AEROPRES

2014年10月06日 09時59分

信頼関係を基盤にコミュニケーションで切り拓く部門間連携の強化

マーカスエバンズが開催するCIO Japan Summit2014にご講演者としてご参加頂く森川氏にお話をお伺いしました。
Tokyo, 2014年10月6日 9時00分 - (JCN Newswire) - マーカスエバンズが開催するCIO Japan Summit2014にご講演者としてご参加頂く森川氏にお話をお伺いしました。

インタビュー: ボッシュ株式会社 取締役副社長 森川 典子氏

「他部門間とのプロセス標準化を進めていくためには、第一に信頼関係を築くことを優先します。」と語るのはボッシュ株式会社、取締役副社長の森川 典子氏。今回は、森川氏に「コミュニケーションをもとに築く信頼関係と部門間連携」について伺いました。

- ITを含む部門間連携の難しさや課題はどのようなことでしょうか。

部門間連携の難しさの課題は、信頼関係とコミュニケーションにあると考えます。企業のグローバル化が進むにつれて、組織変更が起きています。グローバルなビジネス・ユニットが構築されたり、或いはローカルに権限委譲した体制に移行したりもします。その中で、より競争力を高めていくためには、プロセスの標準化が必要になります。それも世界規模で展開していくことにより、メリットがでてきます。国を越え、事業部を越え、多くの部門を巻き込んでの連携が必須になってきます。標準化と言っても、完全な既製品があるわけではなく、作りこまなくてはならず、コンセンサスをとるのが難しくなります。トップダウンの判断が正しいとも限らない状況にも直面します。

- では、どのような取り組みや施策を実施されましたか。

一般的に人はまず変化に対して多少なりとも拒絶反応を起こします。特に現在のプロセスに問題を感じてない場合は、変化の必要性を理解できません。世界規模の標準化のためには、同じ社員とは言ってもこれまで一緒に仕事をしたことのない人たちと、それも国籍も違い、また利害関係が対立する場合もある中で、前に進めていくためには、第一に信頼関係を築くことを優先します。しかし、そんなに簡単にはできないことは皆さんもご存知の通りです。それを少しでも加速的に築くためには、やはり、コミュニケーションしかないのです。一例を挙げると、ファシリテーターを入れたワークショップが有効です。人ではなく、課題にフォーカスしたオープンな議論ができ、意見をカードに書き出す方法では、普段発言しない日本人の参加者も全員巻き込むことが容易にできます。

- ご自身、外資系企業などで財務を経験され現在だから感じる日本企業のマネジメントとの違いなど共有いただけますか。

私の個人的な印象ですが、大まかに言うと、アメリカ系はトップダウンのマネジメント・スタイルが多く、ドイツ系は警戒心が強く、コンセンサスをある程度重要視していると感じています。外国人と言っても、大抵の成功しているマネジメントは、相手の違いを尊重しつつ、言うべきことはきちんと伝えます。一方、日本では、言うべき時に伝えきれてないように感じることがあります。特に相手が外国人の場合、結果を出すための生みの苦しみを、議論を通してする以外に近道はないと思いますが、避けてしまい、タイミングを逸してしまったと感じた人も多いのではないでしょうか。

マーカスエバンズサミットについて

マーカスエバンズサミットは、各企業の役員・部門長の方々とソリューションプロバイダー企業間の戦略的な情報共有・異業種交流の架け橋を、世界に先駆けて行っています。世界有数のビジネス戦略、各業界大手上場企業のシニア・マネジメント層による基調講演やケーススタディー並びにパネルディスカッションにて、幅広く議論いたします。個別ミーティング・スケジューラー・ウェブサイト上にて、現在のビジネス環境下における課題に合わせ、スポンサー企業とデリゲートの方々との間でOne-to-One Meetingsを、事前にアレンジしていただくことが可能です。世界中のリゾート地において開催され、数多くのネットワーキングの機会、交流の場を設けており、それぞれの業界の最新動向及び企業間の情報交換が効果的に行うことができるよう綿密に構成されています。

お問い合わせ:
猿渡 映有
アジア太平洋地区サミット マーケティングマネージャー
マーカスエバンズ
メール: AkinaoS@marcusevanskl.com

リリース配信代行:
JCN 株式会社
Tel: 03-5791-1821
Email: info@japancorp.net