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2014年04月15日 18時53分

ISIDとクウジット、東京国立博物館の公式ガイドアプリ「トーハクなび」にBluetooth Low Energy(BLE)を含む3つの屋内測位技術を実装

株式会社電通国際情報サービス(本社:東京都港区、代表取締役社長:釜井 節生)とクウジット株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:末吉 隆彦)は、東京国立博物館の公式ガイドアプリ『トーハクなび』に、新たにBluetooth Low Energy(BLE)を用いた測位技術を実装し、従来の2種類のWi-Fi測位と合わせて、3つの屋内測位技術による位置連動機能を実現しました。
Tokyo, 2014年4月15日 11時00分 - (JCN Newswire) - 株式会社電通国際情報サービス(本社:東京都港区、代表取締役社長:釜井 節生、以下ISID)とクウジット株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:末吉 隆彦)は、東京国立博物館の公式ガイドアプリ『トーハクなび』に、新たにBluetooth Low Energy(BLE)を用いた測位技術を実装し、従来の2種類のWi-Fi測位と合わせて、3つの屋内測位技術による位置連動機能を実現しました。BLEとWi-Fiを組み合わせた屋内測位インフラを常設型で導入するのは、国内で初めてとなります。新機能は、4月15日に公開される『トーハクなび』最新版(V.2.0)に実装しています。

BLEは、さまざまな携帯型電子機器に搭載されている近距離無線規格「Bluetooth」の低消費電力版で、今後、市場の急拡大が期待されている技術です。最新版で実現している、3つの屋内測位技術による位置連動機能の特徴は以下のとおりです。

<提供機能>

本館2階において、屏風や絵巻など比較的大きな作品が展示されたエリアを展示室ごとに解説するガイドと、展示ケース内に1m程度の間隔で並んでいる作品を種別ごとに解説するガイドを、利用者の位置に連動して出し分けます。従来はAndroid版にのみ実装していた機能ですが、BLEの採用によりiOS版でも提供可能となりました。

<活用している屋内測位技術>

(1) BLEを用いた測位(主にiOS版向け)

今回、新たに実装した技術です。クウジットが試作開発したBLEビーコン発信機と、アプリ内に搭載する屋内測位モジュールから構成されています。信号出力を調整することにより、およそ1m粒度から5m粒度までの測位が可能で、『トーハクなび』最新版では、展示室ごとの入室検知と展示品種別ごとの識別の両方に用いています。

(2) Wi-Fiによる測位 PlaceEngine/Place Sticker(R) (主にAndroid版向け)

クウジットが商用展開を行っている測位エンジン「PlaceEngine(プレースエンジン)」と、ISIDが研究開発中の近接領域の屋内測位技術「Place Sticker(R)(プレーススティッカー)」を連携させることにより、展示室ごとのガイドと展示品種別ごとのガイドをスムーズに出し分けます。いずれもWi-Fiを用いた測位技術で、PlaceEngineは比較的大きなゾーンの識別に、Place Stickerは、より高精度な近傍エリアでの測位に向いています。

■『トーハクなび』について■

東京国立博物館、ISID、クウジットの3者は、位置情報などのIT技術の活用により、東京国立博物館総合文化展における来館者の鑑賞体験をより豊かにすることを目的に、2012年4月に「トーハクなび共同研究プロジェクト」を立ち上げました。『トーハクなび』は、同プロジェクトの一環として公開中の公式ガイドアプリで、先端のITを身近に体験しながら展示品の鑑賞を楽しめる、様々な機能を順次提供しています。
プロジェクトサイトURL: http://webarchives.tnm.jp/archives/contents/23

(参考情報1)

【採用している測位技術について】

[iOS版] GPSおよびBluetooth Low Energy(BLE)による測位(iPhone 4S以降のBLE搭載機)
[Android版] GPSおよびPlaceEngine技術、Place Sticker(R)技術による測位

