2015年12月09日 11時43分
放射性および有害物質から人と環境を防護する革新企業であるキュリオンは、英国において、ロボット工学・遠隔操作システム分野で著名なオックスフォード・テクノロジーズを買収したことを公表しました。
TOKYO, Dec 9, 2015 - (JCN Newswire) - 【米国カリフォルニア州アーバインおよび英国アービンドン、2015年12月8日】放射性および有害物質から人と環境を防護する革新企業であるキュリオンは、英国において、ロボット工学・遠隔操作システム分野で著名なオックスフォード・テクノロジーズを買収したことを公表しました。
キュリオンの既存のロボット工学システムおよびサービスチームは、福島第一原子力発電所で原子炉を調査するために使用されている技術を含め、世界中で180件以上のシステムを設計・納入して参りました。この企業買収により、キュリオンの同チームは拡大します。なお、キュリオン、米国のハンフォード及び英国のセラフィールドなど、世界中のサイトで、有害な環境下で、廃棄物に対して、安全に、リモートアクセスを行うためのシステムも設計しています。
キュリオンのCEOであるウィリアム・ギャロは、次のように述べています。「オックスフォード・テクノロジーズとキュリオンのロボットチームの間にはシナジーがあります。」「オックスフォード・テクノロジーズの優れた技術、顧客基盤、そして60名を上回る非常に熟練した技術者とプロジェクトマネージャのチームがキュリオンのチームを補完します。欧州における当社の事業拡大のための強力な基盤になります。2つの企業のシナジーがキュリオンの事業拡大を加速させます。」
オックスフォード・テクノロジーズは、廃棄物のすべてのライフサイクルにわたってロボット(遠隔操作システム)を提供しております。同社の技術は、複雑なプラント組み立てや、耐放射線防護システムにも使われております。同社の顧客は、英国のセラフィールドやドーンレイなど、世界で最も困難な廃止措置の行われているサイトで、同社の遠隔システムを利用しています。また、オックスフォード・テクノロジーズは、フランス南部の国際核融合プロジェクトITERを含め、核融合炉の運転・保守のための遠隔操作システムも納入しています。オックスフォード・テクノロジーズは最近、ドーンレイにおける活動を認められて、英国原子力廃止措置機関(NDA)から権威のある大臣賞を受賞しました。この賞は、中小企業がNDAのミッションにもたらした価値、柔軟性、および革新を認めたものです。
オックスフォード・テクノロジーズの共同創業者であり経営ディレクターでもあるアラン・ロルフェ博士は、次のように述べています。「キュリオンとオックスフォード・テクノロジーズは、最も困難な遠隔操作の問題に取り組み、安全な廃止措置とエネルギー分野の革新を支援するための技術ソリューションを開発するというミッションを共有しております。」「キュリオンと合併することで、オックスフォード・テクノロジーズは新しい市場に参入でき、企業のポテンシャルを一層速やかに実現できるでしょう。」
ロルフェ博士はこの買収後退任しますが、引き続き同社の顧問として活躍する予定です。2000年にオックスフォード・テクノロジーズが設立される前から、ロルフェ博士は20年以上にわたりJETの合同事業で遠隔操作のチームを指導してきました。
この買収の結果として、キュリオンのロボット工学システム・サービス事業部のディレクターであるマシュー・コールが同社の世界的な遠隔システムの事業を監督するため英国に出向します。さらに、エンジニアリング・ディレクターであったベルンハルト・ハイストが現在では英国のオックスフォード・テクノロジーズチームのディレクターとなり、コールを上司とすることになります。
コールは次のように述べています。「オックスフォード・テクノロジーズは、キュリオンと同様の理念とビジョンを持っております。ロボット工学と遠隔システムの専門家からなる優秀なグループでもあります。世界中で最も優れたロボット工学と遠隔システムのサービスを提供できるチームです。」
この買収の前に、キュリオンは、英国で、セラフィールドの英国国立原子力研究所中央研究所への導入に先立ち、GeoMelt(R)容器内ガラス固化システムの非放射性の試運転調整を完了しました。今年、キュリオンは技術革新において、BritWeekおよび英国貿易投資総省ビジネス協会に認められました。
キュリオンについて
キュリオンは、よりクリーンな未来を目指して、放射性および有害廃棄物にアクセスし、分離し、安定化させ、環境中から隔離する技術ソリューションを構築しています。キュリオンの技術およびエンジニアリング能力は、世界中で最も困難な放射性・有害廃棄物について、ソリューションを提供します。キュリオンは2008年に設立され、カリフォルニア州、ワシントン州、コロラド州、アイダホ州、テキサス州で8カ所の施設を運営し、英国ウォーリントンと東京に子会社を置いています。詳細については、 www.kurion.com をご覧ください。
オックスフォード・テクノロジーズについて
オックスフォード・テクノロジーズは2000年に設立され、現在50名を上回る非常に熟練した技術職員を雇用しており、原子力廃止措置、核融合、宇宙および高エネルギー物理学の分野を含む、有害環境に対する遠隔操作システムの世界的開発者です。同社の本社と組み立て、一体化および試験の専用施設は、英国のオックスフォードシャー州アービンドンに置かれています。
オックスフォード・テクノロジーズは、機械、メカトロニクス、電子および電気工学で、映像や画像処理、ヒューマンマシンインターフェース技術、仮想・拡張現実感を含む広範囲な技術能力を顧客へ提供しています。同社は、フィージビリティ評価と短期のピアレビューから、完全に運用可能な遠隔操作施設の供給と据付けまでを含めて、プロジェクトのあらゆるレベルにおいてサービスを提供することができます。詳細については、 www.oxfordtechnologies.co.uk をご覧ください。
※当資料は、2015年12月8日(米国現地時間)に発表したプレスリリースを日本語に翻訳したものです。
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