AEROPRES

2012年07月19日 13時28分

Open Mobile Alliance (OMA)、2モバイルのコマースおよび広告トラフィックの拡張および拡大のため、2Dバーコード規格とレジストリを提供

OMAは、モバイル2次元(2D)バーコードのエンコーディング、デコーディングおよび解像度の規格仕様を発表します。新しいOMA規格では、事実上、数に制限のないバーコード管理サーバを割り当てる集中化オープンレジストリにより、小売業者や広告業者は、携帯電話のカメラ機能を使って、先進的なマーケティング、広告、およびモバイルコマースキャンペーンを作成することができます。
SAN FRANCISCO, CA, 2012年7月19日 12時20分 - (JCN Newswire) - OMAは、モバイル2次元(2D)バーコードのエンコーディング、デコーディングおよび解像度の規格仕様を発表します。新しいOMA規格では、事実上、数に制限のないバーコード管理サーバを割り当てる集中化オープンレジストリにより、小売業者や広告業者は、携帯電話のカメラ機能を使って、先進的なマーケティング、広告、およびモバイルコマースキャンペーンを作成することができます。

非標準ソリューションは、モバイルバーコードが使用率の大半を占めるいくつかの市場で普及しており、世界各国の市場をまたいで成長しています。「バーコードエコシステムは現在非標準ソリューションによって断片化していますが、新しいOMA規格により、バーコードエコシステム全体での相互運用が可能になります。」と、OMA理事長のMark Cataldoは述べました。「たとえばバス停の掲示板の消費者向け指示に、ある携帯電話のカメラをあるバーコードに向けるように書いてあるものの、他にも複数の指示があって、違うモデルの携帯電話は別のバーコードに向けるように書いてあるところを想像しててください。これは、製品とサービスを促進するモバイルコードを展開したいさまざまな小売業者、広告業者、携帯電話メーカー、モバイル事業者などにとって、拡張可能なモデルではありません。OMAは、この問題を解決しました。」

モバイルバーコードが最初に展開された日本市場では、主要モバイル事業者3社が共通のバーコード読み取り仕様に同意した後で、消費者の利用率が大幅に増大しました。カスタマイズされた関係性の高い消費者情報につながるモバイルバーコードへのアクセスの標準化により、バーコードの使用率が増大し、ユーザーによる製品情報の利用が簡素化し、広告業者と小売業者はキャンペーンのトラッキングとアップデートができます。

デジタル業界で大手の評価会社comScoreによれば、2011年には米国の人口の半数以上が、店でのショッピング中に製品について調べるのに電話を使用していました。一方、5人中1人がバーコードをスキャンし、8人中1人が電話で価格を比較しています。標準化されたバーコードと解像度パラメータにより、カメラ付き携帯電話のユーザは、2Dバーコードにそれを向けてクリックするだけで、マーケティングキャンペーンなどのコンテンツを直接利用することができます。バーコードのユースケースや、それに含まれているさまざまな情報とコンテンツは、日々増大し、進化しています。

「潜在的なバーコード利用法のひとつに、店内にある具体的なアイテムを、仮想的なデジタルコンテンツの世界につなぐ新しい小売エクスペリエンスを提供することがあります。ブラウザを開いてアドレスや検索語を入力し、複数回クリックする必要はありません。消費者は、携帯電話などでの面倒な操作を好みません。」と、The Marketing Arm (Omnicom Group Inc.の一部門)の無線担当取締役のByron Morrisonは述べました。「OMAは、バーコードを、小売業者、サービスプロバイダおよび消費者向けのより強力で洗練されたモバイル広告とコマースチャネルにしました。OMAは、使用されているデバイスに関わらず、コードの生成・読み取り・解決の方法を標準化しただけでなく、OMAは、グローバルにキャンペーンを管理するサーバネットワーク内で何が起きているかをモニタリングするために、広告業者と小売業者向けの標準化コード管理プラットフォームを定義しました。」

OMA規格は、2つの異なるモデルのモバイルコード解決をサポート:
1.直接コードは、ネットワークとの対話なしに、プリロードまたは簡単にダウンロードされたアプリケーションを使用する携帯電話上で、解決されます。コードのコンテンツに基づいて、電話は他の機能を呼び出す場合があります。たとえば、ブラウザを立ち上げたり、電話を発信したり、SMSを呼び出したり、電話帳に連絡先を追加したりします。
2.間接コードは、柔軟性を向上します。ネットワーク内のコード解決サーバがそれを解決するためです。このモデルでは、コード公開者が、印刷広告、パッケージ、ビルボード、小売サイネージにすでに掲載されている2Dバーコードを変更せずに、関連するコンテンツの分析論を追跡し、動的に更新することができます。

