2013年07月03日 12時36分
日本薬物対策協会

薬物乱用のない国際社会に向けて青少年や教育者への啓発・教育を

6月22日(土)、薬物乱用防止のための教育啓発活動に力を入れている日本薬物対策協会は、国連・薬物乱用防止デー(6月26日)にちなみ、南大塚ホール(東京・豊島区)にてイベントを開催しました。

イベントでは、まずオープニングに、公共サービス広告「そんなの嘘だった」(Foundation for a Drug-Free World 薬物のない世界のための財団 制作)を一部上映。続いて、音楽バンド コスモスが、薬物反対のメッセージを込めたオリジナル・ソング「Say No to Drugs! Say Yes to Life!(薬物にNO! 生きることにYES!)」を演奏しました。

開会の挨拶では、当協会世話役の馬崎奈央より、教員対象の薬物教育に関する意識調査の一部が報告されました(約400人の教員対象:現段階では予備調査)。脱法ドラッグについて約4割の教員が何らかの形で身近に感じている一方、研修や講習などの専門教育を受けたことがある教員は約10%に過ぎず、さらにその有害性についてはっきり説明できない教員は30%にも上った、という実態調査を例に、子ども達対象だけでなく、教育関係者の薬物の知識や啓発の重要性が強調されました。

第一部では、薬物乱用防止の前線で活動している、元麻薬取締官の浦上厚氏、足立区子どもの安全安心プロジェクトリーダーの羽藤雄次氏、大阪府立高校の千地雅行氏、当協会顧問の藤根元によって、それぞれの立場から見た薬物乱用の現在の状況、そしてその対策としての教育について、教育新聞社編集局次長の池田康文氏のコーディネートのもと、意義深いディスカッションが行われました。

第二部では、足立区子どもの安全安心プロジェクト(青少年課)より、現代劇センター真夏座の劇団員が、「大麻編」「MDMA・覚せい剤編」、そして初披露となる「脱法ハーブ編」を発表。どのように若者が薬物に誘われ、手を染めていくかという過程に焦点を当てた劇を観て、参加した保護者や教育者からは「非常に分かりやすかった」「ぜひ子ども達に見せたい」という多くの声が聞かれました。

日本薬物対策協会は、米国に本部を置く非営利団体、薬物のない世界のための財団の日本支部であり、2008年より首都圏を中心とした学校や地域にて薬物乱用防止講演を提供し、これまで4万人以上の生徒や保護者、教育者などへ薬物の真実に関する情報をもたらしてきました。

問合せ先:
日本薬物対策協会 馬崎奈央
東京都豊島区西巣鴨1-17-5 パークホームズ西巣鴨308
03-5394-0284(Tel/Fax) info@drugfreeworld.jp
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