AEROPRES

2015年05月12日 16時42分

Vormetric、クラウド用暗号化ゲートウェイ製品を発表しアズムが国内販売開始

暗号鍵を手元に置きながら、パブリッククラウド上のデータを暗号化して保護 セキュリティ、コンプライアンスの懸念を排除し、クラウド活用の促進を支援

米Vormetric(ボーメトリック)社は、クラウド環境にあるデータを暗号化する新しいソフトウェア製品「Vormetric Cloud Encryption Gateway」を発表しました。同社の国内一次販売代理店である株式会社アズム(本社:東京都港区、代表取締役 岡田 修門)が本日5月12日より販売開始します。
「Vormetric Cloud Encryption Gateway」は、「Amazon Web Services (AWS)」、「Amazon Simple Storage Service(S3)」、「Box」などのパブリッククラウドサービスを利用する際、データをクラウドストレージに保存する前に暗号化し、暗号鍵の管理やアクセス制御をユーザー企業の管理下に置き、情報のアクセス権限をすべて掌握することができます。

クラウドコンピューティングの柔軟性や俊敏性、経済性や運用メリットが浸透する中、パブリッククラウドの利用拡大も加速し、また、パブリッククラウドとプライベートクラウドやオンプレミスを組み合わせたハイブリッド化の傾向も高まっています。しかしながら、機密性の高い情報やIT資産に関しては、セキュリティやコンプライアンス上の懸念がクラウド利用の障壁となり、クラウドコンピューティングのメリットをさらに享受するためには、クラウドモデルでのデータセキュリティを維持する方法を再考する必要があります。
Vormetricが世界のIT意思決定者800余名を対象にした調査結果をまとめた「2015 Insider Threat Report クラウド&ビッグデータ版」によると、SaaS利用においては、「クラウドストレージ環境のリスク」が最大の懸念事項として挙げられ、米国の回答者の83%、全世界の回答者の72%が、クラウド環境に置かれた機密データの保護に関して非常に懸念していると答えています。

「Vormetric Cloud Encryption Gateway」は、クラウドストレージに保存される前に、オンプレミス環境下でデータを暗号化の上ポリシーを設定し、「Vormetric Data Security Manager(DSM)」が暗号鍵とポリシーを管理します。これにより、暗号鍵とアクセスポリシーは常に物理的にもユーザー企業の管理下に置かれるため、パブリッククラウドを利用してもデータの権限はすべて自社で掌握することができます。
「Vormetric DSM」は、Vormetricが提供しているデータ・セキュリティ・プラットフォーム「Vormetric Data Security Platform」の中核モジュールで、物理環境 / 仮想環境、クラウド環境など、どこに情報が存在しても、すべての暗号化、アクセスポリシーを一元管理します。今回「Vormetric Cloud Encryption Gateway」が拡張機能モジュールとして加わったことで、パブリッククラウド、プライベートクラウド、従来型ITインフラなど、情報の保存場所にかかわらず、すべての情報資産を一元管理可能となります。
「Vormetric DSM」は、不正アクセスを探知すると、接続中のクラウドストレージを自動的にスキャンし、セキュリティポリシーに違反して保護されていないファイルを特定し、適切な制御を行います。また、「Vormetric DSM」は、データへのアクセス、アクセス試行、使用状況を詳細に可視化することができ、コンプライアンスとデータ監査の要請に迅速に対応できます。
「Vormetric Data Security Manager」と「Vormetric Cloud Encryption Gateway」は、連邦情報処理基準(FIPS) 140-2 レベル2 / レベル3認証を取得したハードウエアアプライアンス、または仮想アプライアンスで提供され、ニーズに応じて柔軟に拡張可能です。

2016年1月に運用が始まるマイナンバー制度では、特定個人情報を取り扱う事業者は政府のガイドラインに沿った安全管理措置が義務付けられます。また、クラウドコンピューティングの導入やビッグデータ活用の進行とともに、データの管理について企業が負うべき責任はますます重大化します。
アズムは、2014年11月にVormetricの国内一次販売代理店として、Vormetricのデータ・セキュリティ・プラットフォーム「Vormetric Data Security Platform」を提供開始しましたが、非構造化データも扱えること、他社製品も含めて暗号鍵を統合管理できること、既存システムの改修は不要で、利用者は暗号化を意識することなく透過的にデータやアプリケーションにアクセス可能でユーザビリティに影響を与えないなどの特長が高く評価されています。アズムは、Vormetricのデータ・セキュリティ・プラットフォームにより、今後の日本企業のITインフラの変革と、データセキュリティ体制の確立を強力にバックアップします。


◆「Vormetric Cloud Encryption Gateway」の販売について
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販売開始:2015年5月12日
出荷開始:2015年5月20日(予定)
提供形態:サブスクリプション方式
参考価格:年額 12,300円~(税別)
※構成は顧客環境により異なるため個別見積となります。


◆「Vormetric Data Security Platform」の概要と特長
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Vormetricのデータセキュリティソリューションは、非構造化データを含むあらゆるdata-at-rest(保存データ)を対象として、暗号化、アクセス制御、ログ監査、鍵管理の機能をシングルアーキテクチャで提供し、1つのツールでシンプルに一元管理できるのが特長です。暗号鍵、ポリシーを集中管理する「Vormetric Data Security Manager(Vormetric DSM)」を中核として、以下のモジュールで構成されます。

◇Vormetric Data Security Manager(Vormetric DSM)
「Vormetric Data Security Platform」を構成する全モジュールに対し、暗号鍵、ポリシーを集中管理します。

◇Vormetric Transparent Encryption
データを暗号化するエージェントで、サーバーまたは仮想マシンのファイルシステムにインストールします。

◇Vormetric Application Encryption
アプリケーションレベルで暗号化するエージェントで、データベース内の列レベルの暗号化やファイル内の特定のフィールドの暗号化などが可能です。

◇Vormetric Key Management
KMIP APIをサポートし、Oracle Transparent Data Encryption(TDE)、Microsoft SQL Serber TDEなど他社製品の暗号鍵も集中管理可能にします。暗号鍵の管理だけでなく、証明書をセキュアに格納します。

◇Vormetric Security Intelligence
ファイルアクセス活動をモニターし、詳細な監査記録を提供します。ログは、Security Information Event Management Systems (SIEM) と併用することで、APTやインサイダー脅威の検知スピードを高めます。

◇Vormetric Cloud Encryption Gateway (新製品)
データをクラウドストレージに保存する前に暗号化します。

アズムは、「Vormetric DSM」の冗長構成(ハードウエアアプライアンス×1台および仮想アプライアンス×1台)と、エージェントソフトの「Vormetric Transparent Encryption」×2台分を、導入し易い「スターターパック」として提供しており、定価販売価格590万円相当(税別)を、日本語版の導入手順書を付けて365万円(税別)で提供しています。

※製品の詳細は以下をご参照ください。
http://www.azm.co.jp/vormetric/


■ 報道関係者お問い合わせ先
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株式会社アズム
Vormetric事業部 担当 三上
TEL 03-5413-5411 E-mail : vormetric@azm.co.jp

Vormetric 東京オフィス
担当 池田
TEL:03-6717-4483 E-mail : kikeda@vormetric.com