AEROPRES

2013年12月17日 11時19分

Hadoop YARNをサポートする統合基盤ソフトの最新版Talend 5.4を提供開始

業界で唯一、Hadoop Map Reduce処理をGUIで開発可能な統合基盤ソフト 分散処理環境を最大限に活用し、ビッグデータインテグレーションを強化
統合基盤ソフトウェアのリーダーであるTalend株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 有延敬三)は、統合基盤ソフトウェアの最新版「Talend 5.4」をオープンソースソフトウェアとして提供を開始しました。商用製品は年内の販売開始を予定しています。
Talendは、データ統合、アプリケーション統合、ビジネスプロセス統合により、企業内のあらゆる情報資産の効率的な活用を可能にします。最新版では、Apache Hadoopにおける最新のフレームワークとして注目されているYARN (※)をいちはやくネイティブにサポートし、より強力なビッグデータインテグレーション製品となりました。
「Talend 5.4」は、開発ツールである「Talend Studio」も機能拡張し、MapReduceジョブの実行パフォーマンスを本番環境で稼働させる前に、GUIを使って事前に最適化することを可能にしています。また、HadoopのセキュリティフレームワークであるKerberos(ケルベロス)認証(※)もサポートしました。

大規模分散データ処理基盤であるHadoopは、あらゆる業種で導入が拡大していますが、今年10月、YARNを含む追加機能を実装したHadoop 2がリリースされ、ビッグデータ時代を担うコンピューティング・プラットフォームとしての価値がさらに高まりました。最新版の「Talend 5.4」はYARNをネイティブにサポートするよう最適化されており、Hadoop内でETL(データ抽出・変換)やデータクレンジングを実行するので、YARNが提供する優れたリソース管理機能とHadoopの分散処理環境のメリットである柔軟性と拡張性を最大限に生かすことが可能です。

Talend製品が生成する実行コードはPure Javaで記述されており、Javaランタイム環境を備える幅広いプラットフォームで利用可能であることが大きな特長ですが、YARNのような最新のテクノロジーをいちはやくサポートすることで最新テクノロジーと共に進化することができます。業務データや顧客データなど、データを経営に活かしたいというニーズが高まる一方で、データソースが多様化し、データ量が爆発的に増大するビックデータ時代には、データ統合は従来にも増して高いハードルとなります。Talendは、データ統合やアプリケーション統合に必要な最先端のツールを提供することでビックデータ活用を深化させ、データドリブン経営を強力に支援します。
Talend 5.4のオープンソースソフトウェア製品は無償で提供され、TalendのWebサイトからダウンロードが可能です。商用製品は、国内13社のSIおよび販売パートナー、ならびにTalend株式会社から販売します。


◆ Talend 5.4 について
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◇商用製品 Talend Enterpriseシリーズ
・Talend Enterprise Data Integration V.5.4
・Talend Enterprise Big Data V.5.4
・Talend Enterprise ESB V.5.4

◇商用製品 Talend Platformシリーズ
 (上記製品をベースとする課題別ソリューション)
・Talend Platform for Big Data V.5.4
・Talend Platform for Data Management V.5.4
・Talend Platform for Data Services V.5.4
・Talend Platform for Data Services with Big Data V.5.4
・Talend Platform for Master Data Management V.5.4
・Talend Platform for Master Data Management with Big Data V.5.4
・Talend Platform for Enterprise Integration V.5.4
・Talend Platform for Enterprise Integration with Big Data V.5.4

◇オープンソース製品 Talend Open Studio シリーズ
・Talend Open Studio for Data Integration V.5.4
・Talend Open Studio for Big Data V.5.4
・Talend Open Studio for Data Quality V.5.4
・Talend Open Studio for MDM V.5.4
・Talend Open Studio for ESB V.5.4
・Bonita BPM V.5.8

※オープンソース製品は、以下サイトから無償でダウンロード・利用が可能です。
http://jp.talend.com/download

◇販売・出荷開始 : 2013年内(予定)

◇販売価格:190万円(税別)より
※上記価格は、1年間単位のサブスクリプションライセンスで、保守料金を含みます。

◇販売経路:Talend、および販売パートナー経由
◇対応OS:Linux(CentOS、Red Hat、SUSE、Ubuntu)、Oracle Solaris、Mac OS X、Microsoft Windows


◆ Talend ver. 5.4 の主なハイライト
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・YARNをETLのエンジンとして活用
・Hadoop上でデータクレンジングが可能
・Map Reduceジョブをビジュアルに最適化
・Kerberos認証をサポート


◇Cloudera株式会社 代表取締役社長 ジュセッペ小林 様 エンドースメント
「Clouderaは、Talend ver.5.4でApache HadoopのYARNのサポートが開始されることを大変喜んでおります。国内でのHadoopの運用事例が増えている中、Talend ver.5.4によりHadoop内でETLやデータクレンジングを簡単に実行できる事は、YARNのリソース管理やHadoopの分散処理のメリットを活かせ、ビックデータをより効率よく活用でき歓迎できることです。
同じオープンソースで統合基盤ソフトとして注目を集めるTalend社と、Hadoopのエンタープライズ環境で世界No.1の実績を持つClouderaとの協業により、ビックデータ活用においてデータの利用価値を最大限に高めることができるようになることは、Hadoopがビジネス推進の原動力としてより身近なものになっていくことです。これからも両社一丸となって国内企業を支援してまいります」


◇用語について◇……………………………………………
※YARN (Yet Another Resource Negotiator)
任意の分散処理フレームワークやアプリケーションの作成を容易にするHadoopの新しいフレームワーク。汎用的な分散アプリケーションの開発や、分散アプリケーションからのリソース(メモリ、CPUなど)要求のハンドリング、スケジュールリングを行い、実行を監督するためのデーモンとAPIを提供する。MapReduce(MRv1)と異なり、MapReduceモデルに従っていないアプリケーションの実行も可能。MapReduceの後継としてバイナリ互換を保持しており、MapReduce2.0 (MRv2)とも呼ばれる。(出典:Cloudera社ホームページより)

※Kerberos(ケルベロス)認証
ネットワーク認証方式の1つで、シングルサインオンシステムを提供する。1989年から使われ始め、インターネットなどの通信経路上の安全が保障されていないネットワークにおいて、サーバとクライアントとの間で身元確認を行うのに用いられる。(出典:ウィキペディア)
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■報道関係者・読者お問い合わせ先
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Talend株式会社
マーケティング 寺澤慎祐
TEL:03-6427-6370 E-mail:pr@talend.jp