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2012年07月23日 15時42分

長編部門(国際コンペティション)監督賞を日本作品が初受賞! 中野量太監督『チチを撮りに』 “SKIPシティDシネマプロジェクト”で2013年 劇場公開が決定!

 SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2012(主催:埼玉県、川口市、SKIPシティ国際映画祭実行委員会ほか)が9日間の会期を終えた。最終日に各賞が発表され、長編部門(国際コンペティション)にノミネートされていた中野量太監督の『チチを撮りに』が「監督賞」、「SKIPシティアワード※1」をW受賞した。さらにSKIPシティDシネマプロジェクト※2第3弾作品に選出され、2013年に劇場公開が決定した。今後、中野量太監督のさらなる活躍が期待される。
2012年7月23日
報道関係者 各位
 
長編部門(国際コンペティション)監督賞を日本作品が初受賞!
中野量太監督『チチを撮りに』
“SKIPシティDシネマプロジェクト”で2013年 劇場公開が決定!
 
 SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2012(主催:埼玉県、川口市、SKIPシティ国際映画祭実行委員会ほか、会期:7月14日[土]~22日[日]、以下、IDCF)が9日間の会期を終えた。最終日に各賞が発表され、長編部門(国際コンペティション)にノミネートされていた中野量太監督の『チチを撮りに』が「監督賞」、「SKIPシティアワード※1」をW受賞した。さらにSKIPシティDシネマプロジェクト※2第3弾作品に選出され、2013年に劇場公開が決定した。今後、中野量太監督のさらなる活躍が期待される。
 
 
■IDCF史上初! 日本作品が「監督賞」を受賞
 
2004年のIDCFスタート以来、日本作品は海外作品と競い合う長編部門(国際コンペティション)において海外の強豪作品に抑えられ、主要3賞(最優秀作品賞、監督賞、脚本賞)の受賞が叶わなかったが、本作は海外審査員からの高い評価も得て堂々の監督賞受賞となった。

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-明確な表現と普遍的なテーマ、中野量太監督作品は世界でも通用する-
国際審査員 マーテン・ラバーツ氏
(インド国立映画開発公社・企画開発プロデューサー/ニュージーランド)

審査員というのは、新しい才能を発掘する「宝探し」のような仕事だが、本映画祭でその「宝探し」は砂漠やジャングルではなく、宝物のたくさん入った宝石箱の中で行われた。様々な宝石がある中から、我々審査員が本作を監督賞に選んだのは、あらゆる意味で完成度が高かったからだ。脚本、構成、リズム、カメラワーク、ペース、どこを切り取っても成熟された、初監督作品とは思えない作品だった。本作にはユーモアがあり、ペーソスがあり、極めて感情豊かなものがあり、中野監督はそれを自信を持って作り上げていた。非常に評価される作品で、監督の次回作にも期待したい。
 
 
-国際的な競争力をもつ監督として今後の飛躍に期待-
 
瀧沢裕二(SKIPシティ国際Dシネマ映画祭 ディレクター)
SKIPシティDシネマプロジェクト第3弾作品に選定された事と、「SKIPシティアワード」の受賞により、本作の劇場公開と、中野監督の次回企画の制作を支援するというバックアップ体制が整った。SKIPシティでは中野監督の今後の活動をサポートする体制を更に整え支援していきたい。
 

【IDCF 2012 長編部門(国際コンペティション) 国際審査員】
 審査委員長 河井 真也(映画プロデューサー/日本) 
 審査員   梅川 治男(映画プロデューサー/日本)
           オ・ジョンワン(映画プロデューサー/韓国)
           マーテン・ラバーツ(インド国立映画開発公社・企画開発プロデューサー/ニュージーランド)


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  『チチを撮りに』 <2012年/日本/74分>
 
 幼いころ出て行った父に会うのはちょっぴり不安…。母娘たちの人情悲喜劇。

 母の佐和は「昔離婚したお父さんがもうすぐ死ぬから二人で会いに行って、ついでにその顔をカメラで撮ってきてほしい」と娘の葉月と呼春に告げる。二人はほとんど記憶にない父の死にゆく顔を撮りに出発する。

 ○監督・脚本・編集:中野量太
 ○出演:渡辺真起子、柳英里紗、松原菜野花、滝藤賢一、二階堂智、小林海人、今村有希、星野晶子
 
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■監督:中野 量太(なかの・りょうた):
1973年 京都育ち。大学卒業後「映画監督になる」と飲み屋のトイレに書き残し上京、日本映画学校に入学し3年間映画作りの面白さに浸る。卒業後はマイペースで数本の自主映画を制作、数多くの賞を受賞。2008年、文化庁若手映画作家育成プロジェクトに選出され、35ミリフィルムで制作した短編映画『琥珀色のキラキラ』が高い評価を得る。
独特の感性と視点で《家族》を描き続ける。
 
<中野量太監督のコメント>
「家族」という普遍的なテーマを、自分独自の視点、つまり生きるということは悲しみもあるけれど、裏返したらそこには笑いもある、そんな物語を撮りたくてこの作品を作りました。映画はお客さんに観てもらって初めて残るものだと思うので、今回初めて一般のお客さんに観てもらい、子どもから年配の方まで多くの方に笑って泣いてもらえたことで、この作品を撮って良かったと思えました。多くの人に作品を観てもらえるように、これからも頑張って行きたいと思っています。
 
※1)【SKIPシティアワード】※長編部門(国際コンペティション)
受賞者の次回企画に対し、SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ内の映像制作支援施設・設備の利用を一定期間提供する賞。
 
※2)【SKIPシティDシネマプロジェクト】(公式HP:http://s-dp.com/)
SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザが推進する若手映像クリエイター育成のための上映支援事業。
“映画祭から映画館へ”を掲げて、IDCFにエントリーされた良質な作品を、より多くの方に鑑賞していただけるよう、劇場公開を支援するプロジェクト。


“中野量太監督『チチを撮りに』 2013年 劇場公開に向けて始動!”
 
 
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