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2016年05月10日 13時32分

YPO: 2016年第1四半期のアジア地域CEOの経済信頼感は横ばい

世界中のビジネスリーダーと経営者をネットワークで結ぶYPO は本日、2016年第1四半期のアジア地域の景況感が、各国の信頼感に大幅な変動があったにもかかわらず、横ばいとなり、楽観的な水準である60.0ポイントを維持したことを発表しました。
HONG KONG, May 10, 2016 - (JCN Newswire) - 世界中のビジネスリーダーと経営者をネットワークで結ぶYPO は本日、2016年第1四半期のアジア地域の景況感が、各国の信頼感に大幅な変動があったにもかかわらず、横ばいとなり、楽観的な水準である60.0ポイントを維持したことを発表しました。YPO Global Pulseによると、現在、アジア地域のビジネスリーダーの信頼感は欧州に続き、世界で2番目に高くなっています。

画像: https://www.acnnewswire.com/topimg/Low_ypo051016.jpg

アジア地域のビジネスリーダーの信頼感が微増した背景には、中国のGDP成長率が市場予想を上回り、同国経済の大幅な減速懸念が和らいだことがあります。同地域最大の経済大国である中国の景況感は、2016年第1四半期に2ポイント改善し、64.0ポイントを記録し、同国の信頼感の平均値を上回りました。

しかしながら、アジア地域内の各国の信頼感の動向には顕著な差異が見られました。インドとシンガポールでは信頼感が大幅に増加したのに対し、日本、香港、フィリピンでは景況感が低下しました。

特にインドでは、信頼感でリバウンドが見られ、2015年第4四半期の60.8ポイントから5.6ポイント上昇し、2016年第1四半期に66.4ポイントとなりました。インドはビジネスアウトソーシングサービスの主要輸出国であり、活況を呈するサービスセクターが同国の経済成長を牽引しています。

New Heritage Investments Limited のマネージングディレクタであり、YPO香港支部でネットワークオフィサーを務めるPaul Taoは、次のように述べています。「全体的には、成長および事業拡大のための強力な機会があるように見受けられますが、現在の経済状況の下、CEOは過度のリスクを取ることに慎重になるでしょう。主要経済国の中国とインドで信頼感が回復しており、これは今後アジア地域全体にとって良い前兆です。」

世界的には、2016年第1四半期のYPO Global Pulse信頼感指数は、ほぼ変わらず58.3ポイントで、経済の安定的な見通しを反映しています。アフリカの信頼感指数は2.2ポイント増加し、比較的ポジティブな53.2ポイントを記録したのに対し、米国では0.5ポイント小幅上昇し、59.6ポイントとなりました。欧州では1.1ポイント上昇し61.6ポイントでした。一方、ラテンアメリカでは信頼感指数は大幅に低下し、3.6ポイント下げ50.8ポイントとなりました。

アジアにおける重要な調査結果

第1四半期の見通しは、販売、雇用、固定資産投資で横ばい。
調査対象の主要3指標である販売、雇用、固定資産投資については前期からほとんど変化は見られませんでした。YPOアジア販売信頼感指数は横ばいで、2016年第1四半期に0.3ポイント上げ66.7ポイントとなり、CEOの59%が次年度に売上の増加を見込んでいます。アジア雇用信頼感指数は0.3ポイント下落し56.7ポイントとなり、CEOの30%が今後12ヶ月間に人員を増やすとの見通しを示しています。同期間に人員を縮小するであろうと回答したのはわずか7%にとどまり、アジア地域において雇用水準は改善する可能性があります。アジア投資信頼感指数は0.5ポイント上げ61.4ポイントとなり、ビジネスリーダーの45%が次年度に固定資産投資を増加させる見通しです。

地域別調査結果

東南アジア

新興国経済が弱体化し、ASEAN諸国のCEOは楽観的ではない。
ASEAN諸国の新興国経済が中国経済の減速による全面的な影響を受け、ASEAN諸国における信頼感は、2016年第1四半期に減退しました。

2016年第1四半期のASEAN諸国(インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ブルネイ、ミャンマー、カンボジア、ラオス、ベトナム)のYPO Global Pulse信頼感指数は3.3ポイント下げ56.9ポイントとなりました。この信頼感指数は2015年第3四半期に過去最低を記録した後、同年第4四半期にリバウンドしていたため、増加分は再び帳消しとなり、ASEAN諸国は再度アジア地域の信頼感指数スコアを3ポイント以上追う水準となりました。

北アジア

中国と日本の状況は対照的。
2016年第1四半期に、中国ではGDP成長率が6.7%であったことから、信頼感はリバウンドを見せましたが、日本では状況が異なり、円高・ドル安傾向が貿易収支や輸出額にマイナス影響を及ぼしました。

日本におけるYPO Global Pulse信頼感指数は2.7ポイント下げ、2012年第3四半期以来の最低水準である54.3ポイントを記録しました。

南アジア

インドにおける信頼感が再び上昇。
2016年第1四半期にインドにおけるYPO会員のCEOに信頼感が戻りました。世界銀行によると、インド経済は昨年世界で最も急成長を遂げ、GDP成長率7.3%を記録し、今年は7.5%の成長率に増加すると予測されています。

インドにおけるYPO Global Pulse信頼感指数は5.6ポイント上げ66.4ポイントとなり、アジア地域の総合スコアである60.0ポイントを大幅に上回り、さらには世界のその他の主要経済のスコアも上回っています。

オーストララシア

オーストララシア地域では最も信頼感が上昇。
2016年第1四半期のオーストララシアにおけるYPO Global Pulse信頼感指数はわずかに1.1ポイント増加し、59.3ポイントとなりました。CEOの4分の1以上(26%)が同地域の経済状況が過去6ヶ月間に悪化したと回答しました。それに対し、状況が改善したと回答したのは22%、状況は変わらないとしたのは52%でした。YPO 会員の53%が今後6ヶ月間に経済状況に全く変化がない、もしくはほとんど変化がないと予測しており、短期間での状況の大幅な改善は見込まれていません。

しかしながら、オーストララシアのCEOは、次年度における自社の見通しについては引き続き自信を持っており、販売、雇用、固定資産投資信頼感指数はそれぞれ微増しました。CEOのおよそ3分の2(61%)が今後12ヶ月における収益の増加、35%が人員の増加、32%が固定資産投資の増加を予測しています。

YPO Global Pulse信頼感指数

2016年4月の最初の2週間に実施したこの四半期ごとの電子調査では、アジアの241人とオーストララシアの97人を含む世界中の最高経営責任者2,209人から回答を集めました。この調査の方法論や世界各地の結果に関する詳細については、 www.ypo.org/globalpulse をご参照ください。

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YPOについて

YPOは世界中のトップ経営者をネットワークで結ぶ組織で、共通する使命「Better Leaders Through Lifelong Learning and Idea Exchange」のもと、世界中の若い経営者が集まるグローバル規模のコミュニティです。今日、YPO は世界130カ国以上の24,000名を超える会員向けに、莫大な教育リソースへのアクセス、世界的な機関との連携、またビジネス、コミュニティ、個人的なリーダーシップをサポートする専門的なネットワークを提供しています。全体として、YPO会員が運営する企業において、世界中で1,500万人以上の人々が雇用され、年間に6兆ドルを超える売り上げを記録しています。詳細については、 www.ypo.org をご覧ください。

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