2013年04月12日 14時34分
SCSK株式会社

信州大学が、帯域制御装置「PureFlow GS1」を採用

2013年4月12日
SCSK株式会社
アンリツネットワークス株式会社


信州大学が帯域制御装置 「PureFlow(R) GS1」を採用
教育・研究通信の自由度維持と適正なネットワーク利用を両立


SCSK株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長:中井戸信英、以下SCSK)とアンリツ株式会社の100%子会社であるアンリツネットワークス株式会社(本社:神奈川県厚木市、代表取締役社長:舟橋 伸夫、以下アンリツネットワークス)は、アンリツネットワークスの帯域制御装置「PureFlow(R) GS1(ピュア フロー)」が、国立大学法人 信州大学(所在地:長野県松本市、学長:山沢 清人 以下信州大学)に採用されたことをお知らせいたします。
アンリツネットワークスの「PureFlow(R) GS1」は、高精度な帯域制御(※1)とバーストトラフィック(※2)制御を可能とする帯域制御装置です。「PureFlow(R) GS1」の販売はSCSKが行い、製品の導入検証や技術サポート、インテグレーションをSCSKとアンリツネットワークスが共同で支援を行いました。
 信州大学は、「PureFlow(R) GS1」を、8学部を結ぶ学内ネットワークとSINET(※3)を繋ぐゲートウェイ(※4)上に組み込み、教育・研究通信の自由度維持と通信制御による適正なネットワーク利用を実現しています。

※1 帯域制御
インターネット回線でサービスごとに使用する帯域(回線容量)や最低伝送レート(通信速度)の値を設定すること

※2 バーストトラフィック
瞬間的に大量に送出されるIPパケットの固まりのこと

※3 SINET:Science Information Network
国立情報学研究所(NII)が構築・運営する学術情報ネットワーク

※4 ゲートウェイ
ネットワークの出入り口のこと


[導入の背景]
信州大学の学内ネットワークは、長野キャンパス、上田キャンパス、松本キャンパス、南箕輪キャンパスにある8学部を結び、最大で11,500人の学生と教職員を収容するものです。信州大学では老朽化や、拡張を重ねて不明瞭になった従来の学内ネットワークの整備において、今後増大が想定されるトラフィックに耐え得る、高速でセキュリティレベルの高いネットワークの実現を3ヵ年計画で推進しています。
高速でセキュリティレベルの高いネットワークの実現においては、多様な教育や研究のため、自由度の高い情報ネットワーク環境を維持することに加え、教育機関としてコンプライアンスに基づいたネットワーク利用を促す必要がありました。しかし、教育機関としては通信規制や遮断が一概にできないことから、解決策としてコンプライアンス上の問題が潜むトラフィックを制御し、アプリケーションごとに一定の帯域を確保しつつ、研究や教育用の利用として認められた通信を許可するという通信コントロール手法が選択され、この実現に最適な装置として「PureFlow(R) GS1」が選ばれました。
「PureFlow(R) GS1」の選定においては、信州大学の評価、検証を経て採用をいただいております。


[PureFlow(R) GS1の主な採用理由]
機器選定にあたり、「PureFlow(R) GS1」の以下の特長が評価されました。
■1kbps単位での帯域制御を可能とする高精度
 信州大学は、ネットワークの実運用において、10kbps単位での帯域制御値を求めていました。「PureFlow(R) GS1」は、1kbps単位での帯域設定と制御が可能であり、信州大学の要求を満足していることが評価されました。

■高いスループット性能
 信州大学は、学内ネットワークとその上流となるSINET のゲートウェイ上に「PureFlow(R) GS1」を設置しています。「PureFlow(R) GS1」は、双方向1Gbpsのスループット(※5)を実現しており、学内ネットワークとSINETのゲートウェイ上でボトルネック(※6)にならないことが評価されました。

■学内ネットワークに影響を与えることなく、管理・運用が可能
「PureFlow(R) GS1」は、通信プロトコルに依存せず動作します。これにより、既に導入・運用中の他機器の設定変更が不要あり、学内ネットワークに影響を与えることなく、管理・運用できることが評価されました。

■優れたコストパフォーマンス
「PureFlow(R) GS1」は、既存回線の最大限の活用による回線コストが抑えられることや同等レベルの性能の他社製品と比較して約1/4の価格で提供していることに加え、導入後に発生するアップデートライセンス費用が不要であることが評価されました。

