2013年10月11日 12時07分
OKI

OKI、大電流の開閉を実現したリードスイッチを新発売

Tokyo, 2013年10月11日 11時35分 - (JCN Newswire) - OKIグループでリードスイッチ*1開発・製造・販売を行っているOKIセンサデバイス(社長:牛田祐生、本社:東京都立川市)は、このたび、ガラス管長16.5mmで業界初の最大通電電流5A(アンペア)*2と最大開閉電流2A*3の大電流対応を実現したリードスイッチ「ORD872」を発売します。新商品は、10月30日よりサンプル販売を開始し、12月1日量産出荷開始を予定しています。世界の自動車市場や産業機器市場向けに販売し、2014年度に70万個、2017年度には600万個の販売を目指します。

OKIセンサデバイスは、2006年より軽自動車や小型車種のLEDストップランプ制御向けに最大通電電流2.5Aのリードスイッチを生産しており、実績を積み上げてきました。従来、中型クラス以上の車種には制御電流が大きい機械式スイッチが搭載されていましたが、塵の付着による接触障害や長寿命化が課題でした。そこで、OKIセンサデバイスは世界で初めて、中型クラス以上の車種をターゲットに、ガラス封入のため、長寿命で過酷な環境にも強いリードスイッチでありながら、機械式スイッチ並みの大電流開閉を実現する「ORD872」を開発しました。

新商品の「ORD872」は、線材料に新たにコバルト合金線を採用することにより、ガラス管長φ2.8-16.5mmで、業界初の最大通電電流5Aと最大開閉電流2Aを実現しました。従来商品や同等のガラス管長の他社商品に比べ、2倍以上の大電流化が可能です。また、従来商品と同等の100万回開閉の長寿命を維持することができ、信頼性が高く高性能なリードスイッチです。

近年、消費電力削減や環境への配慮から、自動車のストップランプや室内のランプにはLEDの採用が進んでおり、LEDの制御には、長寿命で耐環境性にすぐれたリードスイッチの搭載が進んでいます。今後、自動車用LED制御向けリードスイッチの需要はさらに拡大すると見込まれています。

新商品のリードスイッチ「ORD872」は、自動車市場のほか、水銀リードリレー*4や大容量ポジションセンサー*5が搭載されている産業機器市場など、幅広い用途で利用できます。「ORD872」は、水銀リードリレーの代替品として、環境への負荷を減らします。

OKIセンサデバイスは、今後、ガラス管長の小型化やさらなる大電流化を図った商品の開発によりラインアップの拡充を図り、多様化するお客様のニーズに迅速に対応していきます。

なお、新商品の「ORD872」は、10月13日から16日まで香港にて開催される「エレクトロニック・アジア2013」(electronicAsia 2013)出展します。

【販売計画】

商品名: ORD872
サンプル出荷時期: 2013年10月31日
サンプル価格: 300円(税込)
量産出荷時期: 2013年12月1日

【主な特長】

サイズ: ガラス管φ2.8-16.5mm、全長44.2mm、リード線径φ0.6mm
電流性能: 最大通電電流5.0A、最大開閉電流2.0A
接点間耐圧: 200V

【用語解説】
*1 リードスイッチ
磁性材料を加工した一対のリード片を不活性ガスとともにガラス管内に封入したものです。外部磁界によりリード片にN極、S極が誘起され、この磁気吸引力により動作し、磁界が取り除かれるとリード片の弾性により復旧します。
*2 最大通電電流
接点に通電可能な最大電流で接点を開閉することなしに連続して接点部に通電できる電流値です。この値は最大定格であり、この値を超えた電流を接点に通電した場合は、寿命、信頼性を損なう原因となります。
*3 最大開閉電流
接点が開閉可能な最大電流で接点開閉部の性能を定める基準電流です。開閉を行った場合の一定寿命、信頼性を保証するために超えてはならない値です。
*4 水銀リードリレー
水銀スイッチと、これを外部から励磁するコイルや部品から成り立ち、制御電流が大きいのが特長です。
*5 ポジションセンサー
シリンダーセンサーやロータリーポジションセンサーなど、位置を検出するセンサーです。

概要: 沖電気工業株式会社

OKIは米国でグラハム・ベルが電話機を発明したわずか5年後の1881年に創業した、日本で最初に電話機を製造した情報通信機器メーカーです。先見性と勇気をもって果敢に挑戦・行動するという、創業以来の「進取の精神」を連綿と受け継ぎ、ブランドスローガン「Open up your dreams」のもと事業展開しています。現在、「金融システム」「通信システム」「情報システム」「プリンタ」「電子部品・モジュール他」の5つの分野において、OKIグループは社会の発展に寄与する最先端技術の商品・サービスをお客様にお届けし、世界の人々の快適で豊かな生活の実現に貢献しています。詳細はこちらからご覧ください。 http://www.oki.com/jp/

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