AEROPRES

2013年11月16日 10時01分

島根県 薬物乱用防止指導員対象に研修 -薬物乱用状況と教育実践方法を学ぶ-

薬物乱用防止の教育啓発を行う日本薬物対策協会(東京・豊島区)は、島根県松江市において薬物乱用防止指導員 43名対象に、薬物乱用防止教育のための講演を行った。(主催:文部科学省、島根県教育委員会)
 「脱法ハーブ」を含む「脱法ドラッグ」の蔓延や、一般用医薬品(いわゆる市販薬)や処方薬乱用問題といったように、薬物乱用を取り巻く状況はより多様化に、そして乱用問題はより身近になってきている。さらには、娯楽目的の大麻使用が合法化される他国の地域(米国の二州)が出現するなど、薬物乱用の危険性や有害性を青少年に正しく伝える緊急性は、より高まってきている。

 そのような中、10月31日、島根県松江市において、日本薬物対策協会の世話役 馬崎奈央と同協会会員の上部美智子は、薬物乱用防止指導員 43名対象に、薬物乱用防止教育のための講演を行った。(主催:文部科学省、島根県教育委員会)

 講演ではまず、馬崎より島根県を含む薬物乱用の状況や事犯が紹介された。「一回だけだったら大丈夫」「合法の国や地域もあるくらいだからいいだろう」「違法でないから大丈夫」といったよくある誘い文句や正当化に対して、いかに誤った情報であるかがそれぞれの事例とともに説明された。さらに、薬物はやってはいけないと分かっていながら、あえて手を出してしまう「自傷行為」としての薬物乱用の例として、市販薬や処方薬乱用の事例が挙げられ、どのように薬物に頼らない、生き生きとした人生を送るかといった生き方教育としての位置付けが強調された。

 続いて上部より教育実践編として、生徒への乱用防止講演を披露し、薬物の危険性・有害性をどのように分かりやすく伝えるか、パネルや写真が豊富に使用されたデモンストレーションされた。さらに今年の夏の当協会主催の研修会にて紹介された「薬物乱用防止指導案」の中から、「劇シリーズ:脱法ハーブ編」を使用して、配役を決められた参加者が台本を読み回し、会場は大盛況のうちに終了となった。

 参加した県職員からは「とても勉強になりました。(脱法ドラッグに関して)都市部では店舗は減っているようですが、まだまだ危険な状況には変わりはないですね。」という感想が延べられ、薬物の危険性を再認識した様子であった。また「やはり薬物乱用防止教育に力を入れていかなければならないとやる気になりました。ありがとうございます。」と意欲に燃えた、講演活動を行う保健所勤務の職員もいた。

リリースについての問い合わせ先:日本薬物対策協会 馬崎奈央
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