「PlaceEngine屋内測位ソリューション」について: http://www.koozyt.com/service/placeengine
高精度屋内測位技術「Place Sticker(R)」について: http://www.isid.co.jp/news/2011/1004.html
「BLE屋内測位ソリューション」について: http://www.koozyt.com/service/kBeacon

(参考情報2)

【『トーハクなび』アプリの概要】 詳細 URL: http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1467

『トーハクなび』は、東京国立博物館総合文化展をめぐる複数の見学コースを紹介するアプリケーションです。2011年1月から4月の間、東京国立博物館にて貸出サービスとして実施した位置連動型博物館ガイド「とーはくナビ(2011年度グッドデザイン賞受賞)」をベースとして、2012年4月にAndroidスマートフォン向けアプリとして一般公開されました。その後、2013年9月にiOS Lite版が追加され、2014年4月には、「トーハクなび」(ver.2.0、Android/iOS対応、日本語・英語)がバージョンアップ公開されました。

■ 開発役割分担:
企画・開発: 東京国立博物館、株式会社電通国際情報サービス、クウジット株式会社
コンテンツ制作協力: 株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所

【『トーハクなび』最新版(v.2.0)の概要】

■ 期間: アプリ一般公開: 2014年4月15日(火)~
■ 料金: 無料
※ 但し、館内で使用する場合、当日の入館料は必要。東京国立博物館の入館料(総合文化展): 一般620円、大学生410円、高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料
■ 動作環境: iPhone4以降/iPod touch(第5世代以降)/およびiPad互換 (iOS 7.0以降が必要)
Android 搭載スマートフォン端末(ver.2.3以降、画面サイズ 800x480以上) ※一部、動作に制約のある機種もございます。スタンプラリー機能はGPSが搭載されていない端末では利用できません。
■ アプリダウンロード方法: App StoreおよびGoogle Playから「トーハクなび」を検索し、ダウンロードしてください。
■ アプリ紹介動画URL: 日本語版 http://youtu.be/3VZ3jr6orLg 英語版 http://youtu.be/mBBuHpMqpBg

【株式会社電通国際情報サービス(ISID)について】 http://www.isid.co.jp/

1975年の設立当初から顧客企業のビジネスパートナーとして、コンサルティングからシステムの企画・設計・開発・運用・メンテナンスまで一貫したトータルソリューションを提供しています。2011 年4 月に設置したオープンイノベーション研究所は、様々な先端技術の実用化に向けて、企業や教育機関などと協働し、技術研究やサービス開発に取り組んでいます。2011年8月には位置・空間連動型サービス分野でクウジット株式会社と業務・資本提携を行いました。

【クウジット株式会社について】 http://www.koozyt.com/

「PlaceEngine」技術を開発したソニーコンピュータサイエンス研究所のメンバーが中心となり2007年7月に設立されました。リアルとネットをつなぐユニークな技術で、人の行動や体験をデザインし、社会に貢献することを目指しています。「PlaceEngine」技術をはじめとした測位技術や、笑顔認識、行動認識などの各種センシング技術、およびARを用いたインタラクション技術を駆使し、ビジネスからエンタテインメント用途までの幅広い技術ソリューションやアプリケーションの企画・開発・運営を行っています。

* Androidはグーグルインコーポレイテッドの商標または登録商標です。
* iPhone、iPad、iPod touchはApple Inc.の商標です。
* 「Place Sticker」は、株式会社電通国際情報サービスの登録商標です。
* 「PlaceEngine」は、クウジット株式会社の登録商標です。
* その他の社名、商品名は、各社の登録商標または商標です。

【『トーハクなび』および共同研究プロジェクトに関するお問い合わせ】
株式会社電通国際情報サービス
オープンイノベーション研究所 森田、川本
メールアドレス: info@inorab.net

クウジット株式会社
広報担当
メールアドレス: pr@koozyt.com

【本リリースに関するお問い合わせ】
株式会社電通国際情報サービス
コーポレートコミュニケーション室 李
TEL: 03-6713-6100
メールアドレス: g-pr@isid.co.jp

クウジット株式会社
広報担当
メールアドレス: pr@koozyt.com

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