2024年12月16日 16時06分
SCSK株式会社は、AI活用に必要なデータ統合基盤・AI基盤「NebulaShift ai(ネビュラシフト エーアイ)」を2024年12月16日より提供開始します。
データとAIの融合でビジネス変革を実現する「NebulaShift ai」の提供を開始
SCSK株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役 執行役員 社長:當麻 隆昭、以下 SCSK)は、AI活用に必要なデータ統合基盤・AI基盤「NebulaShift ai(ネビュラシフト エーアイ)」を2024年12月16日より提供開始します。「NebulaShift ai」は、昨年提供を開始したクラウドネイティブ・オファリング「NebulaShift」※1をAI領域へ拡張するものです。企業が保持するさまざまなデータを収集・分析・加工するデータ統合基盤・AI基盤および伴走支援サービスをお客様のニーズに合わせた最適な環境で提供します。SCSKの豊富なシステムインテグレーション、システム運用実績やアプリケーション開発、AI研究開発力と参画するベンダー製品の強みを組み合わせることで、より高精度なAIモデル開発を実現し、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を支援します。
※1 https://www.scsk.jp/news/2023/pdf/20231213.pdf
1.背景
生成AIを活用した自動化や生産性向上に向けた企業の取り組みが進む中、今後、生成AIはリアルタイム性や、テキストや画像など複数のデータ形式を扱うマルチモーダル性が求められ、精度と自律性が向上すると予想されます。精度の高い予測や分析を行うためには、企業固有のデータセットをAIに適用することが重要です。これにより、専門的で適用性の高い推論が可能となり、ビジネスモデルや企業競争力の強化に繋がります。
一方で、機微なデータを扱う際にはデータガバナンスやプライバシーへの配慮が必要です。さらに、データ分析やAIモデル開発、AIによる推論には、高性能なハードウェアが求められるため、セキュリティやコストでのメリットがあるハイブリッド環境、オンプレミス環境のニーズが高まっています。また、AI技術の急速な発展に伴い、組織
や人材育成におけるリソース確保が課題になっています。このような課題を解決するため、お客様がAIを活用するために最適なインフラの提供やAI活用を支援する統合的なマネージドサービスを立ち上げました。
2.NebulaShift aiとは
「NebulaShift ai」はSCSKのデータ連携・基盤運用の強みに加えて、マルチベンダーによる柔軟なソリューション提供を活かしたハイブリッド型のデータ統合基盤、AI基盤を提供するとともに、お客様に伴走してAI活用も支援します。
以下の5つの構成要素を一貫して提供することで、お客様のAI活用をトータルサポートします。
① データ統合基盤
データ仮想化技術やデータレイクハウス技術により、取り扱うデータ種別やデータ発生場所に関わらず、一元的なデータ統合基盤を提供します。これにより、データのサイロ化を排除しデータ分析の効率を向上させ、かつデータ品質を担保することで高精度なAIモデルを作成することが可能です。
② AI基盤
パフォーマンスを最大限発揮できるリファレンスアーキテクチャに基づいたAI基盤を、お客様の要件やニーズに応じたベンダー各社のソリューションとともに提供します。また、複雑な運用を簡略化し、開発・パイロット環境から本番環境への迅速な移行や本番環境の容易な拡張を可能にします。
③ 伴走支援サービス
お客様のAIコンサルテーションに向けて、データエンジニアやデータサイエンティスト、AIエンジニアが伴走型で支援します。更に、オープンソースLLMを用いたRAG・ファインチューニング技術やマルチAIエージェント技術などを活用して生成AIの精度向上を強力にサポートします。
④ 柔軟に選択可能なインフラ環境
オンプレミス環境、パブリッククラウド環境など、お客様のAI活用に最適なインフラ環境を提供します。また、大規模モデルや複数モデルでの推論、データガバナンスの担保にも対応可能です。
⑤ 高付加価値データセンターサービス
GPUサーバなどの高発熱・高排熱サーバ向け「高負荷ハウジングサービス」、各パブリッククラウドとの閉域接続を実現するマルチクラウド接続サービス「SCNX※2」の活用することで、AIワークロードの安定稼働を実現します。
※2 https://www.scsk.jp/sp/netxdc/lp1/index.html
※赤枠内が「NebulaShift ai」の提供範囲
■高負荷ハウジングサービス:詳細は https://www.scsk.jp/sp/netxdc/lp2/ をご確認ください。
3.売上目標
2027年度末までに、「NebulaShift ai」関連事業において100億円の売上を目指します。
各社からのエンドースメント
■日本ヒューレット・パッカード合同会社
昨年12月にSCSK様が発表された「NebulaShift」に続き、「NebulaShift ai」においても弊社ソリューション群を採用いただいたことを心より歓迎します。エクサスケール HPC領域で実績のある製品群や、NVIDIA社と共同開発されたAIソリューションNVIDIA AI Computing by HPEの活用により、優れたアプリケーション開発で数々の成果を上げられているSCSK様が、AI活用の領域におけるお客様ビジネス変革に寄与することを期待しております。
