AEROPRES

2012年08月28日 11時34分

NCLC、NTTデータと「仮想ネットワークソリューション」の推進で提携

エヌ・シー・エル・コミュニケーション株式会社は、株式会社NTTデータと、クラウド時代に求められる仮想ネットワークの構築、及び運用管理に関するソリューションの推進で提携したことを発表します。
東京--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- エヌ・シー・エル・コミュニケーション株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 関根 尚、以下 NCLC)は、株式会社NTTデータ(本社:東京都江東区、代表取締役社長 岩本 敏男)と、クラウド時代に求められる仮想ネットワークの構築、及び運用管理に関するソリューションの推進で提携したことを発表します。

その第一弾として、NCLCは、NTTデータが提供する統合システム管理ツール「Hinemos(ヒネモス)」のソリューションパートナー契約を締結し、同社が販売する米Pica8 (ピカエイト)社のOpen Flow完全対応L2 /L3スイッチ「Pronto(プロント)」シリーズとHinemosの仮想ネットワーク管理機能とを組み合わせた仮想ネットワークソリューションを提供開始します。 同ソリューションは、クラウド事業者に求められる柔軟性とスケーラビリティを持ち、マルチテナントで利用可能な仮想ネットワーク環境を高い投資対効果で実現します。

NCLCは、NTTデータとの協業により仮想ネットワークソリューションの普及促進に取り組むとともに、既存のネットワークの様々な課題を解決するために、今後、様々なSDNアプリケーション分野に取り組み、OpenFlow/SDNソリューションのパイオニアを目指します。

◆ ネットワーク基盤を革新するPica8のスイッチ

仮想化技術の発展により、サーバやストレージなどのITリソースをニーズに応じて柔軟かつ迅速に確保できるクラウドコンピューティングの活用が本格化する中、柔軟で拡張性の高いネットワークプラットフォームが求められています。そこで、マルチテナントに対応可能な仮想ネットワークをソフトウェアによって実現するSDN (Software Defined Network)のコンセプトが注目されており、SDNを実現するためのコア技術の1つがOpenFlow です。

NCLCは、SDNを推進する業界団体であるOpen Networking Foundation(ONF)に参画するとともに、今年3月にはONFの早期メンバーとしてOpenFlowの仕様策定や検証に係ってきたPica8社と提携して、同社のOpenFlow対応スイッチを日本市場にいち早く投入しました。
Pica8社のOpenFlowスイッチは、従来のスイッチOSと異なる完全なマルチモジュール/マルチプロセスのアーキテクチャで設計されたOSを搭載しており、従来にないスピードで、新機能を追加・拡張することが可能です。OpenFlow/SDNへの取り組みは始まったばかりであり、非常に速いスピードで技術が進化しているため、OpenFlowスイッチ側も、それに追従して技術イノベーションのスピードを向上させることが必須であり、Pica8社はそれを可能にしています。

また、もうひとつの特徴は、価格イノベーションの実現です。OpenFlow/SDNの目指すところは従来型ネットワークの課題解決ですが、そのためには技術的ソリューションと共に、現実的なマイグレーションプランが必要であり、特に費用対効果に優れたソリューションであることが必須です。Pica8社のOpenFlowスイッチは従来のL2/L3スイッチとのハイブリッドモードで動作することでマイグレーションパスを提供しながら、大手競合他社メーカーの同クラス製品よりも20%~60%低価格という革新的な価格を実現しています。
◆ HinemosとPica8社スイッチによるNCLCの仮想ネットワークソリューション

今回、NTTデータとの提携により提供開始するHinemosは、従来からのシステム運用管理機能、仮想サーバ管理機能に加えて、今年6月、NTTデータにより仮想ネットワークの管理を可能にする「Hinemos仮想ネットワーク管理オプション」が追加され、OpenFlowによる仮想ネットワークの監視や変更管理などを含み、データセンタやクラウド環境を一元的に運用管理可能となりました。
仮想ネットワーク管理オプションの具体的な機能は以下のとおりです。