既存の仕様と展開に基づく
市場の現在の断片化を対応し、新しいコマースと広告キャンペーンの柔軟性と追跡機能を拡大するように設計されたOMAには、モバイルコードエコシステムのさまざまな関係者から得た要件が含まれました。貢献者にはコード解決クライアントとシステムベンダ、サービスプロバイダ、携帯電話メーカー、モバイル事業者などがあり、Mobile Code ConsortiumとGSM Associationを通じて、アドバイザーからのガイダンスも得ています。

その結果、間接コード用に、グローバルにルーティング可能なコード解決サーバの、数にほぼ制限のないアドレスのための、非常に拡張性が高い仕様とレジストリが生まれました。レジストリを、間接コードモデルの汎用性と柔軟性と結びつけたことで、OMA規格は、モバイルバーコードの可能性を開くのに必要なインフラを整備しました。

OMAモバイルコードイネーブラの機能には、以下のものがあります。

- さまざまなデバイスのカメラ機能に基づいた最適なコード読み取りに必要な、ISO/IEC QR Code and Data Matrixコードのサポート。グローバル市場へのカバレッジをターゲットとしています。
- モバイルコードクライアントの行動とユーザエクスペリエンスに不可欠な、標準化されたデータフォーマットのエンコーディングとデコーディング
- NTTドコモ社により事実上の業界標準として使用されている一般的な直接コードフォーマットとの後方互換
- 間接コード用の以下の操作機能。モバイルコードの利用とクライアント分析のトラッキング&レポーティング。コード公開者とコード解決サービスプロバイダの間の非ロックイン関係をサポートするバーコードポータビリティ
- OMAのOpen Mobile Naming Authority (OMNA)。OMNAは、間接コードの実質上無限なアドレススペースに基づいた各キャンペーン用のグローバルにユニークなアドレスを実現する集中化レジストリサービスを提供しています。この機能はまた、「Internet of Things」と「M2M」のシナリオに描かれた無数のアイテムに、デジタルコンテンツをリンクさせる2Dバーコードをサポートする予定です。

OMA Mobile Codes Enabler V1.0に貢献した企業
OMAは、この規格を完成させるために、市場ニーズや技術設計についての貴重な情報で貢献してくださった以下の企業に、感謝の意を表明いたします。

- AT&T/Cingular - 中国移動通信社 - ドイツテレコム/T-Mobile - 富士通 - HP Labs
- 華為 - MobileTag - モトローラ - NEC - NeoMedia Technologies - Neustar - ノキア - NTTドコモ - Orange-FT - クアルコム - Research In Motion - サムスン - Scanbuy - Sprint - Telecom Italia - Telefonica- Vodafone

Open Mobile Naming Authority (OMNA)のバーコード登録について
OMNAは、WAP Forumにより(WAP Interim Naming Authority - WINAとして)設立され、OMAにより引き継がれた命名業務機関です。OMNAの最終目標は、割り振られた名前と数の登録と仲介を通じて、OMA技術を活用した実装の間の相互運用性と互換性を促進することです。OMNAは、他の機関(たとえばIANA)によってすでに管理されていない名前と番号について、特に関心があります。

OMAについて
Open Mobile Alliance (OMA)は、どんな基幹ネットワークでも、どんな地理的境界も越えて機能する相互運用可能サービスを作成するための、オープン仕様を提供しています。現在までにOMAでは、100件以上のEnabler Releaseや、その成果の保守、改訂、新バージョンを発表しました。OMAの仕様は、さまざまなモバイルネットワークにつながっている何十億もの新規および既存の固定およびモバイル端末をサポートしています。モバイルデータサービスのグローバル需要を背景に、Open Mobile Alliance加盟企業は、情報、通信およびエンターテイメントの新規および拡張ソリューションの採用をサポートしています。Open Mobile Allianceには、無線バリューチェーンのすべての主要素に貢献する企業が参加しており、タイムリーで効率的なサービスとアプリケーションの市場参入に尽力しています。

Open Mobile Alliance (OMA)の名前とOMAのロゴは、Open Mobile Alliance Ltd.の登録商標です。本書に記載された他の製品および会社名は、それぞれの所有者の商標の場合があります。

お問い合わせ先:
Elizabeth Rose
Open Mobile Alliance広報部長
+1-858-623-0747
erose@omaorg.org