・ネットワークのサポート実績を活かし、グローバルITサービスカンパニーとして、さらなる飛躍を目指してまいります。
URL : http://www.scsk.jp/
<日本航空株式会社について>
日本航空株式会社は、日本を代表する航空会社で、フルサービスキャリアとしての「JALブランド」の追求と、一歩先を行く新しい商品・サービスの提供により、「日本、そして世界のお客さまから一番に選ばれるエアライングループ」を目標に掲げ、安全運航を基盤として、世界最高水準の定時性確保など、サービス品質にさらなる磨きをかけています。
URL : http://www.jal.co.jp/
■ 製品に関するお問い合わせ先
SCSK株式会社
ITエンジニアリング事業本部 エンジニアリングソリューション第1部
電話 : 03-5859-3034
E-mail : niksun-info@ml.scsk.jp
URL : http://www.scsk.jp/product/common/niksun/
■ 報道機関からのお問合わせ先
SCSK株式会社
広報部 栗岡
電話 : 03-5166-1150
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