2013年05月05日 16時03分
日本薬物対策協会

身近にある「脱法ドラッグ」 歌舞伎町にて市民に向けて危険性啓発

先月、脱法ハーブ吸引後に東京・中野区にて事故を起こしたとみられる40代の男性が、危険運転致傷の罪で起訴されました。全国的にも脱法ハーブ使用者の車が暴走するなどして、事件・事故を引き起こした例が昨年から相次いでいます。愛知県内では、昨年10月に、ハーブ使用後の30代の男性が、通学途中の女子高生を車でひき、死亡させるという事故も起きています。

販売側は「合法」などと謳っていることや、「脱法なのだから有害性は低い」という誤った認識から、子ども達だけでなく、社会的地位のある大人までもが手を染めている状況があり、その実際の危険性がもっと周知されることが重要課題となっています。

このような中、先月21日、日本薬物対策協会(薬物のない世界のための財団・日本支部)は、薬物の危険性を直接市民に訴えかけるため、脱法ハーブを含む脱法ドラッグの危険性を訴えるリーフレットと、薬物の有害性について分かりやすくまとめた小冊子「真実を知って下さい:薬物」を配布するイベントを、新宿・歌舞伎町にて開催しました。

歌舞伎町では、脱法ドラッグに関して薬事法上の包括指定の施行が3月に始まった後も、脱法ドラッグ店での販売は続いています。製品を入れ替え、実店舗やインターネット上での販売、デリバリーなどの形態を取りながら、業務を続けているのが実態です。当協会がイベント開催した場所のすぐ裏手にも、複数の脱法ドラッグ店が点在しており、身近に危険が迫っている状況です。

イベントでは、雨上がりの寒い中でも、高校生のグループなどを含む多くの人々がリーフレットと小冊子を受け取り、興味深く読む姿が見られました。歌舞伎町に店を構えるカラオケ店やバーなども、当協会のリーフレットや小冊子を店に設置するなど協力し、地域全体で「薬物にNO!」というメッセージを発信する大きな一歩となりました。

【日本薬物対策協会 連絡先】
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担当:馬崎奈央