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2016年09月29日 15時00分

オープンなIoTプラットフォーム「IoT-Engine」の開発キットを世界で初めて製品化

ユーシーテクノロジ株式会社は、トロンフォーラムがオープンなIoTのための標準プラットフォームとして標準規格を定め、これに賛同する世界6カ国7社の半導体メーカが推進する「IoT-Engine」の開発キットを世界で初めて製品化します。第一弾の製品は、東芝製のマイコンを使用した「TX03 M367 IoT-Engine Starter Kit」で、2016年9月30日から販売及び製品出荷を開始します。
報道関係者各位
                         2016年 9月29日
                   ユーシーテクノロジ株式会社

 ■  オープンなIoTプラットフォーム「IoT-Engine」の   ■
 ■     開発キットを世界で初めて製品化       ■
■  「TX03 M367 IoT-Engine Starter Kit」を販売開始  ■

 ユーシーテクノロジ株式会社(東京都品川区 代表取締役:諸隈 立
志)は、トロンフォーラム(東京都品川区、会長 :坂村健・東京大学
教授)がオープンなIoT(Internet of Things:モノのインターネット)
のための標準プラットフォームとして標準規格を定め、これに賛同す
る世界6カ国7社の半導体メーカが推進する「IoT-Engine」の開発
キットを世界で初めて製品化します。第一弾の製品は、東芝製のマイ
コンを使用した「TX03 M367 IoT-Engine Starter Kit」です。
価格は198,000円(税別)で、2016年9月30日から販売及び製品出荷を開
始します。

 このKitには、IoT機器開発のための評価用ボード、ソフトウェアラ
イブラリ、ソフトウェア開発環境、クラウドと接続するための920MHz
6LoWPANボーダールータが含まれます。IoT-Engineには、省電力の
920MHzの無線モジュールが搭載されていて、6LoWPAN注3)により無線で
ボーダールータに接続し、LAN経由でクラウドに接続できます。これに
より、各種センサー・アクチュエータを制御するプログラムを用意す
るだけで、クラウドと連携したIoT機器のアプリケーションを開発する
ことができます。

 IoT-Engineは、トロンフォーラム会長の坂村健が提唱している「ア
グリゲート・コンピューティング」の実現を容易にする、オープンな
IoT機器開発のための標準プラットフォームです。トロンフォーラム
で標準化を進めているクラウド連携環境「IoT-Aggregator」と接続す
ることにより、異なるメーカのIoT製品がクラウド間の連携機能によ
り、総体的に連動することができるようになります。

 ユーシーテクノロジは、今後様々なマイコンメーカのIoT-Engine開
発環境や関連した製品を開発・販売していくとともに、
IoT-Aggregatorによるサービスやクラウド構築のコンサルティング業
務なども提供していきます。

【参考情報】
1)ユーシーテクノロジについて
 最先端のユビキタス・コンピューティング技術を適用した IoTや
M2M分野へのソリューションをご提供致します。組込みシステムから
システム構築、コンテンツ制作まで様々なテクノロジやサービスをご
提供致します。ホームページ:http://www.uctec.com/

2)IoT-Engineについて
 IoT-Engineは、坂村健トロンフォーラム会長が提唱する「アグリゲ
ート・コンピューティング」を実現するためにトロンフォーラムで標
準規格を定めた、オープンなIoTのための標準プラットフォーム環境
です。IoT-Engineの標準規格では、基板上のコネクタとMPUに搭載す
るオペレーティングシステム(OS)が定められているほか、インター
ネット上のクラウドサービスに接続する機能を必須要件とします。
IoT-Engineに搭載するOSは、トロンフォーラムがオープンソースとし
て公開している「μT-Kernel」です。IoT-EngineはIoT-Aggregatorと
呼ばれるクラウド側のプラットフォームと連携することで、エッジ
ノード同士がクラウドでつながる「アグリゲート・コンピューティン
グ」に基づいた次世代の情報処理システムの構成要素として機能しま
す。このIoT-Engineに参加を表明している半導体メーカは2016年9月
現在、東芝マイクロエレクトロニクス、ルネサス エレクトロニクス、
Cypress、Imagination Technologies、Nuvoton Technology、
NXP Semiconductors、STMicroelectronicsの7社です。

3)6LoWPANについて
 6LoWPANとはIPv6 over Low-power Wireless Personal Area Network
(IPv6を利用した低消費電力な無線パーソナル・エリア・ネット
ワーク)の頭字語で、低消費電力な無線モジュールから構成される
ネットワーク上で、IPv6を利用するための通信仕様の事を指します。
このような無線モジュールから構成されるネットワークでは、本来の
IPv6仕様を扱うと通信のオーバーヘッドが大きいことから6LoWPANと
呼ばれる通信仕様がIETF(インターネット技術タスクフォース)に
よって標準化されています。6LoWPAN仕様をWPANに導入することに
よって、IoTを構築することができます。6LoWPANはIEEE 802.15.4規
格の無線通信プロトコルを利用します。

*記載された社名および製品名は各社の商標または登録商標です。

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本リリースに関するお問い合わせ先
ユーシーテクノロジ株式会社(担当:山田、諸隈)
TEL: 03-5437-2323
E-mail:press@uctec.com