AEROPRES

2014年10月01日 17時17分

通信業界とベンダが、ネットワーク機能仮想化を促進する共通オープンプラットフォームの構築のために団結

Linuxの成長と共同開発の推進に注力する非営利団体のLinux Foundationは、Open Platform for NFV Project (OPNFV)の創設を本日発表しました。
San Francisco, 2014年10月1日 16時25分 - (JCN Newswire) - Linuxの成長と共同開発の推進に注力する非営利団体のLinux Foundationは、Open Platform for NFV Project (OPNFV)の創設を本日発表しました。OPNFVは、新しい製品とサービスの導入促進を目指すキャリアグレードの統合オープンソースリファレンスプラットフォームです。

プラチナレベルの創設メンバー企業には、AT&T、Brocade、中国移動通信社、シスコ、デル、エリクソン、ファーウェイ、IBM、インテル、ジュニパーネットワークス、NEC、ノキアソリューションズ&ネットワークス、NTTドコモ、Red Hat、Telecom Italia、Vodafoneなどがあります。シルバーレベルの創設メンバー企業には、6WIND、アルカテル・ルーセント、ARM、Broadcom、CableLabs、Cavium、CenturyLink、Ciena、シトリックス、ClearPath Networks、ConteXtream、Coriant、Cyan、Dorado Software、Ixia、Metaswitch、Networks、Mirantis、Orange、Sandvine、Sprint、ウインドリバーなどがあります。

「オープンソースコードは、新技術のイノベーションとTime-to-Marketの促進で実績があります。」と、 Linux Foundation事務局長のJim Zemlinは述べました。「Open Platform for NFVでは、プロバイダ、クラウドおよびインフラベンダ、開発者、およびユーザーが集結し、業界向けに新しいタイプのリファレンスプラットフォームを定義し、NFVの開発と展開を加速する新規コンポーネントおよびテストと既存オープンソースビルディングブロックを統合します。ネットワークの将来のための共通基盤を提供するこの重要なイニシアチブを主催することを光栄に思います。」

Network Functions Virtualization (NFV)とSoftware-Defined Networking (SDN)は、業界全体のネットワークとアプリケーション仮想化へのシフトの一環です。このふたつはともに、ネットワーキングのあり方を劇的に変えると予想されており、プロバイダは運用支出と資本支出を大幅に節減しながら、新サービスをさらに迅速に顧客に提供できるようになります。これらの技術により、通信業界はクラウドコンピューティングと情報技術 (IT)の両方の機能とメリットを得られるようになり、プロバイダの柔軟性を向上しビジネス成長機会を創出します。 サービスプロバイダアプリケーションには、多くのITアプリケーションと異なる需要がありますので、このようなシフトには、複数のオープンソースコンポーネントを統合して、キャリアグレードのサービスパフォーマンスのための継続的テストを行うような、オープンプラットフォームが欠かせません。

OPNFVは、業界各社が一丸となってNFVの進化を後押しし、一貫性、パフォーマンスおよび相互運用性を確保するための、キャリアグレードの統合オープンソースリファレンスプラットフォームを確立します。複数のオープンソースNFVビルディングブロックが存在するため、OPNFVでは上流プロジェクトと協業して、継続的な統合とテストのコーディネーターを務めながら、開発ギャップを埋めていきます。

OPNFVは、パフォーマンスと電力効率を増大し、信頼性、可用性、およびサービス容易性を向上し、包括的なプラットフォーム計測を行います。当初のOPNFVの活動範囲は、NFVインフラ(NFVI)と仮想化インフラ管理(VIM)の構築で、可能な場合には既存オープンソースコンポーネントを活用します。

初期プロジェクト目標は次のとおりです。

-- コアNFV機能の調査とデモに使用できる統合されテストされたオープンソースプラットフォームを開発する。
-- OPNFVがエンドユーザーの皆様のニーズに対応していることを確認するために、主導的なエンドユーザーの参加を積極的に募る。
-- OPNFVリファレンスプラットフォームを活用する関連オープンソースプロジェクトに貢献し参加する。
-- オープン規格とオープンソースソフトウェアをベースにしたNFVソリューションのためのオープンエコシステムを確立する。
-- 推奨オープンリファレンスプラットフォームとしてOPNFVを広く認知させる。

標準が開発されないうちは、OPNFVは特にETSIのNFV ISGと緊密に協業して、オープンNFVリファレンスプラットフォームのための一貫した規格実装を推進する。オープンソースソフトウェア開発の方向性が規格開発と適合している時には、それにより問題を解消し、解決策を洗い出し、デファクトのコードベースとすることができますので、さらに経済的なプラットフォーム開発手法となります。

OPNFVは、Apache License Version 2.0の下で新しいコンポーネントにライセンス付与し、これらのプロジェクトにコードで貢献するために、上流プロジェクトのライセンス要件内で作業します。理事会と技術運営委員会(TSC)は、イニシアチブを統括します。理事会は、メンバー企業代表で構成され、プロジェクト事業の方向性と活動範囲を決定します。TSCはまた、プロジェクトの技術的ガバナンスと指揮も行います。

OPNFV理事は、以下のとおりです。

-- Prodip Sen - 理事会議長(HP)
-- Margaret Chiosi - 会長(AT&T)
-- Wenjing Chu - セクレタリー(Dell)
-- Hui Deng - 財務担当(中国移動通信社)

OPNFVはLinux Foundation Collaborative Projectのひとつです。協業プロジェクトは、業界やエコシステム間のイノベーション推進のために、共同開発の力を活用する独立資本によるソフトウェアプロジェクトです。Linux Foundationは史上最大規模のコラボレーティブソフトウェア開発プロジェクトのコラボレーションDNAを広め、重要なコラボレーティブおよび組織的フレームワークを提供しますので、プロジェクト主催者はイノベーションと成果に集中できます。Linux Foundationコラボレーションプロジェクトは、エンタプライズ、モバイル、組み込みおよびライフサイエンス市場などに広がり、技術業界の大手企業の多くから後援を受けています。Linux Foundation協業プロジェクトについて詳しくは http://collabprojects.linuxfoundation.org/ をご覧ください。OPNFVについての情報や貢献の方法については、 http://www.opnfv.org をご覧ください。

ETSIからのコメント
NFV ISG会長に新たに選出されたSteven Wright (AT&T)は、次のようにコメントしました。「OPNFV創設企業と、NFVをサポートする新しいオープンソースコミュニティの皆様に、お祝いを申し上げます。NFV ISGの使命は、仕様、実施および展開の経験を通じて業界の変革と、オープンで相互運用可能なエコシステムの発展を促進することです。ISGは、業界要件を集約し、NFVエコシステムの発展を促進するオープンソースの実装の大切さを理解しています。OPNFVの統合オープンソースインフラプラットフォームの今後のリリースを、大いに期待しています。」

OpenDaylightからのコメント
「オープンソースはすべての人が活用し統合できる中立的な活動の場であることから、クラウドプラットフォーム(Openstack)、SDN (OpenDaylight)、仮想スイッチ(Open vSwitch)のデファクトスタンダードに短期間でなりつつあります。通信事業者は、NFV展開にこれらのオープンソースプロジェクトを活用することについて、強い関心を示していますので、これらの技術をつなぎ合わせる作業のためにOPNFVと協業することを楽しみにしています。」と、OpenDaylight Project事務局長のNeela Jacquesは述べました。

Open Platform for NFV (OPNFV)について

詳しい情報については、 http://www.opnfv.org をごらんください。

リナックスファウンデーションについて

詳しい情報は http://www.linuxfoundation.org をご覧ください。

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The Linux Foundation
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