AEROPRES

2016年12月13日 10時52分

CNCフライス機能を備えた複合型3Dプリンターが日本初登場、脱着容易なヘッド交換で3DプリンターやCNCフライスに変身

ブルレーは、CNCフライス機能を備えたポーランド・ジーモーフ社製複合型3Dプリンター「ZMorph2.0SX」を日本国内で発売します。 同社は、ポーランド・ジーモーフ(ZMORPH,Inc、本社・ヴロツワフ市)の日本唯一の正規代理店で、出荷は、 12月を予定しています。
 世界最先端の3Dプリンターを手がけるブルレーインク(BRULE,Inc、本社・シカゴ市、社長・ダグラス・クローン)の日本支社(東京)は、CNCフライス機能を備えた複合型3Dプリンターとして、ポーランド・ジーモーフ(ZMORPH,Inc、本社・ヴロツワフ市)社製複合型3Dプリンター「ZMorph2.0SX」を日本国内で発売します。出荷は12月を予定しています。

最近、3Dプリンターの普及化に伴い、日本でも注目されているFabCafeなどで、ものづくりを楽しむ人々がこれまで以上に増える傾向にあります。様々な造形機器が安価になったものの、まだまだ複数の機器を個人的に購入するのは難しく、これは予算の限られる中小企業においても同様です。

こうした要望に応じて開発されたのが「ZMorph2.0SX」であり、その最大の特長は、脱着容易なツールヘッドを交換するだけで、3Dプリンター(熱溶解積層方式)やCNCフライス機として使える点にあります。
この日本初登場となる複合型造型機は、一台で多様な材料による3Dや2Dの造形物の製作が可能であり、機械造形を新たなステージへと押し上げるものです。

◆飛躍的な操作性向上と精緻な仕上がりを可能にした点は、次の通りです。
①ツールヘッド交換システム
3タイプのエクストルーダとCNCproがあり、それぞれのツールヘッドを交換するだけで、多様な材料を用いた造形が可能です。その交換は、マウントにツールヘッドを挿入し、固定用ボルトで締めるだけという簡単な作業でしかも短時間で行えます。
エクストルーダ・ツールヘッドには、射出口径1.75mm、3.00mmとデュアルノズル(2色用)の3タイプがあります。
②自動補正機能(クローズド・ループシステム)
同機能は、造形中の工程を監視し、エラーを自動補正して造形ミスを防止します。
③安定した造形環境
本体を囲う開閉式の透明カバーにより、風や温度などの外的要因による造形への影響を大幅に軽減しました。また、造形作業中の進捗状況が一目瞭然です。

④新機軸のインターフェースと使用ソフト
 カラーLCDタッチスクリーンを搭載し、スタンドアロンでの造形はもちろんネットワークを介した造形にも対応しています。
 また、同製品の能力を最大限利用できるVoxels社製「Voxelizer」は、無料で使えます。
⑤多様な材料に対応
造形素材は、3DプリンターではこれまでのABS樹脂やPLA(ポリ乳酸)樹脂に加えてHIPS(耐衝撃ポリスチロール)が使えます。また、CNCフライス加工では、樹脂「EVA(エチレン・酢酸ビニル共重合樹脂)、foam(発泡スチロール)、MDF(中質繊維板)」、木材、アルミ合金全般、真鍮などを合わせて30種類以上の材料が使えます。

価格(税別)は、ツールヘッドの組合せによってベーシックタイプ349,800円と多機能タイプ429,800円の2機種があります。
ベーシックタイプは、1.75プラスチック・エクストルーダとCNCproの組み合わせです。
多機能タイプは、1.75プラスチック・エクスルーダとデュアルpro、CNCpro、Thick Paste Extruder(高密度ペースト造形用)の組み合わせです。
2機種の付属品は、0.4mmスペアノズル、ヒートワーカー・プラットホーム(235×250mm)、調整用タッチプローブ、シートBUILDTAK 、CNCテーブル(ミリング&カッティング)を同梱しています。

ポーランド・ジーモーフは、CNCフライス機能を備えた複合型3Dプリンターの先駆的なメーカーで、2012年にZMorph1.0を発売しました。今回の商品はその後継機であり、ブルレーインクは新商品が完成度と信頼性に十分に応えられると判断し、加えて、アフター・サービス体制も整った事で国内販売をする事になりました。

前機種に比べての大きな改善点は、脱着容易なツールヘッド交換システムの採用と本体を覆う開閉式の透明カバーを設け、風や温度など外的要因による造形中の悪影響を大幅に軽減し、造形作業中の進捗状況も一目で確認できる点にあります。
その他、新しいインターフェースを採用し、使いやすさも飛躍的に向上しております。

販売先は、FabCafe、デザイン工房、ホビー教室、自作マニアから大学などアカデミー分野への販売にも注力する方針です。同社は、「ZMorph2.0SX」に関し、初年度400台の販売を見込んでいます。

◆主な仕様
造形サイズ:幅250mm×奥行き235mm×高さ165mm(ツールヘッドによる)

電源:100-240V
 本体外寸:幅555mm×奥行き530mm×高さ480mm
 重量:約20kg

【問合せ先】
◆ブルレー日本支社
 本 社:東京都千代田区外神田5-1-7 森芳第二ビル2F
 電 話:03(6803)0563
FAX:03(6803)0584
 URL:http://www.brule.co.jp

【報道関係者問い合わせ先】
 ◆広報担当:杉野 携帯電話:080-4196-0678 
          E-Mail ysugino@mte.biglobe.ne.jp