■簡易設定
 「PureFlow(R) GS1」は、帯域制御に特化したシンプルな機能であることに加え、契約回線単位、拠点単位、アプリケーション単位でのきめ細かい帯域制御がコマンドライン(※7)により容易に設定できることが評価されました。


[PureFlow(R) GS1導入による効果]
信州大学は、以下を「PureFlow(R) GS1」導入後の効果としています。
■通信環境の自由度維持と適正なネットワーク利用の両立が実現できた。
■設定や操作に特別なトレーニングの必要がなく、運用コストを抑制できた。
■外部からの攻撃(DoS攻撃(※8))によるサービス停止を防ぐことが可能な、高信頼性ネットワークを安価に構築することができた。


[製品概要]
帯域制御装置「PureFlow(R) GS1」は、ネットワークを流れる通信データ、パケットを一定の間隔で整理・送信し、バーストトラフィックを抑制できます。帯域制御設定誤差は±1%以下であり、高精度な帯域制御が行えます。基幹系、情報系だけでなく、音声・映像などのストリーミングアプリケーションが混在する統合ネットワーク環境下でも最適にパケットを制御し、高い品質の確保と帯域利用効率の向上が可能です。
「PureFlow(R) GS1」は、物理動作を行うハードディスクなどを搭載していないことから耐久性が高く、障害発生率を大幅に低減できます。
また、「PureFlow(R) GS1」は、ネットワークのミッションクリティカル性を踏まえ、電源冗長化モデルの(GS1-GR/GBR)、停電など、突然の障害にも通信を止めないバイパス機能搭載モデル(GS1-FB/GB/GBR)をラインアップしています。
さらに、環境配慮性も優れ、低消費電力と低発熱を実現しています。

※5 スループット
ネットワークや伝送装置がフレームロスなしで処理できる転送速度

※6 ボトルネック
コンピュータ処理速度やネットワークの通信速度の向上を阻む「隘路」となっている要素

※7 コマンドライン
ユーザに対する情報の表示を文字によって行い、すべての操作をキーボードを用いて行うユーザインターフェース

※8 DoS攻撃
Dosは、Denial of Serviceの略。DoS攻撃とは、ネットワーク上のトラフィックを増大させ、通信を処理している回線やサーバの処理能力を占有することで、システムを使用困難、あるいはダウンさせたりすること


■SCSK株式会社について
SCSK株式会社は、システム開発から、ITインフラ構築、ITマネジメント、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)、ITハード・ソフト販売まで、ビジネスに必要なすべてのITサービスをフルラインナップでご提供します。
また、住友商事をはじめとするお客様の世界各国におけるITシステム・ネットワークのサポート実績を活かし、グローバルITサービスカンパニーとして、さらなる飛躍を目指してまいります。

会社名 SCSK株式会社
設立日 1969年10月25日
代表者 代表取締役社長 中井戸 信英
資本金 211億円
所在地 東京都江東区豊洲3-2-20 豊洲フロント
URL http://www.scsk.jp/


■アンリツネットワークス株式会社について
アンリツネットワークス株式会社は、NGN による豊かなコミュニケーション環境を実現するために、高度なシステムインテグレーション力と IP ネットワーク技術の融合を図り、システム設計、維持、管理などあらゆる局面で最適なソリューションとお客様本位のサポートを追求し、安全・安心で快適な社会の実現に貢献してまいります。

会社名 アンリツネットワークス株式会社
設立日 2006年7月1日
代表者 代表取締役社長 舟橋 伸夫
資本金 3.55億円
所在地 神奈川県厚木市恩名5-1-1
URL http://www.anritsu-networks.com/


■製品に関するお問い合わせ先
SCSK株式会社
ITエンジニアリング事業本部 エンジニアリングソリューション第一部
TEL:03-5859-3034
URL: http://www.scsk.jp/product/common/pureflow/

アンリツネットワークス株式会社
アプライアンスビジネス部
電話: 03-5320-3565
URL: http://anritsu-networks.com/


■報道関係お問合わせ先
SCSK株式会社
広報部   栗岡
TEL: 03-5166-1150

アンリツ株式会社
コーポレートコミュニケーション部 中村、瀬戸上
TEL:046-296-6671


*本文に記載の会社名、製品名はそれぞれの会社の商標または登録商標です。