AEROPRES

2012年10月10日 11時43分

NCLC 、 SDN のリーディングベンダーである米 Pica8 社に出資

エヌ・シー・エル・コミュニケーション株式会社(東京都港区)は、米バンテージポイント・キャピタル・パートナーズ(VantagePoint Capital Partners)を中心とするVC(ベンチャーキャピタル)と共に、2012年10月1日付で、SDNのリーディングベンダーである米Pica8(ピカエイト)社(Pica8 Inc.)に出資したことを発表いたします。
事業パートナーとして唯一、投資ラウンドに参加
OpenFlow / SDNソリューションの発展に向けて、戦略的提携関係をさらに強化


東京--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ)-- エヌ・シー・エル・コミュニケーション株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 関根 尚、以下 NCLC)は、米バンテージポイント・キャピタル・パートナーズ(VantagePoint Capital Partners)を中心とするVC(ベンチャーキャピタル)と共に、2012年10月1日付で、SDNのリーディングベンダーである米Pica8(ピカエイト)社(Pica8 Inc. 本社:カリフォルニア州)に出資したことを発表いたします。
NCLCは、今年3月、Pica8社と代理店契約を締結し、同社のOpenFlow対応スイッチを日本市場にいち早く投入しましたが、今回の投資ラウンドでは、VC以外では、事業パートナーとして世界で唯一NCLCが参加しました。NCLCは、SDNソリューションによりネットワークを革新するというビジョンを共有しながら、Pica8社との戦略的な提携関係をさらに強化し、OpenFlow/SDNのリアルなソリューションを日本市場において積極的に展開します。

クラウドコンピューティングの活用が本格化する中、ソフトウェアによって柔軟にネットワークの定義・運用・変更・リリースが可能となるSDN (Software Defined Network)が注目されており、その代表的な制御技術であるOpenFlowによるイノベイティブなアプリケーションの実現が期待されています。
Pica8社(2009年設立)は、仮想化技術の遅れや、スケーラビリティの限界性、高価で複雑な運用性など、クラウド時代のボトルネックとなっている現代のネットワーク技術を変革し、イノベーションを加速化させるためには、まずネットワークシステムをコモディティ化することが不可欠であるという考えから、低価格かつオープンであることを重視し、高性能のコマーシャルチップとOSS(オープンソースソフトウェア)を組合せたL2 / L3スイッチ「Pronto(プロント)」シリーズを開発しました。同製品はOSSベースの完全なマルチプロセス/マルチモジュールアーキテクチャのスイッチOS(XorPlus)を搭載し、データセンター向けにパフォーマンス、拡張性、安定性を向上させるための最適なソフトウェアチューニングが施されていると共に、レガシーなネットワークの課題を解決し技術変革を推進するOpenFlowを完全実装する次世代型ハイブリッドスイッチです。Pica8社は、既にOpenFlowの商用サポートも実施しており、OpenFlow/SDNの実証実験や試験導入をする企業・大学を積極的に支援すると共に、様々なプロジェクトを通じて蓄積された実証実験のノウハウをベースに、リアルで実効的なSDNソリューションを展開しています。
今回の資金調達は、Pica8社にとっては、シリーズAの投資ラウンドであり、OpenFlow/SDNソリューションの普及を加速するために、開発、販売、マーケティング、およびサポート体制を強化するものです。

OpenFlow/SDNは、非常に速いスピードで技術が進化しているため、OpenFlowスイッチ側も、それに追従して技術イノベーションのスピードを向上させることが必須です。また、OpenFlow/SDNソリューションが市場に受け入れられるためには、既存のネットワークからの現実的なマイグレーションプランが必要であり、特に費用対効果に優れたソリューションでなければならないとNCLCは考えます。
これに対して、Pica8社は、従来のスイッチOSと異なる完全なマルチモジュール/マルチプロセスのアーキテクチャで設計されたOSを搭載しており、従来にないスピードで、新機能を追加・拡張することが可能です。また、従来のL2/L3スイッチとのハイブリッドモードで動作することでマイグレーションパスを提供しながら、大手競合他社メーカーの同クラス製品よりも20%~60%低価格という革新的な価格を実現しており、OpenFlow/SDNソリューションを本格的に普及させるための課題解決を可能にする最も有力なベンダーであるといえます。

NCLCは、Pica8社と提携すると同時に、SDNを推進する業界団体であるOpen Networking Foundation(ONF)に参画しております。また、今年8月には株式会社NTTデータと提携し、同社の統合システム管理ツール「Hinemos(ヒネモス)」とPica8社のProntoスイッチとを組み合わせた仮想ネットワークソリューションを提供開始しました。
NCLCは、今回の投資ラウンドへの参加によりPica8社との連携をさらに強化し、既存のネットワークの様々な課題を解決するために、ビジョンや情報を共有しながら、様々なSDNアプリケーション分野に取り組み、OpenFlow/SDNソリューションのパイオニアを目指します。

-- Pica8社 創業者 兼CEO James Liao (ジェームス・リアオ) 氏 のコメント

「当社のスイッチソリューションは、発売以来、非常に短期間で多くの大手データセンターに導入されてきました。今回の新ラウンドの投資により、お客様に対するサポート・サービスをより向上させることが可能となり、より幅広いデータセンター市場に向けて製品を提供し、確固たる地位を確立することができます。
VantagePoint Capital PartnersとNCLCなどの出資者からの支持を得たことによって、Pica8は、SDNを現在のネットワークに起きているリアルな課題解決に適用することにおいて世界をリードしている日本市場に、SDNソリューションを導入するペースを加速化させることができます。NCLCは、SDNソリューションの導入において豊富な経験があり、これまでもPica8社にとって重要なパートナーでしたが、今回、NCLCが投資に参加したことは、SDNソリューションに真剣に取り組んで行くという彼らの確たる意志を示すものであり、Pica8のテクノロジーを高く評価して信頼していることの表れでもあります。我々は、NCLCのようなパートナーと、より強力な協力関係を継続することができて非常に光栄です。」

-- Pica8社について

http://www.pica8.org/

Pica8社(Pica8 Inc.)は2009年に設立されました。デラウェア州に登記するDelawareカンパニーであり、本社はカリフォルニア州パロアルトにあります。Pica8社が目指すのは、SDNによって現代のネットワークが直面している様々な課題を解決することであり、ネットワークのイノベーションスピードを飛躍期に高め、コモディティ化とオープン化を推進することによって、高いコスト構造の現在のネットワーク産業構造を変革することです。

-- エヌ・シー・エル・コミュニケーション株式会社について

http://www.nclc.co.jp/

エヌ・シー・エル・コミュニケーション(略称NCLC)は、海外IT製品の輸入・販売・保守ならびにプロダクトインテグレーション事業とシステムインテグレーション事業を行うITの専門家集団です。1986年に設立し、ネットワーク、セキュリティ、ストレージ等のクラウド時代のプラットフォームシステムを中心として、先進的かつユニークな製品・ソリューションを拡充しており、 時代の潮流を見据えて、積極的に事業領域を拡大しています。

記載されているロゴ、会社名、製品・サービス名は、各社の登録商標または商標です。

-- 報道関係者 / 読者 お問い合わせ先
エヌ・シー・エル・コミュニケーション株式会社
基盤ソリューション事業部 古田島 昭弘
TEL: 03-6229-8713 Email: pica8@nclc.co.jp
※NCLCとPica8は、OpenFlow/SDNのブログ(日本語)を公開していますので是非ご覧ください。
http://www.nclc.co.jp/pica8_blog/


パーマリンク:http://www.businesswire.com/news/home/20121009006958/ja