●「Hinemos VM管理オプション」
-- 仮想サーバ基盤のトータルな運用管理機能の提供
-- ゲストOSの監視や操作、各種ハイパーバイザーの監視
●「Hinemos 仮想ネットワーク管理オプション」
-- OpenFlow技術を活用した仮想ネットワーク基盤に対する管理・監視機能の提供
-- GUIによる容易な仮想ネットワークの設計とOpenFlowスイッチへの設定反映
-- 物理ネットワークマップ上での仮想ノード間の経路情報の表示
-- OpenFlowスイッチに対するコントローラの機能も合わせて提供

NCLCは、Hinemosソリューションパートナーとして、データセンタやクラウド基盤の運用管理において安定した実績のあるマネジメントプラットフォームであるHinemosの仮想ネットワーク管理機能とPica8社のスイッチを組み合わせることで、費用対効果に優れた仮想ネットワークソリューションを提供します。
Pica8社のスイッチは、NTTデータが昨年実施したOpenFlowを活用したクラウド環境構築の検証実験において使用され、コストパフォーマンスと柔軟性に優れた製品であると高く評価されています。また、「Interop Tokyo 2012」においても、共同で仮想ネットワークのデモンストレーションを実施して多くの注目を集めました。HinemosとPica8社のスイッチによる仮想ネットワークソリューションは、分かり易いGUI画面でアイコンを操作するだけで、マルチテナントネットワークの構築、ジョブ管理機能と連動したネットワーク運用設定、通常経路と障害時の迂回経路の自動設定などが可能となります。
Himemosの「基本ライセンス」と「VM管理オプション」、「仮想ネットワーク管理オプション」を組み合わせて導入する場合のライセンス費用は、初年度620万円(税別)~です(次年度は税別290万円~)。

◆ 今後の展開

NCLCは、OpenFlow / SDNによるネットワークの課題解決の推進に寄与することを目標にSDNソリューションのパイオニアを目指しています。そのために、まず、今回のNTTデータとの提携に基づいて、Hinemosをベースとした適切な仮想ネットワーク運用管理のための様々なソリューションモデルを開発・提供します。具体的には、「ジョブ管理と連動させた仮想ネットワークの自動運用」、「障害時の早期検知と迂回確保」、あるいは、「レガシーネットワークとの連携運用」などのソリューションノウハウをHinemosの設定情報と共にモデル化して提供します。一方、仮想ネットワークの他にも、マルチパスによる帯域幅増強、セキュリティやロードバランシング機能、または、L1スイッチングなど、今後期待されるSDNアプリケーションの実証実験を推進し、企業品質レベルを保障できるソリューションラインアップとして拡充します。
また、Hinemosはオープンな管理プラットフォームであることから、その充実したマネジメント機能と、様々なSDNアプリケーションとをインテグレーションすることが容易であり、NCLCは、NTTデータと共に、クラウドサービス基盤に最適な柔軟で拡張性の高い仮想ネットワーク環境の構築、更には、最適な自動運用の実現を目指します。

◆ 今回の提携に関するNTTデータ様 コメント

株式会社NTTデータ 執行役員 基盤システム事業本部長 遠藤 宏 氏
「NTTデータではこのたびのNCLコミュニケーション様とのHinemosを通じた仮想ネットワークソリューション展開に関する提携を心より歓迎いたします。OpenFlowは、クラウドやデータセンタにおける従来の物理ネットワーク基盤の課題に対する新技術として注目されています。今回の提携は、より有効かつ現実的な仮想ネットワークソリューションとしてOpenFlow技術の提供を可能とするものであり、多くのお客様の課題解決につながると確信しております。」

◆ NTTデータ様との提携に関するPica8社 コメント

Pica8社 創業者 兼CEO James Liao (ジェームス・リアオ) 氏
「Pica8社は、次世代ネットワークインフラのイノベーションリーダとして、日本のイノベータであるNTTデータとNCLCと協力して、先進のSDNソリューションをご提供することをお約束します。そして、Himenos とPica8のOpenFlowプラットフォームをインテグレートするために、両者と協業することを非常に楽しみにしています。HinemosコントローラとPica8のOpenFlowプラットフォームを、NCLCが統合ソリューションとして提供することにより、日本の企業やサービスプロバイダー各社のSDNへの転換は一気に加速されることでしょう。」

