AEROPRES

2014年10月14日 12時35分

Linux Foundationと大手技術会社がオープンソースDronecode Projectを開始

[EMBEDDED LINUX CONFERENCE EUROPE] -- Linuxの成長とコラボレーティブ開発の推進を専門とする非営利団体のLinux Foundationは、Dronecode Projectの創設を本日発表しました。
Dusseldorf, Germany, 2014年10月14日 11時50分 - (JCN Newswire) - [EMBEDDED LINUX CONFERENCE EUROPE] -- Linuxの成長とコラボレーティブ開発の推進を専門とする非営利団体のLinux Foundationは、Dronecode Projectの創設を本日発表しました。プロジェクトでは、既存のオープンソース無人航空機プロジェクトとLinux Foundationが総括する非営利団体のアセットをひとつにまとめます。その成果は、無人航空機(UAV)用の共通共有オープンソースプラットフォームの予定です。

創設メンバー企業には3D Robotics、Baidu、Box、DroneDeploy、インテル、jDrones、Laser Navigation、クアルコム、SkyWard、Squadrone System、Walkera、Yuneecなどです。Dronecodeには、先進UAV自動操縦および自律飛行機制御の世界的大手企業、3D Roboticsに現在ホスティングされているAPM/ArduPilot UAVソフトウェアプラットフォームと関連コードが含まれています。同社の共同設立者は、Wired前編集主任でベストセラー「ロングテール」「フリー」「MAKERS―21世紀の産業革命が始まる」などの著者のChris Andersonです。 Dronecode Projectにはまた、チューリッヒ工科大学ETHのLorenz Meierの率いるパートナーPX4プロジェクトも組み込まれています。

1,200人以上の開発者がDronecodeで働き、いくつかのプロジェクトでは1日に150コード以上がコミットされています。プロジェクトの例にはAPM/ArduPilot、Mission Planner、MAVLink、DroidPlannerなどがあります。プラットフォームは、Skycatch、DroneDeploy、HobbyKing、Horizon Ag、PrecisionHawk、Agribotix、Walkeraなどの無人航空機の第一線の多くの企業により採用されています。

Andrew Tridgell (Tridge)は、Dronecode Project技術運営委員会(TSC)の議長となり、理事会にも加わります。APM/ArduPilot開発の主任メンテナーで、Sambaファイルサーバーの著者としての作業など、オープンソースソフトウェアコミュニティへの貢献で高い評価を得ています。

「オープンソースソフトウェアとコラボレーティブ開発は、最先端の先進テクノロジーです。Dronecode Projectは、この完璧な例です。」と、Linux Foundation事務局長のJim Zemlinは述べました。「DronecodeコミュニティはLinux Foundation Collaborative Projectとなることで、ブレークスルーの際に大型プロジェクトに必要なサポートを受けます。その成果は、無人航空機とロボット工学オープンソースプロジェクトについて、さらに大きなイノベーションと共通プラットフォームとなるでしょう。」

Dronecode Projectは、中立的なガバナンス構造や、コミュニティが必要とするリソースやツールの資金調達での協業などにより、成長中のコミュニティのニーズの対応に役立ちます。ガバナンス構造により、他の関係者や開発者は、ソフトウェアの開発や方向性に影響を与えるか参加することができます。Dronecode理事会は、メンバー企業と技術コミュニティメンバーにより構成されます。技術運営委員会は、トップレベルプロジェクトのプロジェクトリーダーとメンテナーにより構成されます。TSCに参加するコミッターも選出可能です。

ここ数年間で無人航空機開発は、メーカーのコミュニティの活性化により劇的に増加し、無人航空機開発はさまざまな新しいアプリケーションで使用されています。航空宇宙マーケットリサーチ会社のTeal Groupの最近の推定によれば、10年以内に全世界で無人航空機技術の研究開発、テストおよび評価に費やされる金額は910億米ドルに達する見込みです。無人航空機の利用法は商用や防衛などのアプリケーションを超えて、野生生物保護のための環境調査から捜索救助まで、非常にさまざまな利用方法があると認識されるようになりました。さらに、データ分析、ストレージおよび表示について無人航空機が提供する機会により、ビジネスアプリケーションにも新たな可能性が広がります。全世界で何十万人もの開発者とメーカーは、現在無人航空機技術や将来に貢献しています。Dronecode Projectは、これらの技術を進歩させ、さらに高度で妥当な価格の信頼できるUAV用オープンソースソフトウェアの普及を加速化します。

Dronecode ProjectはLinux Foundation Collaborative Projectです。Collaborative Projectは、業界やエコシステム間のイノベーション推進のために、共同開発の力を活用する独立資本によるソフトウェアプロジェクトです。Linux Foundationは史上最大規模のコラボレーティブソフトウェア開発プロジェクトのコラボレーションDNAを広め、重要なコラボレーティブおよび組織的フレームワークを提供しますので、プロジェクト主催者はイノベーションと成果に集中できます。Linux Foundationコラボレーションプロジェクトは、エンタプライズ、モバイル、組み込みおよびライフサイエンス市場などに広がり、技術業界の大手企業の多くから後援を受けています。Linux Foundation Collaborative Projectについては http://collabprojects.linuxfoundation.org/ をご覧ください。Dronecode Projectについての詳しい情報や、貢献の開始には https://www.dronecode.org/ をご覧ください。

メンバー企業のコメント

3D Robotics
「Linux Foundationは、サポートを集め、重要なオープンソースプロジェクトの作業を進める能力で高い評価を受けています。」と、3D Robotics CEOで創設者のChris Andersonは述べました。「Dronecode Projectはこの専門知識を活用し、無人航空機技術のために働く開発者のための重要なリソースを得ることができるようになります。」

Baidu
「Dronecode Projectは、商業利用から持続可能アプリケーションまで、無人航空機を利用できるアプリケーションの数を増やすために現在行われている作業を大幅にスピードアップします。」と、Baidu IDL (Institute of Deep Learning)責任者のKai Yuは述べました。「この施策に参加して、我々の知識でこの重要な作業に貢献することを光栄に思います。」

Box
「無人航空機は建設、農業、エネルギーなどの分野で、クラウドで安全に保管、共有、処理をする必要のあるデジタルデータやコンテンツを大幅に増やしています。」と、Box共同設立者でCEOのAaron Levieは述べました。「Boxは、Dronecode Projectをサポートして、人々や企業が業際的に無人航空機を活用する方法を変えるオープンプラットフォームを実現していきたいと考えています。」

DroneDeploy
「DroneDeployは企業が、保有する無人航空機を展開して、航空データをリアルタイムに取得および分析できるようにします。」と、DroneDeploy CEOのMike Winnは述べました。「我々のようなプロジェクトは、オープンソースコミュニティの作業を通じてこそ、実現可能です。Dronecode Projectはこの技術革新を加速化するでしょう。我々はこれに参加することを光栄に感じます。」

Intel
「無人航空機技術への注目が高まり続ける中で、業界は、無人航空機技術の可能性に気づきつつあります。」と、Intel Corporationオープンソース技術センター本部長兼VPのImad Sousouは述べました。「どんな新技術でも主流になるには、業界の企業が協力することが大切です。Dronecode Projectへのオープンソースの貢献により、このような新市場のイノベーションに役立つでしょう。」

Linux Foundationについて

詳しい情報は http://www.linuxfoundation.org をご覧ください。

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The Linux Foundation
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