AEROPRES

2015年02月01日 08時38分

日本映画の傑作「八つ墓村」「八甲田山」をフルオーケストラで! 生誕90年!作曲家 芥川也寸志(あくたがわやすし) 5月31日に記念コンサート開催

日本映画の傑作を音楽で支えた作曲家 芥川也寸志(1925-1989)の生誕90年コンサートが開催される。文豪 芥川龍之介の三男として生まれた芥川也寸志(やすし)の感動的な音楽をプロのオーケストラでたっぷりと聴けるまたとない機会だ。
日本映画の傑作「八つ墓村」「八甲田山」をフルオーケストラで!
生誕90年!作曲家 芥川也寸志(あくたがわやすし)
5月31日に記念コンサート開催

日本映画の傑作を音楽で支えた作曲家 芥川也寸志(1925-1989)の生誕90年コンサートが開催される。文豪 芥川龍之介の三男として生まれた也寸志(やすし)の感動的な音楽をプロのオーケストラでたっぷりと聴けるまたとない機会だ。

 金田一耕助シリーズで知られる映画「八つ墓村」は、映画音楽としても日本映画史に残る傑作だ。しかし、楽譜が行方不明であった。今回、作曲家の徳永洋明による綿密な復元作業をへて15分を超える壮大な組曲としてよみがえる。
 今なお人気を誇る映画「八甲田山」(1977)もこれまで演奏されたものとは違う新構成で、15分を超えた組曲となる。
 他には映画「鬼畜」(1978・松本清張原作)の組曲も演奏される予定。
 いずれも日本アカデミー賞を受けた傑作である。
 なお、2015年はこの3作の映画に関わった野村芳太郎監督の没後10年でもある。

 もうひとつの目玉はバレエ音楽「河童」(1951)である。これは、芥川龍之介が晩年に書き上げた最高傑作の小説「河童」を原作とするバレエに、その息子である也寸志が音楽をつけたもの。時を越えた親子共演となる。このバレエの存在は一部で知られていたが、資料は殆ど散逸しており、幻の作品となっていた。今回、作曲家の清道洋一によって復元構成され、組曲としてよみがえる。コンサートでの上演は初。64年をへて幻のバレエ音楽復活となる。

 演奏は、映画「ゴジラ」を中心に伊福部昭百年紀で映画音楽を復活させて大きな注目を浴びたオーケストラ・トリプティーク(指揮:松井慶太)。新聞、テレビでも話題となり、クラシックCDチャートで1位も記録した実力派の演奏が楽しみだ。

 コンサート実行委員会は芥川也寸志の関係者から研究者、ファンまでが名を連ねている。制作はスリーシェルズ。
チケットはカンフェティから販売中。

http://www.confetti-web.com/detail.php?tid=27616

■芥川也寸志生誕90年メモリアルコンサート

開催日程:2015年5月31日(日) 開場 13:30 / 開演 14:00
開催場所:きゅりあん・品川区総合区民会館(大井町)
出演:指揮=松井慶太、オーケストラ・トリプティーク
三宅政宏[コンサート・マスター]
料金:【前売】S席(前売):6,000円 A席(前売):5,000円 B席(前売):4,000円
当日は全席1000円増し

曲目(作曲:芥川也寸志)

映画「八甲田山」組曲(1977)第1回日本アカデミー賞最優秀音楽賞作
映画「八つ墓村」組曲(1977/復元構成:徳永洋明)第1回日本アカデミー賞最優秀音楽賞作
映画「鬼畜」組曲(1978/構成:清道洋一)第1回日本アカデミー賞優秀音楽賞作
バレエ「河童(Kappa)」組曲(1951/構成:清道洋一)
大河ドラマ「赤穂浪士」組曲(1964)
ほか。

指揮:松井慶太
演奏:オーケストラ・トリプティーク
構成・復元:徳永洋明、清道洋一
企画:スリーシェルズ(西耕一)
主催:芥川也寸志生誕90年コンサート実行委員会
制作:スリーシェルズ、JCA(ジャパニーズコンポーザーアーカイヴズ)
■芥川也寸志生誕90年コンサート実行委員会
渡壁煇、徳永洋明、清道洋一、西脇博光、小林淳、西耕一、内原康雄、大橋鉄雄、堀井友徳、芥川眞澄


■出演者プロフィール
松井慶太(指揮)
1984年、青森県八戸市生まれ。3歳よりピアノ、15歳よりオーボエを学ぶ。16歳の時、ピアニストとしてポーランド国立クラクフ交響楽団と共演。2006年、韓国で行われたAsia Philharmonic Orchestraに参加し、指揮をチョン・ミョンフンに師事。2007年、東京音楽大学指揮科卒業。指揮を広上淳一、汐澤安彦、ピアノを島田玲子、宮原節子、オーボエを安原理喜、音楽理論を久田典子の各氏に師事。第15回「東京国際音楽コンクール」<指揮>入賞、奨励賞受賞。
ハンガリーのブダペストにて、Duna Symphony Orchesterを、チェコのプラハにて、プラハ交響楽団室内オーケストラを指揮し好評を博す。国内では東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、オーケストラ・アンサンブル金沢、仙台フィルハーモニー管弦楽団、群馬交響楽団、山形交響楽団、九州交響楽団、京都市交響楽団、セントラル愛知交響楽団等を指揮。2008年~2014年には、NHK交響楽団定期演奏会(シャルル・デュトワ指揮:ストラヴィンスキー「エディプス王」、ヤナーチェク「グラゴル・ミサ曲」、ブリテン「戦争レクイエム」、マーラー「一千人の交響曲」、ファビオ・ルイージ指揮:オルフ「カトゥーリ・カルミナ」「カルミナ・ブラーナ」等、東京混声合唱団)の合唱指揮者として公演を成功に導いた。2011年4月、東京混声合唱団コンダクター・イン・レジデンスに就任。同楽団とは「水のいのち」fontec/EFCD-4178、「クリスマス合唱名曲集」Octavia Records/OVCL00478をリリースしている。


■オーケストラ・トリプティーク
日本の作曲家を専門に演奏するオーケストラとして、35歳以下を中心としたプロ奏者により2012年結成。2014年は伊福部昭百年紀の公式オーケストラとして、NHKや新聞の取材も受け、3回の公演を成功に導く。これまでに浜離宮朝日ホール(朝日新聞社内)や旧奏楽堂(上野公園内)にてコンサートを行い、音楽雑誌他で好評を得る。リリースされたCDは4枚。タワー・レコードやamazonのチャートで1位も記録している。
トリプティークは三連画。前衛、近現代音楽、映画・TV音楽という三本の柱を持ち活動する意思表示でもある。


■第1回日本アカデミー賞の最優秀音楽賞受賞の講評にはこうある

芥川也寸志(八甲田山/八つ墓村)

NHK「えり子とともに」で輝かしい第一歩を踏み出し、今や映画音楽の大御所的存在。映画音楽の世界に“芥川節”――美しく抒情的なメロディであり、モダンなセンスの楽器法――という言葉をも生んだ。「八甲田山」では自然と人間をテーマに雄大な曲づくりに取り組み、「八つ墓村」では氏自身、私の映画音楽の集大成であると語る。常に、映画の伴奏ではなく、映像と共に主題を共有する存在としての映画音楽を目指している。

チケットは
カンフェティより
http://www.confetti-web.com/detail.php?tid=27616

お問い合わせ
担当者 西耕一
電話 070-5464-5060
メール jcacon@gmail.com