今回発表したNCLCとの提携及び各社ソリューションに関して、下記の要領にてセミナーを開催いたします。
詳細は以下をご覧ください。本日よりお申し込み受付を開始します。
http://www.hinemos.info/topics_event/hinemos_openflow0920.php


テーマ:HinemosとOpenFlowで実現!クラウド時代の仮想ネットワーク基盤
日時:2012年9月20日(木) 15:10~17:35 (受付開始14:40~)
会場:NTTデータ『INFORIUM(インフォリウム)』豊洲イノベーションセンタ
主催:株式会社NTTデータ
共催:NCLコミュニケーション株式会社
参加費:無料(事前登録制)

講演内容
株式会社NTTデータ:クラウド時代に求められるネットワーク仮想化と運用自動化
株式会社NTTデータ:Hinemos仮想ネットワークオプションのご紹介
NCLコミュニケーション株式会社:HinemosとPica8によるOpenFlow/SDNソリューション
NCLコミュニケーション株式会社:実機によるデモンストレーション

◆ Hinemosについて

http://www.hinemos.info/
Hinemosは、複数のコンピュータを単一のコンピュータのイメージで運用管理できるオープンソースの統合運用管理ツールで、インターネットから自由にダウンロードして利用できます。NTTデータが展開するHinemosパートナープログラムにより、有償のサポートや各種オプション(HAオプション、VM管理オプションなど)が提供されており、ビジネスでも安心して利用できます。
Hinemosは独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が推進するオープンソースソフトウェア活用基盤整備事業の委託を受けて、「分散ファシリティ統合マネージャの開発」をテーマに、NTTデータが2004年に開発を開始しました。2007年にIPAが主催する「ソフトウェア・プロダクト・オブ・ザ・イヤー2007」( SPOTY2007 )を受賞しています。

◆ Pica8社のOpenFlow対応スイッチ「Prontoシリーズ」について

http://www.nclc.co.jp/products/sdn/pica8/
Pica8社のProntoシリーズは、従来のL2/L3機能と共にOpenFlowを完全サポートした新世代のスイッチです。技術革新とコモディティ化の同時実現をコンセプトとして、低価格高性能コマーシャルチップ(例えばBroadcom Trident+ チップセット)と、Linux OS をはじめとするOSSを積極的に活用することで、データセンタ向けに開発された同等スペックの他社製品と比較して、20~60%低価格を実現しています。
Prontoシリーズは、10GE (SFP+)48ポートと40GE(QSFP)4ポートのアップリンクを搭載するハイエンドモデル「3920」、3920からアップリンクを排除し、高密度10GEポートを高いコストパフォーマンスで提供する「3780」、1GE(RJ45)48ポートと10GE(SPF+)4ポートのアップリンクを実装する「3290」、3290に二重化電源を搭載した「3295」の全4モデルがあります。
NCLCとPica8は、OpenFlow/SDNのブログ(日本語)を公開していますので是非ご覧ください。
http://www.nclc.co.jp/pica8_blog/

■ エヌ・シー・エル・コミュニケーション株式会社

http://www.nclc.co.jp/
エヌ・シー・エル・コミュニケーション(略称NCLC)は、海外IT製品の輸入・販売・保守ならびにプロダクトインテグレーション事業とシステムインテグレーション事業を行うITの専門家集団です。1986年に設立し、ネットワーク、セキュリティ、ストレージ、CRMを中心として、先進的かつユニークな製品・ソリューションを拡充しており、 時代の潮流を見据えて、積極的に事業領域を拡大しています。

※仮想ネットワーク管理の画面ショット、Pica8社スイッチ製品写真などのデータが以下にございますのでご自由にご使用ください。
http://www.nclc.co.jp/press/

記載されているロゴ、会社名、製品・サービス名は、各社の登録商標または商標です。


連絡先
◇報道関係者 / 読者 お問い合わせ先
エヌ・シー・エル・コミュニケーション株式会社
IBRM事業部 古田島 昭弘
TEL:03-6229-8713 Email: pica8@nclc.co.jp

パーマリンク: http://www.businesswire.com/news/home/20120827005467/ja/