2013年08月12日 06時35分
この度ハラサワホーム株式会社(代表取締役社長 原澤浩毅)は、「平成25年度 前橋市公募型共同研究費補助金事業」において、「地中熱利用型ゼロエネルギー住宅の開発」という名称で採択され、前橋工科大学工学部との共同研究事業に対し前橋市から補助金が交付されることを発表いたします。
一般の全館空調は、空調設定能力を1.3~1.5倍程度に設定し冷房・暖房を行う為、運転開始時にかかる費用とランニングコストが高額になってしまいます。この問題を解決した最新の全館空調システム「HAS ver.9(地熱利用)」は、全館空調システムとエネルギーの消費を抑える超高断熱・超高気密性能のアドバンスド・フレーミング2×6工法、自然エネルギーを利用した基礎「サーマルバリアP.S.B」とが合致して発揮され、初期費用とランニングコストを抑えた建物と設備のバランスのとれた住まいとなります。
昨今の電気代高騰による省エネへのニーズが高まってきた今、さらなる発展性を模索するためHAS ver.9の開発にあたっていきます。
【HAS ver.9(地熱利用)の概要】
1、今までの「HAS ver.8」を低コストで地熱利用型とし、特許工法PSB基礎で施工した基礎の下にクール(ヒート)チューブを施工することで、導入段階で熱交換をした空気で冷暖房を行います。また、HASの空気清浄機能により空気中の微粒子を除去し、ダニやカビ・バクテリアの発生を防止します。温度と空気の質にこだわりをもった建物とライフスタイルを提供できます。(通常クールチューブ設備はダクト内に発生するカビ、ホコリ、結露、メンテナンス等の問題で液体冷媒とした配管を使用し、高額の費用が必要となることが一般的です。)
2、前橋工科大学三田村准教授による埼玉県の所沢展示場と群馬県の前橋宿泊体験展示場における平成24年7月の温度の計測結果を示します。(図2)所沢展示場では、建物敷地内で計測した最高外気温が約40℃近い猛暑日においても、クールチューブを通過する間に空気が冷却され、クールチューブ出口の温度は約30℃以下に抑えられており、その冷却効果の大きさが確認できます。一方、前橋宿泊体験展示場では、クールチューブ出口の温度は外気温より2~3℃しか低下していませんが、これは実験的にクールチューブの埋設位置を冬期の日射利用を考えて南側寄りとしているためと考えられ、夏期の冷却効果は小さくなりますが、逆に冬期の加熱効果が期待できます。また、このようなシステムでは、クールチューブ内での結露やカビの発生が気になるところですが、8月に実施したカビ濃度の検査では、クールチューブ出口のカビ濃度は外気のカビ濃度とほぼ同じであり、室内のカビ濃度は従来のHASの家と同様に非常に少ない結果を得ております。今後も計測を継続し、冬期の加熱効果やカビ濃度についても検証を進めていく予定です。また、分析の結果、「HASver.9(地熱利用)」の住宅の電気代は従来のHASの家と比較し約8割(年間6~8万円)も削減効果があるとのシミュレーション結果も出ておりました。
【特許基礎工法 サーマルバリアPSBの概要】
P.S.B(パッシブ・ソーラー・ベース)ベタ基礎は当社が開発し、1979年から採用している地熱を利用したベタ基礎です。同工法2002年特許を取得(特許第3269044号)、さらに自社独自開発によるサーマルバリア工法(屋外・屋内基礎部に断熱材施工)の採用になり、耐震性・断熱性に優れ、耐害虫、耐火性能も向上したつくりです。自然エネルギーである地熱・太陽熱を有効利用した基礎工法です。通年12~15℃前後を保つという性質を持つ地中熱を住宅内部に利用可能、また、冬期の日中差込む日差しにより蓄熱容量の高いコンクリートが暖められ、夜間にその熱を放出します。
【ハラサワホームの会社概要・住宅商品・サービス概要】
特許建築工法アドバンスド・フレーミング2×6工法と弊社の全館空調システムHAS(ヘルシーエアーシステム:ハース)、特許基礎工法 サーマルバリアPSB とを組み合わせることで次世代住宅としてのコストパフォーマンスを備え、安心で快適な住宅を環境に配慮した住宅を販売、推進しております。
ハラサワホーム株式会社
代表取締役 原澤浩毅
群馬県太田市新井町565
[TEL] 0276-30-2111 [FAX] 0276-30-2117 [E-mail] goiken-hrsw@aria.ocn.ne.jp
http://www.hrsw.co.jp/