代表執行役員社長 望月 弘一
■レッドハット株式会社
Red Hat OpenShift AIはデータサイエンティストがセルフサービスで利用できるコンテナ化された環境を提供し、作成したAI/MLモデルのAPI提供による外部からの利用を可能にし、オペレーターを用いてGPU環境構築と設定の自動化を行う、AI/MLモデルの学習/提供を支援するプラットフォームです。Red Hatは強力なパートナー企業と協力し、AI機能を内包したアプリケーション開発を推進することで、お客様のさらなる生産性と効率性の向上を実現し、新たな価値の想像やビジネス目標を達成ができるようコミットしております。今回の「NebulaShift ai」の取り組みにおかれましては、エンタープライズAIとして商用環境でのAI開発を強力に支援するソリューションとして、日本国内におけるAI領域の研究開発、PoC、本番環境の迅速な展開に寄与する事を期待しております。
代表取締役社長 三浦 美穂
■ニュータニクス・ジャパン合同会社
SCSKとNutanixは10月に企業のDXを支援するプラットフォームエンジニアリングとマルチクラウド環境の実現に向けクラウドネイティブ環境におけるパートナーシップを拡大しており、今回のSCSK様の「NebulaShift ai」の提供開始はこのユースケースを生成AIに対応させるものです。11月に発表したマルチクラウド環境における生成AIをシンプル化するNutanix Enterprise AI(NAI)を通じて、SCSK様と共に企業の生成AI活用をさらに加速させ、業務の効率化と競争力強化を推進して参る所存です。Nutanixは、信頼性と柔軟性に優れたハイブリッド・マルチクラウド環境を提供し、SCSKの革新的な取り組みをサポートします。
コーポレート・バイスプレジデント 兼 代表執行役員社長 金古 毅
■Denodo Technologies株式会社
このたびの発表を心より歓迎申し上げます。企業がAIを活用してビジネスを成功させるためには、AIに適したデータが鍵となります。また、AI のアプリケーションやソリューションに必要なデータを迅速かつ統合的に提供する、信頼性の高いデータ基盤も重要です。Denodo は、論理的データ管理アプローチを用い、SCSK様とともに、多くのお客様に最適な技術インフラを提供し、ビジネスの成長を支援してまいります。
リージョナル・バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャー・ジャパン 中山尚美
セミナーのご案内
「NebulaShift ai」 サービス発表会
日時:2025年1月22日(水)13:30~14:30(開場:13:00より)
主催:SCSK株式会社
参加方法:ハイブリッド ※エントリー時に会場orオンライン参加をご選択ください
定員:会場参加:50名/オンライン参加:100名
参加費:無料
会場:SCSK LINK SQUARE
〒100-0004東京都中央区八重洲二丁目東京ミッドタウン八重洲25F
※エレベータで24Fまで登っていただき、24F SKYロビーより専用のエスカレーターで25Fまで移動ください。
JR東京駅、東京メトロ丸の内線東京駅地下直結(八重洲地下街直通)
参加申し込み:以下のエントリーフォームより参加への申し込みをお願いします。
https://ite.scsk.jp/l/940963/2024-11-08/2cn7d4
SCSK株式会社について
SCSK株式会社は、コンサルティングから、システム開発、検証サービス、IT インフラ構築、IT マネジメント、ITハード・ソフト販売、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)まで、ビジネスに必要なすべてのITサービスをフルラインアップで提供しています。また、IT を軸としたお客様や社会との共創による、さまざまな業種・業界や社会の課題解決にむけた新たな挑戦に取り組んでいます。
https://www.scsk.jp/
SCSKグループのマテリアリティ
SCSKグループは、経営理念「夢ある未来を、共に創る」の実現に向けて、社会と共に持続的な成長を目指す「サステナビリティ経営」を推進しています。
社会が抱えるさまざまな課題を事業視点で評価し、社会とともに成長するために、特に重要と捉え、優先的に取り組む課題を7つのマテリアリティとして策定しています。
本取り組みは、「豊かな未来社会の創造」「安心・安全な社会の提供」に資するものです。
-データを融合したAI活用支援を通じて、ビジネス変革や企業競争力の強化に貢献
-最適なインフラ環境の提供より、AI活用におけるデータガバナンス、プライバシーを担保
https://www.scsk.jp/corp/csr/materiarity/index.html
本件に関するお問い合わせ先
【製品・サービスに関するお問い合わせ先】
SCSK株式会社
プロダクト・サービス事業グループ
IT インフラ・ソフトウェア事業本部 サーバ・ストレージ部 NebulaShift ai 担当
E-mail: nebulashiftai-info@scsk.jp
【報道関係お問い合わせ先】
SCSK株式会社
サステナビリティ推進・広報本部 広報部 志村
TEL:03-5166-1150
※ 掲載されている製品名、会社名、サービス名はすべて各社の商標または登録商標です。