AEROPRES

2013年02月04日 13時03分

JAXA の衛星「ひので」に搭載された e2v 製センサが日食を撮像

2012年11月14日、日本の宇宙航空研究開発機構 (JAXA) の衛星「ひので」に搭載された e2v 製撮像センサが、太陽の前面を通過する月を撮像しました。
Tokyo, 2013年2月4日 12時20分 - (JCN Newswire) - 2012年11月14日、日本の宇宙航空研究開発機構 (JAXA) の衛星「ひので」に搭載された e2v 製撮像センサが、太陽の前面を通過する月を撮像しました。

2006 年に打ち上げられた「ひので」(SOLAR-B) は、太陽磁場の探査を目的としています。太陽の磁場を研究することで、地球の衛星通信や送電網に影響を及ぼす可能性のある爆発的な太陽活動の解明が進むことが期待されています。

「ひので」には、3 台の科学装置として可視光磁場望遠鏡 (SOT)、X 線望遠鏡 (XRT)、および極紫外線撮像分光装置 (EIS) が搭載されていますが、e2V ではこれらのすべてに電荷結合素子 (CCD) 撮像センサを提供しています。これらのセンサは、これまでに多くの地球周回軌道上科学ミッションで大きな成果を上げてきた e2v 製 CCD42 製品群を基本としています。「ひので」向けには、軟 X 線に対する高感度を実現するために、e2v の裏面薄膜化プロセスと表面処理の活用により、設計と製造に特別な変更を適用しました。

X 線望遠鏡の主席研究員であり、ISAS/JAXA で「ひので」プロジェクト マネージャも務める坂尾太郎氏は次のように述べています。「e2v の XRT イメージセンサが地球周回軌道上で 6 年以上も完璧に機能し続け、このように精細な太陽コロナの X 線画像を届けていることをたいへんうれしく思います。このような CCD の実現と航行中のその優れた性能を可能にしたものは、20 年にもわたる e2V と SOLAR-B プロジェクト チームとの緊密な共同作業でした。「ひので」に搭載した e2v の科学用途 CCD がこれからも高品質な科学データを送り続け、太陽の物理的素性を解き明かすうえで大きな効果を示すことを期待したいと思います」

また、e2v でマーケティングと製品応用の責任者を務める Jon Kemp は次のように述べています。「JAXA の「ひので」ミッションに使用する 3 台の装置すべてにイメージセンサを提供したことを e2v は誇りに思っています。最近の日食で得られたこのすばらしい画像同様に、これらのセンサによる成果は、太陽とそれが地球に及ぼす影響をより深く解明するうえで大きな力となります」

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e2v は、高性能システムと高性能機器の専門テクノロジを提供する世界的なトップ企業であり、医療、科学、航空宇宙、防衛、民生、産業の各市場向けに各種のソリューション、サブシステム、コンポーネントを扱っています。約 1,650 名の従業員を擁し、欧州、北米、アジアに設計と経営の拠点を持つほか、全世界に営業と技術サポートのサービス網を展開しています。2012 年度 (同年 3 月期決算) の売上高は 2 億 3,500 万英ポンドで、上場先はロンドン証券取引所です。詳細については www.e2v.com をご覧ください。

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