AEROPRES

2012年08月31日 17時14分

薬物にNO!の輪を教育現場から 乱用防止教育研修会 豊島区にて開催

日本薬物対策協会(薬物のない世界のための財団・日本支部)は今月、国連の「国際青少年デー」にちなみ、大阪・天王寺と代々木公園(渋谷区)にて薬物についての正しい情報を伝える小冊子とビラの配布キャンペーンを実施。また、8月22日には東京・豊島区にて「第4回 薬物乱用防止教育研修会」を開催しました。
 8月に入ってから、小学校教員などの教育関係者が「脱法ハーブ」吸引後に搬送されるという事件が立て続けに報道されています。本来であれば、「脱法ドラッグ」を含む薬物の危険性を子供たちに教える立場であるはずの教員が、その危険性を認識しないまま安易に手を出し、思わぬ被害にあっているのです。

 「脱法ハーブ」の危険性は、健康被害のみならず、それが「入門薬物(ゲートウェイドラッグ)」となり、さらに強い薬物に手を染め、人生を台無しにしてしまうことにあります。「合法」という聞こえの良さ、馴染みやすいデザインのパッケージ、そして「(使用しても)法律違反ではない」ということから、「薬物=危険、怖い」というイメージが払拭され、インターネットを通して誰もが入手しやすく、手を染めやすい状況があります。

 このような中、日本薬物対策協会(薬物のない世界のための財団・日本支部)は今月、国連の「国際青少年デー」にちなみ、大阪・天王寺と代々木公園(渋谷区)にて薬物についての正しい情報を伝える小冊子とビラの配布キャンペーンを実施。また、8月22日には東京・豊島区にて「第4回 薬物乱用防止教育研修会」を開催し、教育関係者や議員などの地域のオピニオンリーダーなどが薬物の正しい知識について学びました。

研修会では協会世話役の馬崎より、昨今その蔓延が非常に懸念されている「脱法ハーブ」について最新情報を提供。その中で、約600人の高校生対象の「脱法ハーブ」の意識調査の報告として、「脱法ハーブの所持や使用について その判断は個人の自由」と考えている高校生は17%、そして10人に1人が「脱法ハーブを使用しても、法律に反しなければ良い」と考えていることが発表されました。

その後、顧問の藤根元による薬物体験談を交えた薬物の真実について講演を通して、参加者は薬物の基礎知識を学びました。続いて、乱用防止教育についてのポイントが元麻薬取締官より話された後は、実際の教育実践について中学校や高校の教員から発表されました。最後は、再び世話役馬崎より、薬物のない世界のための財団制作の小冊子、DVD、そして教育者のためのガイドが紹介された後、どのように今後教育実践していくかというグループディスカッションが行われ、大盛況の中、会は締めくくりとなりました。
 
 参加した高校の生徒指導教員は、「今回いただいた資料をもとに、生徒に薬物の危険性を理解させていきます。また、教員も薬物についての理解を充実させる必要があります」と今後の活動に意気込みを見せました。さらに、インターネット上の防犯について学校講演を行っている方は、「学校のセーフティ教室に組み込んで伝えていきたい。今日学んだことを今後の講演活動に使っていきます」と具体的な計画に向けて踏み出しました。
 
 日本薬物対策協会は、2008年より関東を中心に学校や地域にて薬物乱用防止講演を提供、現在まで3万人の生徒や教育者などを対象に、薬物に関する現状及びその身体的・精神的影響についての知識をもたらしてきました。また、街頭での小冊子配布イベントや教育者向けのシンポジウムや研修会、ラジオ番組や新聞、テレビなどのメディアを通して、薬物の真実を知らせる重要性を訴え続けています。

リリースについての問い合わせ先: 
日本薬物対策協会 〒170-0001 東京都豊島区西巣鴨1-17-5 パークホームズ西巣鴨308
03-5394-0284(Tel/Fax) info@drugfreeworld.jp 
Website: http://www.drugfreeworld.jp
ブログ: http://fdfw.blog.fc2.com/
担当:馬崎奈央